流れ出した水は 止められず
手の中 すり抜けて
僕の体温を奪って するりと
どっかに消えてった
あの日 あの子が流した涙は止められず
あの子の 目の中 すり抜け ....
流れ出した水は 止められず
手の中 すり抜けて
僕の体温を奪って するりと
どっかに消えてった
あの日 あの子が流した涙は止められず
あの子の 目の中 すり抜け ....
僕は 野に咲く花にある日尋ねた
「どうして咲くの」
枯れるために咲いた花がいった
「きれいならいいのよ それで」
刈られるために咲く花はいった
....
今日も この 時やってきて
僕は両手 を失ったので
家にかえった
次に耳 を失ったので
僕は夕食の シチューとサラダを食べた
そして両足を 失ったので
僕は ベッ ....
雷が泣き叫ぶ夜の
雨が頭めがけて雲から飛び降りてくる夜の
頭の中に煙が立ち込める朝の
僕が見ていた 朝と夜との地平線
「寒いかい?」
「あついかい?」
....
小さくて丸い
左右につりあがった二つの 窓の中で
僕は長いあいだ外を見ている
せまくも感じるこの二つの窓から
見えるものは
美しくて
汚くて
....
緩んだ口の奥から先へ
しめった空気とともに放り出された
始まりの言葉
広大な海を背中に感じて
深い海を目の先に感じて
身を投じるのは浅くてまくっらな川の中
....
ある日急に空の星が 姿をけしたら
僕らは
月をを見続けるだろう
遠くの山よりも 目の前の世界よりも
はるかに大きく遠いことを 再確認するだろう
すっと 聴覚に流れ ....
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