あんたが あまりにまぁるいので
 あたしはガラスの破片で斬りつける
真っ赤に染まるその時まで

あんたが あまりに細いので
 あたしはピンヒールで踏みつける
千切れそうな糸になるその時まで ....
生まれ出でた瞬間から この身に降り注ぐもの
 空の器に容赦なく詰め込まれ続け
やがて形を成し 意志を持って動き始め 渦巻いていく
 時に穏やかに 時に苛烈に頭蓋骨を撃ち抜いて放出されていくが
 ....
悲しみも喜びも 苦しみも楽しさも
 すべての感情は ただ私の上を通り過ぎてゆくだけ

なけなしの心はすべて あの人に預けてしまっているから
 けれど あの人は それ に言葉の嵐を刻み付けるだけ ....
樹々(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
ルナティック未詩・独白206/9/30 1:21
言の葉未詩・独白206/9/1 21:59
空虚未詩・独白306/8/26 1:06

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