人はいつでも人を殺しえる。

また、

人はいつでも人を救いえる。

それは「変われる」ということだ。

どうせ変わるなら、

好かれるように変わるのが良いに決まってる。


 ....
物を口に運び

私はそれらを噛み砕く

歯と歯の間で

感触のあるそれらが

薄く伸び、千切れゆく

食すという快感に私は浸る

生物としての務め

行動のための補給

 ....
晴れた日には出かけるのさ
雨降りには想うのさ
雪が舞うなら眠るのさ

誰かがあなたに あなたを説くだろう
それでもあなたは それを跳ね除けることを俺は知ってる

進む道険しくとも 照らす ....
意識的な朝焼けに一人

静寂という音を聞き 町の色を知る

彼らは変わらぬよう努め また変化を望み

薄い空の端が濃く染まるのを さも当然と眺めている

鳥でさえ密やかに 犬でさえ弱々 ....
街に出れば誰かの視線が痛いだろう

でも悩める人よ

そんなものに負けないで欲しい

悩める人よ

励ましの言葉など欲しくないだろう

自分ひとりの力でどうにか出来るだろう

 ....
ちいちゃな水溜りに
蟻をひょいと浮かべては
もがく様子に薄笑い

生と死、表裏一体の瞬間

否定は出来ない征服欲

いつの頃かヒトは人と成り
あまた欲求を抑え込む
解放の時期は死ん ....
ふぅふぅふぅふぅふぅふぅふぅふぅふぅふぅ

こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい

くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくる

みぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎみぎ

 ....
比喩よ!ああ比喩よ!
あなたはなんて偉大なのだ!
私のような小さな人間をも大きくしてくれる!
ああ!そしてなんと使いやすいのだ!
あの歌も!この詩も!あの人も!皆があなたの虜!
もし触れるの ....
蟻のように働き

見返りは少なく

褒められもせず

当然だと言われ

義務だとも言われ

秋空に想いを馳せる暇も無く

夢を抱くゆとりも無い

掃き溜めのような飲み屋で愚 ....
満足とは一過性である 傘をさす人、ささぬ人

入り乱れるまばら雨

時にしとしと、時に霧

手の先濡らし、鞄を濡らし

夜中に止んだまばら雨

明日の晴れを連れて来る

雨の残り火まばら雨
先週、私は救われた

私の親友はその前の日救われた

救われる友を私は羨望の眼差しで見送った

大きな世界に勇ましく旅立っていく友

自分の番など永遠に来ないのだろうと思っていた

 ....
のそりのろりと近づく死

勝てると思うな、人は言う

されどまた

世に必ずなどない、人は言う

前者に思う、尤もだ

後者に思う、尤もだ

のそりのろりと近づく死

不明 ....
虫が羽をすり合わせて作る求愛の音色

疲れた人たちを乗せて重そうに走る電車の重低音

そして

自分の呼吸

嗚呼、音にまみれて今日も寝る
人を殺すことを思いとどまるのは
相手のことを思ってでも
相手の家族を思ってでもなく

自分にとってのリスクを想って
自転車のライトが少し前まで壊れていた
まぁいいやとそのままに夜道も走っていた

少し前に後輪がパンクした
たぶん空気をきちんと入れなかったせいだ

自転車屋に持っていきパンクを直してもらっ ....
言葉少なに伝えることと
抽象的に伝えることは
全く別物

無理やりひねり出した言葉より
考えに考え抜いた文章より
言いたいことだけ書き殴った詩のほうが良かったりもする

でもどれも伝わ ....
今夜は満月だとニュースが伝えた。
風呂に入る頃にはそんなことは忘れていた。
ふと窓を見ると月光が曇り硝子の向こうに見えた。
何の気なしに窓を開けた。
しばらく月を見ていた。
十字架のような形 ....
 どうせ生まれたなら何かを成したいと誰もが思うはずだ。夢を抱くはずだ。成功を夢見るはずだ。
 どうせ死ぬなら生きてても意味ねぇって誰もが思うはずだ。絶望するはずだ。嘆き悲しむはずだ。
 でもどうい ....
 それは長い道のりだった。長谷川という苗字を見かければ掴みかかり、問いただす。電話帳を引っ張り出して一日100件ほどの長谷川に大声で喚き問いただした。その生活の中、何度を、何日を獄中で過ごしただろう。 .... いつもと違う帰り道に見つけた小さな公園。

雑草は生え放題。野ざらしの遊具は錆だらけ。

周りの建物や木々のせいで年中日陰。

でこぼこな地面に出来た水溜りは茶色く濁っている。

足を ....
交差点が紅く染まった。

僕が作った少し早い夕暮れ。

人々がその美しさに歓喜の声を挙げた。

ありがとう。ありがとう。

僕は観客を見渡してニコッと笑う。

観客の一人が夕暮れに ....
薄い蛍光灯と
白い壁の部屋で
壊れる寸前でいた

強い太陽の光と
自然色の街並みを
瞼で焦がれていた

鍵など掛かっていない
歩けないわけでもない
ただそこにいた

壊れる寸前 ....
みんな死んじまえと考えるのは普通。
実際に人を殺したら異常。

いいことしてたら褒められた。
悪いことなんてしたくなくなった。

悪いことしてたら気分が晴れた。
いいことなんてしたくなく ....
哀しみを歌うことで哀しみを消す

無感情なその声は感情を思い出させてくれる

両耳をそっと閉じ込めて

その声にその歌に浸る

溺れていく過程に恐怖は無く

溺れ終えると心地よさに ....
子供が池で溺れてる
それを私は眺めてる

夕暮れ時の事でした
冷たい冬の事でした

助ける者もなく
飛込む者もなく

ただ見つめ
ただ哀れみ

泣き出す老婆
呆然とす若者
 ....
改善の要求なんて もう
馬鹿らしくて出来やしない

自分が生きていく道なら
自分で掘り起こせばいい

どうせ気ままに生きるだけの
ちっぽけなヴィジョン

代替はいくらでもあり
想起 ....
目隠ししてから選びます。 景色が揺らぐ春の午後。
あなたの音は途絶え、何も聴こえなくなった。
悲しみだけが私を支配し、喜びは消え失せた。

誰も望まない未来が来ることは、ずっと前に知っていた。
だけどこんなに早く来る ....
全くあなたの人脈の広さには感服いたしますよ。

この前はなんでしたっけ。超スーパーヒーローさんでしたっけ。

その方と飲んでてついつい朝帰りしてしまったんでしたよね。

どんな話題で盛り上 ....
真紅(36)
タイトル カテゴリ Point 日付
言うまでもないこと自由詩010/8/10 3:04
依存的捕食自由詩010/2/26 23:27
道行く人に自由詩109/8/13 23:31
狭間自由詩009/6/1 12:39
人へ自由詩009/3/22 22:46
個人の世自由詩1+09/3/20 21:50
花火ら自由詩109/3/17 21:47
訳者のセンスが無い外来ポエムにどう魅力を見出せばいいのだろう自由詩209/3/3 22:19
命題自由詩308/11/8 23:35
言寺自由詩008/11/4 23:07
まばら雨自由詩108/10/29 23:02
金魚自由詩0+*08/10/22 21:25
不明な世の確証自由詩108/10/20 23:45
御休みなさい自由詩008/10/19 23:18
秤にかけるは自由詩008/10/18 12:13
意識自由詩208/10/17 22:02
じゃあこの詩はどうなんだ?自由詩108/10/16 23:25
一番嫌いな人種自由詩108/10/16 1:21
物言わぬ人形自由詩008/3/1 0:54
頭痛に任せ自由詩108/2/19 13:28
不思議自由詩007/9/22 12:22
哀れな道化師自由詩107/8/17 22:36
三連歌自由詩407/6/21 22:43
矛盾自由詩207/6/19 20:43
オアシス自由詩107/6/7 0:43
無力な共犯者たちへ自由詩106/12/15 14:40
道のり自由詩206/12/14 19:27
もしも明日が選べたら自由詩2*06/12/13 19:58
景色が揺らぐ春の午後。自由詩1*06/12/12 13:27
ウソかホントかなんて重要ではないようです。自由詩3*06/12/10 12:22

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