いつもより少し紅くて目に とまる
見上げる色に心が とまる
足を止めると時間も とまる
いつもより少し鮮やかで変わらぬ空に ホッとする
目に見えぬ地球の自転もあるのだろう
....
君が『日食』と『月食』が欲しいと言うから
ビーカーの中の液体に『日食』を取り込んだよ
見えなくなる前に
慌てて摘み取ったから
太陽を失った『月食』が見えなくなってしまったんだ。
....
口を結んで
叫びたい
叫びたい
「君が」
「君が」
「君のことが」
「今でも」
「今も」
「・・・です・・・」
....
「ねえ、かあさま、
ひとは、なぜ、いきるのですか?」
「・・・・・
温かい
気持ちをね
誰かの
心に
残していくためなんじゃないかな・・・
その ....
空気銃の声
君を助けたいと叫びながら
自分を制止できずに打ち続ける夜
自己満足も
自己啓発も
落ち込む先にあるのは
恥じらい
羨ましがる卑しい心
自分じゃ駄目か?
《私》を愛 ....
その指一本
指の一節さえも愛おしい
かわいい言葉
ちいちゃなお口の赤さ
さくらんぼにも
イチゴにも負けない
甘さ
へしゃげたお鼻
誰に似たのと大人たち
お構いなしに宝物
....
笑顔でいてね
幸せになってね
漠然と
笑顔の裏に涙を抱えることもあるでしょう
幸せの形を模索する日もあるでしょう
生まれてきたことを疑問に思い
母を恨むこともあるでしょうか? ....
花に救われ
風に救われ
友に救われ
笑顔に救われる
自分を好きになれたなら
半分は幸せになれるだろうか
「うつくしいものなど
なにもない・・・」
そんな世界で
君は
『棘』すら美しいと言う
僕は
太陽も月も見失い
ただ、満天の星の間を彷徨う
待ちわび ....
この光景を目に焼き付けよう
柔らかに
無垢に
向けられた笑顔
夕日が雲を照らす背景の中
地球は美しく緑を湛え
平和に感謝する心が湧き出す
緑の声
風の優しさ
愛は近くに
....
それは壊れやすいものでできていた
シャボンの玉のように
危うげに
きらきらと
風に舞いながら
全てに優しく見えた
時には硝子のように
透明であったり
曇ってしまったり
一度壊 ....
道、行きながら
美しいと思える花に出会う喜び
歩みながら
特別でない
小さな花を
「綺麗だ」
と、感じる温かさ
腕の中
ひとつ・・・
・・・ひとつ
また・・ひとつ・・・
....
・・・・・雨が降る。。。。。
頬をつたって
雨が降る・・・・・・・・・・・・・。。。。。。。。。。。。。。
....
晴れた日には
心に色を塗ろう
想うがままに
青空の色
何重にも塗り重ねて
空の色に近付ける
光を散りばめるように
君の唇を
....
窓の網目の向こう側
揺れる緑
ブランコの白
減りゆく隙間から
時間を走る
自転車の銀
今日の内側は
青い空のおかげ ....
赤い半月は
ひと食らう
赤子声の猫が呼ぶ
後生だからアタイを呼ぶな
小さく震えるのは
アタイ・・・
夜に紛れて見える風 ....
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