窓越しに焼かれてゆく肌が、痛くて

でも、動けないから私は

空を泳ぐ雲を見つめて



ゆっくりとゆっくりと

素知らぬ顔で目の前を通り過ぎてゆく

その態度に嫉妬した。
 ....
毎日を過ごす、それは血が流れる様に

喉の渇きを潤しながら悪態をつくのさ



『この、糞ったれ!!』



…ってね。
さし損ねた傘は
私を守ってはくれなくて
熱を奪われた身体は
小さく震えた。


赤い陽が怖くて
目を瞑った道に
足音は残らない
車輪の跡だけが
残っていた。


そして、戻らない
熱に
私は地団駄を踏 ....
むせかえる香りに

あの日を思い出す

歪んだ視界には

何も映らず

唯々、君の香りだけが

鼻孔へと届き

この場所を潰す様に

俺を侵食して行った。



夕闇に沈んで

朝日に浮かんで

雨雲 ....
期待と裏切りが背中合わせだと知ったのは何時の日か。

それはつい最近だった気がする。

と言うか昔から知っているつもりで 実は知らなかった事を 最近改めて突きつけられたのだ。

期待とは裏 ....
正直意見が通じなくて苛々した事もありました。
私の気持ちに気付いて貰えなくてムカついた事もありました。
でも、今私が思い出すのは穏やかな貴女との時間です。

と言うか何も思い出せないのです。
 ....
浅い呼吸
その合間に聞こえる喘ぎ
彼女は今灰になろうとしている。

はぁはぁ、
ゼイゼイ、
あーうー

声に反応してくれているのか
私達を感じてくれているのか
閉じられた虚ろな目か ....
もしくは臆病。

その境界線はとても曖昧。

自分が傷付かない様に感覚を無くして、慣れさせてゆく。

それは自己防衛本能。

でも、人によっては認める事が怖い臆病者だと罵られる。

 ....
薄情者


今の自分は当にソレ。


大事な人が弱っていく最中、
私は陽気に笑い歌っている。


大事な人が弱っていく最中、
私は物語の登場人物に涙を流す。


大事な人 ....
何時も強く元気だった。
そんな貴女が、
どんどんと弱っていく。

有った食欲は無くなり、
楽しみだと言った旅行も無くなり、
好きだと言ったお茶も、
今ではもう昔程口にしない。

日向 ....
My Life

マイ ライフ

まい らいふ

私 生活

毎 生活

ふーん、こんなもん。
焼かれて焼かれて
熱い火に
私の中には
白と黄色のコントラスト

油が跳ねて油が跳ねて

あ・つ・い

まだ早いけど
上げてしまえよ
お皿に移して
さぁ食べよう
山並みにもゆる陽は
何処より出流陽か

汝が問いに答えよう

我小さき個室にて
一人暗闇に悩み喘ぐ

そして汝が問しモノへと
我明白なる答えを返さん

あまた
あまたの夢現
 ....
願ったことは
彼の死でした
願ったことは
友の死でした
願ったことは
父の死でした
願ったことは
母の死でした

願ったことは
私の死でした
苛々する
テレビの音に
他人の声に

苛々する
ピアノの音に
明日の事に

苛々する
苛々する
苛々する
苛々する

ムカつく
ムカつく
あぁ、ムカつく

最近荒ん ....
あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。あまい。

アンタは彼女に甘過ぎるのよ。

アンタは動物 ....
青 赤 黄
    緑 茶 藍
      黄土 檸檬 黄緑
            黒 白 橙

並んだ12色のチューブ
でも私が欲しかったのは24色
銀や金が欲しかった
肌色 ....
琥珀色の液体が
何とも言えない早さで
ゆっくりと瓶の中を
移動してゆく

それを眺めながら
どうすべきか悩み
その内気分が悪くなった

だから嫌い何だよ
ハチミツなんて
子供の頃はとてつもなく曖昧だった
唯漠然とした善悪のみに支配された世界


物事の基準は一つ
両親や周りの大人がどう思うか

嫌われない様に
叱られない様に
悲しくない様に
小さな ....
夜、フッと目が覚めて隣を見れば、布団からはみ出た腕に気付く。
ゆっくりと相手に気付かれない様触れれば、その腕は冷たく、何故か物悲しい気持ちにさせられた。
何故?そう思いながらも、布団を引っ張って相 ....
雨の日は気が滅入る

だって、来るのは暖を求めた薄汚い親父と冴えない妻子持ちの気障男だけなんだもの

全く気が滅入る

でも雨の日は嫌いじゃない

だって、其れほど優しい抱き方をする奴 ....
穴空けて

一つ、二つ、三つ
軟骨に
臍に
舌に
四つ、五つ、六つ
鼻に
耳たぶに
瞼に

全て空けたら終わり
使い過ぎた使い捨てのパンチングを捨て
穴には安ピン

 ....
押し殺した様な声は逆に響いて
横で眠る俺にも声が届く
だけど起きる事は愚か
抱きしめる事も出来なくて
歯がゆくてもどかしくて
苛々する

全く、自分が泣かせたと言うのに馬鹿馬鹿しい

 ....
お気に入りの作品を借りて
返却日に一度だけ再生する

不思議と感動は無くて
何故好きなのか疑問が浮かんだ

それでも流し続ければ
最後に昔の作品が紹介され
『今度借りよう。前も言ってた ....
甘い蜜
貴方から溢れる
甘い蜜

偶に苦くて
時にしょっぱい
だけども甘い
貴方の蜜

私はそれが大好きで
何時でもそれに触れて
口にしたいと願っている

貴方の甘い蜜

 ....
ワタシはスペア
アナタの愛スル人のスペア
ダカラスペアを必要とスルマデ
ソレマデの命デス

ア‥時間がキタミタイ

診察台の上ニハ血塗レノ彼女
ワタシの身体は切リ刻マレ
 ....
白い部屋を好んだ君は
自分を気が違った人なのだと言った

黒い部屋を好んだ貴方は
自分を汚れた人なのだと言った

赤い部屋を好んだ私は
自分を自意識過剰だと言って笑った
夜を彩る
冷えた暗闇
切り裂く声で
鳴いていた

ナイチンゲール
ナイチンゲール

朝には居ない
夜に鳴く鳥
背の小さい自分には
満員電車の中で君を守る事は
出来ません

どんなに腕を突っ張ても
どんなに足下を踏ん張っても

小さく非力な自分には
君を守る事が出来ません

背の小さい自分に ....
真夜中のテレビに大した意味はない
唯一人が寂しいから
音が欲しいだけ

       ザーッ
ザーッ
         ザーッ
          ザー ....
ala(65)
タイトル カテゴリ Point 日付
自意識過剰自由詩0*10/8/8 6:22
”e”自由詩010/8/8 3:17
溢れた雫。自由詩407/10/5 19:17
君とのもう一度。自由詩107/10/4 21:11
期待と裏切りが背中合わせだと知ったのは何時の日か。自由詩106/7/21 21:39
大好き自由詩206/6/28 22:49
何て愚かな自由詩206/6/27 19:04
自己防衛本能、自由詩106/6/25 2:14
薄情者。自由詩206/6/24 14:25
悲しいね。自由詩206/4/2 1:10
My Life自由詩206/3/31 7:48
フライパンの詩自由詩106/3/5 21:18
山並みにもゆる陽は、何処より出流陽か自由詩006/3/5 21:08
願ったことは…‥自由詩006/3/5 20:56
いらいら。自由詩106/3/1 22:33
あまい自由詩106/2/26 4:44
12と24自由詩206/2/7 19:52
ハチミツ自由詩006/2/7 19:24
自由詩206/2/6 1:04
自由詩106/2/6 0:46
をんな自由詩006/2/6 0:27
ピアス自由詩306/2/3 23:28
彼女が泣いた日自由詩206/2/2 21:52
映画の予告に泣いた日が恋しくて自由詩106/2/2 15:51
自由詩206/2/2 14:31
スペア自由詩306/1/29 21:25
カラー自由詩206/1/29 0:30
ナイチンゲール自由詩106/1/28 20:30
出来ません自由詩406/1/27 0:45
真夜中のテレビ自由詩406/1/24 22:14

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 
0.1sec.