ここには恋文(恋愛の詩)のみを書いてください。みなさんのすてきな恋心、お待ちいたしております。
  ....
膝小僧の下に生える毛はとても強い
太くて、まっすぐで、
80デニールのタイツも突き抜けそうにピンと生えている
脚に垂直に
地球に水平に

やせた土地にあって
少しの栄養で気まぐれに芽 ....
生卵を飲むのが好きなのは

畑からひっこぬいたそのままをかじるような気持ちがするからだ

根野菜を泥もろとも食うなんて御免だが

わらくずや血で汚れた卵のほかほかと可愛いこと

鶏の尻 ....
寝た子を起こすのは癖などではなく
男の本能なのだ
自分の子も、ひとの子も
猫も鼠もすべからくたたき起こし嫌がられる

朝になれば食卓のししゃもに
やれ早く起きろ、やれおれの相手をしろとわめ ....
かくしているようであるが、全くかくれていない。
わたしたちは穴ぼこだらけである。
穴ぼこの中にあまいだけのキャンディをかくし、穴ぼこそのものをかくし、つるんとした、瀬戸物のかおをして、作られたもの ....
恋を知らないということだけがわたしの羽根 マスクの内側では呼気が次々と水玉に変わるから、にわとりとたまごのどちらが先なのかを知る冬の満員電車。 今日はイモを詰まらせた

母が昨日ふかしたふかしイモで

一本食べて、もう一本は冷蔵庫に

今日は残った一本をレンジで温めた

麦茶で流しこんだ

おとついは食パンを詰まらせた
 ....
白いビニール袋を三角にたたむ
かんたんなお仕事
たくさんたくさんたくさんたたむ
かんたんなお仕事
そいつらの意思を無視して
尊厳を無視して
たたむだけの
かんたんなお仕事
透明なやつは ....
受験生は単語帳を閉じた
女もアイラインを引き終えた
みんなもうやめたの
みんなもう消えたの
わたしはまだやめないでいる
やめられないでいる
同じ箱にゆられて
すべての人を見送る
ずっと ....
やまない雨はないけれど

ふらない雨はある

雨ってやつはたいへんな気取り屋で

いつだって

おあつらえむきの場所を選んで

タイミング見計らって



やまない雨はない ....
道がある
道が二手にわかれている
どちらにも行きたいし
どちらにも行きたくない

球がある
投げることができる
転がすこともできる
無視する

行く道にはどうか茨を
球にも棘を
 ....
夜食は食べる前がいちばんおいしいのであって

ほんとうに食べてしまってはいただけない

だから、

その先は言わないで
すきま風に吹かれたような
元栓を閉め忘れたような
福神漬けがないのにカレーを作ってしまったときのような
元から1人なのに、1/2人になってしまったような

月はほんとうにきれいか
花はほん ....
靴音が遠ざかる

今日も心のどこかで
待っているわたしがいる
鍵をかけずにいなさい
さすれば彼女は……と
根拠のない
地下からの教えが聞こえるのを

深い深い地底からの、
マグマす ....
眠れない腹いせに
異国の革命に

いつでも言おう
それは違うと

はっきり言おう
それが好きと

眠れない腹いせに

ちょっとそれだけのつもり

友達が霧のように消えて

 ....
やぶれたワンピース

片方穴のあいたくつした

お父さんは結婚指輪をしない


ぼくも遠い宇宙では
なにかとつながっていて
ひとりぽっちじゃなかったろうよ
それがどうだい
いまや ....
今日も殺されなった
誰も殺しに来なかった

そう思っているということは
まだ殺されてないということで

今日も殺されなかった

コンセント差さっていない扇風機
ほこりの浮いた麦茶
 ....
黒いスニーカーを買った
真っ黒のスニーカー
紐も、底も、中敷も真っ黒の、黒いスニーカー
初めて履いた日から3週間がたち
少々白っぽい砂埃にまみれたようだ

黒いスニーカーをまだ履いている
 ....
期待することは
赤い実があらはれること
赤い実があらはれること

外からの彼女
どこそこの娘といふことでなく
私という私を見よ

周りにはそんな押し付けをするくせに
自分はからすうり ....
きつけ薬はいらない
太鼓がなっても
砂漠に沈んでも
それはそれで、そのままにするから

扇子を燃やして
その間うちわで扇いで
母がつくられた日は過ぎてゆく

しおれた水菜
貴重なじ ....
食べ物と服と紙がぜんぶごちゃまぜになっている

いつまでもかたづかないぼくの家

あれ以来、Nessun dormaが安っぽい使われ方をするようになったね

靴を脱いで入るタイプの店であの ....
苦肉の策だったんだ
どうも近くには長靴しかなかったもんだから

遠くの海を見ている目が
今日はぼくのことをみてる

その後のサラダは
レタスがそだちすぎていて苦い
芝生に寝転ぶのってちくちくするから苦手だった

うちあげ花火が不思議すぎて頭がこんがらがったことがあった

そうだった

けれど、どれも過去のことでしょ

あたしはもう芝生に寝転ぼうと ....
桃たべよ
じゅるじゅるであまあまの桃たべよ?

桃をたべるのは服がべったりと張り付いて、顔もむくんだ寝起きのころ
ちゃいろい床をぺとぺとと歩く午後

しゃらしゃらのうぶ毛
ちゅるちゅるの ....
こんぺいとうくらいの幸せがいいな

かくれんぼ上手の冷たい季節
やっとしっぽ、つかまえた
それっくらいの発見で、こんぺいとうの幸せ一粒

赤い駅弁、あかるい器
きらいなしいたけが入ってた ....
会いに行くって言われたい
今から行くって言われたい
待ってるだけでいいと思ってるわけじゃないよ
ただ
そういう夜があってもいいじゃない

隣りのあおいちゃんじゃなくて私に
お向かいの向井 ....
ローヒールでリフティング
重たい空気のこの季節
人工芝はもうめげて
なよなよなよなよ笑ってる
彼はというとお空から
カワセミみたいな声だして
あたしのことをからかうの

リクルートスー ....
誰かとつながっていたかっただけ
そう
それだけのために
私は配り続けたのよ
手作りの糸でんわ

誰かがこの糸震わす日を
命かけて待ってる

私の糸でんわ

紙コップ
いろんなと ....
夏の図書館には、みんなが置いていくものが、ひたひたと満ちている
カップルも
受験生も
おじいちゃんも
みんな
置いていってしまう

夏の図書館に

外にはきらきらのひまわりが咲いて
 ....
両脇に雑草が敷き詰めてあって
はじの白い線も消える途中の
でこぼこで、ひびの入った
道を行く

真夜中前の、見落としがちな気配を頼りに
妙に軽いステップよろしく
ふうわり
ふうわり
 ....
かなりや(126)
タイトル カテゴリ Point 日付
会議室スレッド
恋文会議室23/11/12 10:44
投稿作品
恋と体毛自由詩513/11/28 3:00
自由詩213/2/28 23:36
寝た子を起こす自由詩312/11/14 14:28
穴ぼこ自由詩112/9/20 3:05
飛ぶからだ自由詩312/3/5 23:41
序章自由詩012/3/5 23:35
今日はイモを詰まらせた自由詩312/3/5 23:31
仕事自由詩112/2/12 15:31
在来線自由詩212/2/12 13:15
ふらない雨自由詩311/11/6 15:50
Gu自由詩211/11/3 21:10
夜食自由詩311/11/1 21:53
月夜のカレー自由詩411/11/1 21:10
靴音自由詩111/11/1 20:46
眠れない腹いせに自由詩111/10/31 13:02
ツーピース自由詩111/10/25 1:41
今日も殺されなかった自由詩411/1/27 2:43
黒いスニーカー自由詩109/10/22 23:37
からすうり自由詩2*09/5/29 1:30
気づかないふり自由詩109/5/13 0:41
ほんとうは眠りたいときのことば自由詩009/1/25 3:37
いいわけとか、自由詩108/4/16 17:27
どれも過去のこと自由詩1*06/8/8 11:36
桃たべよ自由詩306/8/7 9:25
こんぺいとうハピネス自由詩7*06/3/24 23:23
会いに行くって言われたい自由詩2*06/3/24 23:20
ローヒールでリフティング自由詩4*05/10/11 21:30
糸でんわ自由詩205/9/25 19:49
夏の図書館自由詩7*05/7/30 21:14
道を行く自由詩505/7/27 19:38

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