笑っちゃうくらい
ネガティブな投稿が見当たらない
君のSNSの本アカに

「反吐が出る。」

と思いながらイイね!を押す僕

そんな僕の
少しだけ「楽しい 嘘」を
上乗せした投稿に ....
抱き合ったとて
何も変わらないのだ
そうだ抱き合うだけでは
何も変わらない

問題の解決方法として
抱き合うことは最低だ
現実から逃げ 目を逸らして
それでも抱き合えば
君と ....
愛は常温がいい

たまに刺激があってもいい
凍る恐怖も
気化する悲しみも
たまにはあってもいい

でも愛は常温がいい
波はないならないほうがいい
つまらなくていい
くだらなくて ....
春の におい

おはなの におい

あたらしいみどりの におい

いきものの におい


もうもどらないあなたの におい

たちこめるいのちの
においのなかで

 ....
吾子

あなたは ひのひかりを 
いっぱいにうけた ほうせきを
おおきな はっぱのうえに みつけましたね
あなたのめは ほうせきよりも 
きらきらと かがやいていました
あなたの ....
手紙なんか
手紙なんか出すんじゃなかった
手紙なんか出したから
自分の気持ちを 知ってしまった




手紙なんか
手紙なんか出すんじゃなかった
手紙なんか出したから
 ....
おんなのこになりたかった
わたしずっと
おんなのこになりたかった

からだはおんなのこ
おんなのこになりたい
こころはどうだろう
おんなのこになりたい

おんなのこに ....
あいつが私を殺そうと追いかけてくるので
私はウサギを捕まえようと追いかけます


私はウサギが逃れようとするほどに
必死にウサギを追いかけるのですが
あいつが私を殺そうとするほどには
 ....
地球は生まれたとき
真っ赤な太陽を見て思いました。

ああ ぼくは あおい ほしに なろう
あおくて きらきらした ほしに なろう

地球は大きくなるにつれて
いっぱいの青で着飾って
 ....
ぼくよりもっと すてきなぼくを
きみのなかに みつけました


ぼくよりもっと みにくいぼくが
ぼくのなかに いるというのに


ぼくよりずっと すてきなぼくは
なんだか ....
ぼく

おそらにのぼって いきたいな
じめんにおちて おはなになりたい
かぜにふわふわ はこばれて
しらないどこかで おうまにのりたい

だけどだけど
だいすきな 
 ....
言葉綴りマシーンです
知らない間に
そうなってました
不完全です
部品もたくさん足りない
ほんと機械というには
あまりに精密さに欠けます
製品の完成度の低さにも定評がありま ....
そいつは毎晩

夜遅く、朝早く、の時間に生まれて

産声もなく落ちる

ずるり



まだ 少し赤い



求めれば還る 

あのあなぐらに

放置 ....
大丈夫だよ

虚しい響きが後味悪く残る

耳に 頬に くちびるに
君の触れた全ての箇所が
虚しい響きに侵食されて
もうすぐ僕も
虚しい響きになってしまうさ

僕はま ....
唾液交じりの汗が香って

しとしととあなたもあたしも潤って

こんなに上手に二人になれて

ああ とっても幸せ


小さくあって

大きくなって

波に溺れて抱き合っ ....
一、十、百、千の夜を 君と、

越えてゆく ほら、あれは、果てだ と言う



一度だけ、と願った でも、



もう一度、
あともう一度、
お願い、もう一度だけ。

 ....
ねえいま

花瓶の水が

静かに動いて

グラジオラスの茎を

そっとなでたのをみましたか





そう まるで

首筋のキスでした





 ....
愛しのフランケンシュタイン様


あなたに隠していたことがあります。

あなたをそのような愚鈍な怪物に
創り上げたのは私なのです。


ただわたしだけを見るように

ただわた ....
おっきなカエルが枕元に立って
コートの襟を直しながら
鼻の穴をヒクヒク ゲコゲコ


寒い季節になりました
子供たちを運ぶのを
手伝っていただけませんか?


あたしは目をパチ ....
あなたが あのこと キス する あいだ

とおい むかしに たびをして いた


おとが すこし

きこえにくかった あのころ


まいくに きょうみが でたのは

そのこ ....
わたし

椿の紅のビロウドのような

柔らかさに触れたくて



はなびらに少し

指先を這わせただけでした



椿は 紅を舞わせて地へと落ち

華の美しさを ....
愛されるということは

やはり気持ちのいいことで

だからあなたが私のことを

愛しているということは

私があなたを愛するということの

理由の一つにはなるのでした


 ....
台所の隅でゴキブリが
腹を天に向けて死んでいる


死骸にざまあみろって言ってやったんだ
その死骸さえ嫌悪感を抱かせる


何もしていない彼らを殺し
何もしていない彼らを罵り
彼ら ....
雨の日のピアノの音が好きだ

お前も 雨が嫌いなの

そんな憂いた声で鳴いちゃって



あたしはあんたの 雨の日の

鳴いた声が一番好きだ

だからそんな

機嫌悪 ....
自分で自分が保てないとき
ベッドの中で
ヘッドフォンつけた魚になる


音は内壁を舐める
あたしの形をなぞって
まだ崩壊してないことを教えてくれる



でもあたし
気分は ....
優等生のシンデレラは
舞踏会には行かなかったの


臆病な眠り姫は
北の搭の扉を開ける事はなかった


慎重な白雪姫は
林檎を口にしなかったし


人魚姫は王子様より
歌 ....
蜜 花(26)
タイトル カテゴリ Point 日付
愛しいパーフェクトワールド自由詩116/7/30 15:36
君を抱いたら自由詩016/5/29 23:13
愛は常温がいい自由詩316/5/29 10:54
きおく自由詩3*16/5/14 15:40
吾子自由詩5*08/7/28 20:55
手紙なんか自由詩2*08/7/1 16:32
pink自由詩508/6/28 18:43
美しき醜悪自由詩108/6/15 14:50
ふたつの のぞみ自由詩1*08/6/9 14:09
ぼくよりもっと自由詩508/6/6 20:24
しゃぼんだま とばない自由詩2*06/11/7 17:03
言葉綴りマシーン自由詩306/2/2 22:42
まだ、少し、赤い。自由詩106/1/23 21:42
虚しい響きで丁度いい自由詩1*05/10/19 23:18
二人になれたら自由詩3*05/10/14 1:43
君とki自由詩305/10/3 12:06
花瓶の花自由詩12*05/7/19 15:13
愛しのフランケンシュタイン様自由詩8*05/7/15 12:08
カエル交響曲no5自由詩5*05/7/12 20:03
あなたがあのことキスするあいだ自由詩12*05/7/11 6:36
嫉妬の黄色自由詩8*05/7/9 23:58
理由も そうじゃなくても自由詩3*05/7/6 14:33
ゴキブリに死を わたしにキスを自由詩5*05/7/5 17:15
雨の日のあんたが好き自由詩4*05/7/4 14:13
ベッドではねる魚自由詩5*05/7/3 0:31
御伽噺自由詩8*05/7/1 18:25

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