詩が祈りであるなら
わたしたちは

「」

人間であるという
薄っぺらさ

生きている
という曖昧さ

そんなものが
祈りだというのなら


わたしたちは
静かに
口 ....
思想がない
煙草を吸うことも

通りを歩くと
そこが表の道だったか
裏通りだったか
もうまっくらで
風の音ももちろん
タイヤを削る
だけで

空中を
あるいていたら
仏様にあ ....
このせかいをみつめて
だまって泣いている

それだけが
神さまのできること

このせかいをつくった
小さな神さまの
去って行くのなら
それでも良いから

ちかづいて
みえて
きえて
なにも
ないから


あったように
おもっていた
遠くだから
壁の向こうだから
電話の先だから
あっ ....
どこにもいけないなら
外に出た振りをして
あなたの脳内

*

かなしいって
なんだっけ
スカートが
くるくる
まわるので

*

言葉がきらい
だから
わたし

 ....
かなしみをおしえてくれたのは
10歳の頃

せつなさをおしえてくれたのは
あなたでした

旅の途中で
消えていくともだちも

笑って送り出して
くれたおかあさんも


わたし ....
蛇口をひねったら水がでた。
赤錆の混じった茶色い水はドボドボと音をたててステンレスの洗面台を這っていく。
恐らくこれが最後の水だろう。その水を使い切ろうとしていた。





「赤い水 ....
わたしは
わかってことをいうだけの
機械でした


ほら
空を
壊して ぇ おねがい 

だれも
d みt

d

言葉が 拡散して どうか
あなたの なかに

 ....
やがて暗闇がノイズのように
部屋の窓から流れ込み
わたしの視界を埋めていくので


心が水色の蛍光色が
浮かんで
消えて行く
夜が来るから


どこかにいたことは
たしかだ ....
あなたの命をください



終電間際のホームに
滑り込む光の溢れる
車内から

私たちは聞こえる事も
ない声を聞いた



わたしたちの命は
こうして
汚泥のよう ....
わたしたちの
毎日乗る
電車

車内の
どこかに

溢れ出す前の
青い
愛や憎しみは力でも原子でもなかったという驚き
あらゆる原子の内に秘められた精神

なにもかも包み込むような恐怖が
優しさの毛布によって包まれている

そう
すべて
とか
最後のと ....
死にたいと思う事だけが
私のすべてだったと
死ぬ前に思うのだろうか

死にいそいで
殺して欲しいと
頼む

風がくるから
わたしは
また
それに包まれて
どこかの温かい優し ....
生きている事は不思議だ
恐らく人間には2種類のタイプがあって
愛された人間と許されなかった人間がいる 

見えない壁があるどころか
そもそも愛された人間からは
許されなかった人間を見る事は ....
かなしみなんて
ただの化学反応じゃないか

       流れよ我が
子供がいる
わたしのことだ
目を瞑って
じっとしている

神様は
昨日
いなくなった
なにも人間のかわりにはなれない
水晶の先に淡く輝いているマリンブルーの瞳
神様
不合理の先にしか
姿を見せてはくださらない

あなたは人間ですか
この壊れたからだを抱きしめている
 ....
本当に死ぬひとはだまって死んでしまうように
心が動いたなら詩はかけない
人間に詩があるように
犬にも
石にも
詩があるらしい


彼らの言葉を
聞く事はできないけれど
だれかが口ずさんでいるその
言葉は
本当は
あの
石ころも
歌っていた
あの ....
私はうまく狂人になれただろうか

一緒に

祈った

私は神を信じないから

一人で
地獄へ行くね
手を離さないから
あなたが
どこへいこうとも


わたしが
消えていく
あなたと
溶け合って


消えていった先に
あなたは
一人


わたしの手と
あなたの ....
自分の中で
自分をまとめる何かが
欠落してしまっているような
気がしている

まるで
私は自分をきちんと
回収する事が
できていない
そんな感じ

覚醒の段階が
多重になってい ....
ほんとうの とか
にちじょう
とか

うそ


ふくめて


ぜんぶ 愛したら
裏返って照れちゃって

それで
泣いてしまうのかな





泣きながら頬 ....
きみが
いった

ああ 
それがこれなんだよ 
って
って
って
みせた


                    赤


りょううでを
ひらいた
せつなに
し ....
セルカンの本当の業績とは何だったのだろう
誰にでもわかる嘘をつく背後に
宇宙エレベーター


ニコラ・テスラの世界システムで
胎動する電磁波の振動に揺られて
血みどろの電流戦争


 ....
***1

どこかで落ちている石ころを拾っている。わたしにはもう無限しかなくなっている。数が数えられないのだ。数えても意味がなくなってしまった。

***2

幻の中で私は会話する。で ....
あなたじゃない
わたしは
こうして
だれも紡がない

旅で出会う
たくさんの たくさんの
人たちと
決して混じることの
ない

こうして
だれも紡がない
夜と
夜の

 ....
いつか
宇宙が死ぬって
なんだか
良いよね

いっしょに
死のうね

って
いってくれてる
みたいで


はやく
おわらないかな

宇宙
哀しいことを哀しいといってるうちはね
なんの表現もできないんだって

ふーん
じゃ
わたしは
なにも うみだせない

だって
哀しみは
何も表現しないもの
あの人が一人で
わたっていったという海峡の上を
ひらひらと

舞う私は一人韃靼海峡で
佐藤伊織(359)
タイトル カテゴリ Point 日付
詩が祈りであるなら自由詩212/11/21 23:49
ゆっくりと自由詩512/11/12 22:23
もういちどこのせかい自由詩412/11/3 15:47
自由詩112/11/3 0:31
11月自由詩112/11/3 0:15
旅のはてに自由詩212/10/17 21:33
赤い水自由詩212/10/7 21:04
自由詩112/9/29 15:06
ノイズ・イノセンス自由詩112/9/29 15:00
地下鉄自由詩212/9/22 11:53
自由詩712/9/15 23:41
原子論自由詩312/9/15 23:37
風の歌自由詩212/9/14 23:07
愛されるということ自由詩112/9/14 23:01
かなしみ自由詩212/9/9 21:00
子供自由詩212/9/5 21:23
ハレルヤ自由詩312/8/29 12:44
じゆう自由詩212/8/22 21:05
自由詩212/7/29 10:49
時代自由詩112/7/22 0:39
永遠自由詩112/7/21 21:24
僕たちの自由詩112/7/8 2:24
告白自由詩312/7/2 1:27
ひらく自由詩212/6/30 14:35
Dear セルカン自由詩212/6/30 11:03
そこでまってて くれますか[group]自由詩812/6/23 18:24
野人自由詩112/6/19 22:49
宇宙[group]自由詩412/6/19 22:45
哀しみのあらわしかた自由詩112/6/19 22:44
海峡自由詩012/6/10 0:44

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