時計が割れて
うまれた卵が
老成するにつれて
言葉を失うように
東京の上空には
沢山の卵が
詰め込まれている
朝
わたしはあなたの
心体の中から
生まれる事のない
ト ....
どこかに鳥はいますか?
空にいないことはわかっています。
ああそうか
だからみんな
空をとぶんだ
希望とは明るい絶望のことです
やあ、
俺だ、俺だよ
最近は元気でやってるか?
あの頃から
なんにも変わってないよ
津波で沢山人が死んだし
あの頃も
沢山人が死んだしね
....
もし
手に入れられるなら
絶対に裏切らない
ものをください
それから
ボクハ
ヒトではなくなった
「お前、絶対に裏切るなよ」
鏡を見ている
殺す ....
私たちは死にます。
多くの人は死が近づく老人となったときに
慌てて宗教に駆け込みます。
死刑囚も
癌患者も
みな
その意味で
等しく
とりかえしはつかない
....
深い森の中で
木々を揺らす風
風が耳をふさぐ
轟々と
ただ轟々と
この美しい国は
毎年何万人の人が
自ら死んでいく
あの森の奥で
あの部屋で
あの構内で
あの屋上で
....
だれもこれいじょうここに入ってくるな
そう叫んでいるわたしは
だれもこれいじょうかかわらないでください
だれもこれいじょうくるしめないでください
そう叫んでいるわたしは
....
わたしのなかのみんなが
はしりさっていきます
わたしはおいていかれるけど
みんながてにもっているのが
わたしです
わたしはおいていかれるけど
私は自然と対話する
好きなものが好き
身体性
小さな幸せ
ささやかな愛
これらは
すべて
人間の機械化への道である
おんなじことを
昔
機械達が喋ってた
万国博覧会が ....
それが基底の違いであるなら
直交するだけでも
直交するという
ふれあいがあるし
同じでなさが
その内積からわかってしまう
同じでなさは
同じであるという
望みがあって
それが果た ....
生きる事が許されなかった子供達が
大人になったいま
それでも生きると
決断する事の
哀しさ
生きる事は許されない
ただ生きるだけである
自然にも社会にも逆らい
生きるだけで ....
群衆が機械化された太陽にのってやってきた1900年
私は暗い空を見上げた
真っ赤にやけた空に
黒い黒い群衆の影を
黒い黒い太陽の姿を
意味をはぎ取られた仮面の内側には
なにもない
走 ....
世界はわたしを愛してはくれなかった
わたしの愛は拡散して
ついに世界を愛するようになりました
世界はわたしをなぐさめなかった
わたしの中のかなしみは
がらんどうの宇宙にぽっかりと ....
あなたのほしいものは
手を伸ばしても
決して手に入らない
それでも
手を伸ばすという
それでも
と
簡単に
あなたはいう
そこに
決意なんてない
そこには
薄っ ....
いつか空が大笑いして
わたしを吸い取ってくれるといいね
しわくちゃになった空の歯の隙間に
挟まって
カクカクとゆれるわたしの両足
15時の道ばたには
もう子供もいないから
突 ....
うすく引き延ばされたホームに
ひらひらと電車が滑り込んでくる
ふっくらと炊きあがった白米は
やがて降ってくる灰の中で
天井を見上げる事になる
つり革の向こうに
Hello, world!
こんにちは世界
あなたのことが
好きでした
少し先の未来のわたしが
日の光とともにわたしにナイフを
差し込んでいく
瞬間にわたしはいる
そして瞬間だけわたしはいる
あとは
ただ殺し殺されるだけの輪の中
繰り返される ....
疾走するのは 本当にかなしみだけですか?
拘束する身体が 飛び跳ねながら太陽に舞い込んだ
黒い黒い太陽に
ごめんなさい
ねむりにつく合間に
どうしても
顔がみえない
朝日とともに
氷水に浮かび上がる
わたしの身体
すべてが見えてしまっている
現実は
誰しも生きられる
ゲーム ....
心内多世界の
わたし と
差分でdiff変換を施した
わたし達を
毎日 鋸でひいて
モンスターがくると
やがて
この万華鏡を突き抜けて
鏡が粉々にわれて
あなたの顔がこの多世 ....
握手した手が離れなかったのは
わたしのなか
一日が
眠りの中で
すこしづつ
記憶を消していく
ゆっくりと
あの時の
わたしは
眠りにつくから
眠りの中の
眠りにつくか ....
あそこにある棒をとってください
ええ、宏君の顔が変化したものです
ここに足の5本ある赤ちゃんが
くるので祝福してあげてね
いらっしゃい
あなたの水が空中をまわる
あそこにある棒でわ ....
結局
いきるためには
ばかみたいにうすっぺらい
「わたし」みたいな
大文字のわたしが
元気よく
ポジティブに
泣きたいときはなき
喜ぶときは喜び
共に生き
ときには哀しみ
そうし ....
死ぬために
わたしという赤い水晶体が
こぼれ落ちた汚泥を胸に抱きしめて
最後の水道を歩いている船はもういってしまった
孤独が
わたしの人生の意味であるなら
わたしは十分孤独であったろうか
「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」
「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」「あなたが」
....
思考は明滅する風です
それが運んでくるのは
電光の空模様と
ざらついたアスファルト
の大地です
わたしたちは帰れません
ここがわたしたちの家
思考が明滅するとき
ここに運ばれて ....
君のことがいやだって
嫌いなんじゃないよ?
嫌いなんて面倒な事は
いわない
ただ、なんとなくいやで
一緒にいたくないんだ
鏡の向こう側で
わたしの顔が
わたしに囁く
君は ....
かなしみが風だとしたら
お前は誰だ
記憶が口から漏れる
Will
お前の自由が
かなしみだとしたら?
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