街を歩いています。
雨が落ちて来ました。
雨が落ちて来たのに、傘を持っていません。
傘を持っていない人は、雨に濡れてしまいます。
雨に濡れてしまったら、家に入れてもらえません。
家に入れても ....
都会はいつも キリキリしている

僕の前の人はいつもイライラしている
僕の左の上司はいつもガミガミしている

電車のレールは 毎日叫んで
電信柱は やめろよ! と
引っ張り合っている
 ....
ひと足 ひと針
沈まぬように
世を渡る
アメンボがゆく
アメンボがゆく 日比谷の街を
白い波 静かに溶ける 綺羅の波
はるかと続く 青い空
大地の時へ 人は旅する
吹き上げるのは 硫黄の煙
ひび割れるのは 氷の巌

再会の {ルビ言葉=ことのは}眠る 森の夢
月日を止めた ....
見えないね
ああ、見えない

君の家からはどうだい
私の家からは見えないわ

僕の家からも見えないんだ
こっちのほうにあると思うんだけど

そうね。海のほうは見えないとしても
陸の ....
心が寂しいから
穴を掘ってみた

心が寂しいから
岩を穿ってみた

しかし何も 埋まらなかった
長い 列
長い 列
何を 待つ 長い 列
死ににでも 行くのか
雨が すきさ
うたを うたおう

森が すきさ
ふたり やすもう

山が すきさ
うでを のばそう

風が すきさ
くさを なでよう

雲が すきさ
ともを さがそう

 ....
僕はここにいると
程なく生きてしまうんだ
きっと 辞めたりなんか出来やしない

もう 街も人も 友さえも捨てて
一人山に行く
そう思って生きてきたのに
このまま なんもしやしないんだ
 ....
くもが ゆく
くもが ゆく
くもが ゆき すぎる

ひとが ゆく
ひとが ゆく
ひとが ゆき すぎる

ぼくは……
くもに ついて ゆく
もう 帰りたくなってきたんだ
雲の 始まりのところへ

僕は こんな草原に一人でいると
どこに帰ればいいのか 本当にわからなくて

山の 上の方まで 伸びた雲の裾野を追って
歩いていくん ....
海の深さ 山は悲し
山の孤独 雲は悲し
雲の別れ 空は悲し
空の高さ 街は悲し
街の黒さ 雪は悲し
雪の刹那 星は悲し
星の廻り 森は悲し
森の乾き 石は悲し
石の尖り 川は悲し
川 ....
真っ白な雪ンコ
真っ白な雪ンコ
にじんだインク
真っ白な雪ンコ
真っ白な雪ンコ

居座ったススキ
降り積もる綿雪
降り積もる綿雪
降り積もる綿雪
居座ったススキ

くだされた冬 ....
うみの うえの くもは
ひろく そらに わたり
おやは こども つれて
あおの なかに すわる

かぜは とけて とまり
ときの なかに おちて
よせて かえす なみも
ひろく みれば ....
感人(14)
タイトル カテゴリ Point 日付
雨上がり、昼下がり、水色時自由詩4*05/7/24 23:44
「ふっ」としたこと自由詩1*05/6/15 13:07
ひと針自由詩3*05/5/24 13:02
山の心自由詩2*05/5/11 13:16
山について自由詩1*05/5/9 13:14
心が寂しいから自由詩3*05/4/13 22:05
行列自由詩1*05/4/12 12:45
友と探しに自由詩2*05/3/17 22:12
麦の風自由詩0*05/3/12 12:19
ついて ゆく自由詩0*05/3/8 22:06
はじまりのところへ自由詩3*05/2/18 20:29
人の弱さ自由詩1*05/2/11 10:18
冬道程自由詩3*05/2/6 10:27
ひょうけつ自由詩5*05/2/4 23:24

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