誰にでもできることができない
そんな辛さを生まれ持った貴方に
かつての自分の姿を重ね合わせて
貴方が少しでも苦しくないように
願いは自己満足でしかないのだけれど
貴方 ....
街の光を求められたあの頃
魂の欠落を見いだして
河の底でその傷んだ心を
ただ鳴かせるように叫んでいた
自分達は他者と異なる存在と
貴方はその中に私を含めた
世界 ....
また一つ風が肌を冷やすようになり
心の動きがまた一つ柔らかくなる
ずっとこんな気持ちでいれたらと
日々の動きはそれを赦さぬだろうけど
優しくなりたいと叫んだあの頃
そ ....
忙しない日々に
奥底に流れる傷みと
澱みから生まれた
貴女に会いたいという言葉
いつからだろう
うまく行かぬ焦燥を
過ごしたはずの日々に
重ね合わせて記憶を汚した
嗚呼どう ....
あなたの声が届かぬ場所で
私は独りきりで歩いている
自由と寂寥の狭間の石を
掌の中で転がしながら
己は何て孤独なのだと
さ迷った独りよがりな夜の
街の喧騒と光に慰められて
河の流れで ....
頭の中で過去色の鐘の音が鳴る
腕の内で君が教えてくれた響き
二度と味わえない若さの季節
隣り合う心臓が熔けて震えた
置場所が無いことすら知らない
街の光を求めたさ迷う痛み
呪わなければ ....
どんな言葉を繕えば
この染みを落とせるのか
見つけては溶けていく答えに
逃げて楽になれない苛立ちに
言葉を喪うような記憶と
流されていく筈の時間が
淀みのようにまとわっては
虚しい優 ....
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