ミルフィーユの中にいる
千の私
ナイフを静かに入れてみる
ほのかに甘い香りがして
作り甲斐があったなと
一応自分を褒めてみる

作るよりも食べるほうが難しい
ミルフィーユ
少しクリー ....
誰も愛さないと決めた日
たくさんの人に配分される
予定だった気持ちは
不良債権となって
自己中の缶詰に詰め込まれ
開けられるのを待っている

虫の声しか聞こえない
真夜中の部屋で
僕 ....
1
原始、言葉は
騒であった
騒である以前に
創であった
創である以前に
奏であった
奏である以前に
爽であった
爽である以前に
想であった
想である以前に
総であった
総で ....
むくむくむくっと 東むき
むくむくむくっと 芽が生えて
むくむくむくっと もぐら起床
むくむくむくっと 殻をむき
むくむくむくっと 白無垢着て
むくむくむくっと 太ももむくむ

はる
 ....
あした を はちどりがついばむように
きたい を もりがふきなでてくように
みらい を 嗅いでみたい

めをつぶって
はなで
おおきく
おおきく
いきをすって

あかはらとほおじろ ....
青空

エッフェル塔の下に
みかづきが眠っています。

それが

      青です


ラスコー洞窟で
クロマニョン人が股割して
腕を横にピンと伸ばします。


それが ....
かぞえきれない かなしみを

りょうてで かぞえて みてみたい

ゆびおり かぞえる ここのつ とお

そしたら いちから また はじめ

それぐらいで ちょうどいい

かかえきれ ....
(ぷつぷつ)

     海ぶどうの外灯が
              (ぷつぷつ)

光の波を地上へ送る 
                 (ぷつぷつ)
        交差点  
 ....
ぐちゃぐちゃ オチバ
ぐにゃぐにゃ ツチツチ
ズタボロ スニーカー 森を往く

Slightly, I feel you touch me.

サンサン おひさま
シューシュー こもれび ....
言葉が乱反射する
マネキンが大通りを歩く金曜日
繁華街にこだまする
音のない賑わい
ネオンライトのまばたき
街に咲く
タップダンサーは休まず踊る

没没没
没没没
没没没と

 ....
部下は上司ではない
OLはお局ではない
弟子は師匠ではない
恋は愛ではない
雛は親鳥ではない

アリはアリクイではない
アリジゴクはアリテンゴクではない

キリギリスはカマキリではな ....
悲しいから掘っているわけではない
嬉しいから嵌っているわけではない

ウサギは一心不乱に穴を掘る(掘る!)
出口をを求めてずんずん(ずんずん!)

アリスを逃がすな
アリスを逃がすな
 ....
風そよぎ、草繁る
廃屋が一つ
鳥は舞い、蟻は這う
廃屋が一つ

ネェネェ 青葉ヨキイテオクレ
屋根はぽっかり、床は泣きじゃくって水溜り。
硝子はばらばら、壁は泣きじゃくって隈だらけ
 ....
だ・かーぽ だ・かーぽ のっぺらぼう
柘榴にかぶりつく 禿げ坊主
咲いた 咲いた ひがんばな
青葉つけてる桜の木
お前を見下ろし笑ってらぁよ
慄け 死体の血を吸う 花びらざんす
退け 夕日 ....
一、通過電車

通過電車を待っている
開けっ放しの扉
吹き抜ける風

体を丸めて
じっとしている

通過電車を待っている
各駅停車がもたつきながら
出発するのを待っている

 ....
コトバスキー(15)
タイトル カテゴリ Point 日付
私はミルフィーユ自由詩4*15/3/8 10:04
誰も愛さないと決めた日自由詩1*15/3/6 20:48
原始、言葉はそうであった自由詩1*15/3/6 19:49
むくむくでくむくむ自由詩2*15/3/5 21:03
みらい自由詩3*15/3/3 20:02
青空自由詩3*15/3/2 23:47
ちょうどいい自由詩2*15/3/2 23:38
海の繁華街自由詩3*15/2/28 0:00
森を往く自由詩015/2/24 20:48
困惑ストリート自由詩1*15/2/23 23:32
SELF自由詩3*15/2/20 21:40
自由詩015/2/18 21:12
廃屋自由詩1*15/2/16 20:34
ひがんばなラプソディー自由詩1*15/2/14 14:45
電車にて自由詩3*15/2/14 0:09

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