時給1000円
消費する人生
目減りする寿命
すり減らす精神

自尊心なんて捨て置け
機械のように歯車のように

時給が上がった
価値ある人生?
不透明な未来
搾取される賃金
 ....
月日と共に離れていく
月と日のようにすれ違う
近付きたいのに近付けない
近くに居るのに離れていく
曖昧な距離感、蜃気楼
少しだけ時期を外した低気圧
雨上がり、アスファルト、蜃気楼
飛んで ....
近頃夜空を見上げても
何故だか月が見えないんだ
一等星の瞬きや
飛行機の灯りは見えるのに
街の光が隠しているのか
それとも永久の新月か
「前を見ないと躓くよ」
分かっている、そんなこと
 ....
空転する運命の輪
君はただ流れに揺られ
眠る赤子のように
指を咥え身を任せる

その先に待つ結末など
今を生きる君には関係無くて
明日を恐れ震える夜も
夢と共に朝日が溶かすよ

な ....
死に損ない
生き損ない
中途半端な生命だ
伸ばす腕も
足掻く足も
失って尚見る幻影が
進む先を
戻る跡を
朱色で隠してしまうから
あの日の地下鉄のホーム
鏡のアンバランスな僕
黄 ....
そんなに急いで
どこへ行くの?
この先は急カーブ
速度おとせ
長く曲がりくねる
人生という道
少し焦ったところで
行き着く場所は

それよりもきっと
焦燥感に追いやられ
取り返し ....
あれこれ望んでばかり
手に入れようともせずに
何故何も持ってないんだって
嘆いてばかり
足元に転がっている
宝石を見落として
いつまでも晴れない空
見上げてばかり
その意味を問う
意 ....
歳をとると出来なくなることが
色々あるんだなぁ
割り算の公式
二重跳び逆上がり
思い切り泣いたり笑ったり

憧れのワンルーム
趣味嗜好品に追いやられ
縮こまるシングル布団
死にたくな ....
一に忍耐
二に忍耐
三四が無くて
五に忍耐
辛抱強さ、我慢強さが自慢です
磨り減る心に無理を強いて
作り笑いが得意です
辛い苦しい言いません
あいよろこんでかしこまり
否定×否定=ア ....
傾いて回る地球
昇る太陽 沈む月
俯いて歩く君
凍る体温 冬のせい

濃くなる影 薄まる存在
遠くなる果て 近づいては
また離れてく君達は
まるで月と陽のようだ
たまに重なれば光を食 ....
in通勤電車
メタボ気味なおっさんに押され
張り付くガラス
その向こうにタマリバー

幼い頃から知っている
河原で死ぬほど遊んだわ
今じゃかつての面影は無く
開発されまくりタマリバー
 ....
ぶるぶるぶる
スマホが震える
通知バーには何も無い
あれ、と思い
通知バーをスワイプしてみる
やっぱり何も無い
メールもねぇ
LINEもねぇ
夫婦仲が冷え切ってるから仕方がねぇ
それ ....
ぶなしめじ
響きが好きだ
声に出して
脳内で囁いて
ノートに書き殴って
タイピングして
予測変換して
ぶなしめじを愛でる

ぶなしめじ
キモ可愛いよ
ぶなしめじ。
最低限あればいいよ
衣食住があればいい
アソコを隠せて
餓死しない程度に食べて
雨風を凌げれば
それで
愛だの恋だの
望むべからず
今ある生を謳歌しようぜ
先を見たって、そこにあるも ....
音の無い部屋
色の無い部屋
隣に誰も居ない部屋
時計の音も
夜空の藍も
自分の吐息も存在しない部屋
そのうちにきっと
唯一響く鼓動の音も
鳴きやんで
世界が目を覚ます朝に
永遠の眠 ....
乳輪からひょろりと伸びる細長い毛
ここでは乳毛と呼ぶことにする
この乳毛、左右の乳輪から一本ずつ
うなだれるでも天を衝くでも無く
うにょうにょと自由気ままに生えている
何の為の毛なのだろう
 ....
生まれたての雛のように
目を閉じて口を開けて
与えられることだけに縋り
巣立つ意志を持たず
かつて殻を破ったときの
本能を忘れて
生きる それは 生きているのか
人に尾を振り愛想振り撒き ....
光化学スモッグ煙る視界
探し物は何ですか?
立ちん坊JK30k
探し物は何ですか?
この交差点で事故がありました
探し物は何ですか?
ご近所さんに買わされた仏像
探し物は何ですか?

 ....
昨日のおかずを忘れても
さっき言われた頼み事を忘れても
折り畳み傘を忘れても
妹の誕生日を忘れても
何を忘れたのかすら忘れても
何もかも忘れても
指輪の裏に刻印されたその日と
いつか出世 ....
勇気ある者が勇者と呼ばれる者ならば
少なくとも自分にはその資格は無いのだと思う
此処へ至るまでの道中
幾度と無く故郷へ帰ろうか悩んだ
目の前で幼子が喰い殺されたとき
冬山で食糧が尽きて木の根 ....
その瞬間を今でも憶えている
怖くは無かった
痛みも無かった
一瞬一瞬を切り貼りしたような
緩慢に流れる時間の中で聴いた音を
今でも覚えている

ニュルニュバ
って音だった

けたた ....
「日中剃った髭が
夜にはもうチクチクし始めている
四ヶ月前に切った前髪は
まだ眉毛にかかってもいないのに
数年前床屋の兄ちゃんがにやけながら
「前髪伸びるの遅いでしょう?」
と聞いてきたそ ....
寒くなってきたね
長袖一枚では少し寒いかな
何か羽織ろうか
それとも厚手のセーターでも着込もうか
そういえばこのあいだ通販で
フェイクレイヤードというものを買ったんだよ
見た目は洒落ている ....
日がな一日中
気付けばエロサイトばかり観ていた
我ながら他にする事は無いのかと
無いのか、ならば仕方が無い

まとめサイトを巡り
アンテナサイトで目を滑らせ
リンクからリンクへ飛び回り
 ....
猫が鳴いている
どこだろう
ここは暗がり
静かな街の端の方

車の下かな
茂みの中かな
もうあれきり声は聞こえず
なのに意識は猫に向く

帰りたくないというのもあるかも知れない
 ....
ただただ時が過ぎるのを待つ
果報は寝て待て急がば回れ
急いては事を仕損じる
だからこうしてのんべんだらり
デジタル時計は不連続の時を刻む
情緒もへったくれもありゃしない
空は朝から薄暗く
 ....
濁った川面に
花びら浮かべる
弔いの花
そっと手を離せば
濁流に呑まれ
それでも沈むことは無く
流されるまま
やがて視界から失せた
先刻撒いた骨の欠片は
今頃何処に在るだろうか
天 ....
全部好き
顔も声も性格も
匂いも胸もおっぱいも
爪先から旋毛まで
余すこと無く全部好き

良いところも悪いところも
低身長も肥満症も
腋臭も浪費癖もカードローンも
全部纏めて全部好き ....
理由が欲しい
因縁をつけたい
だからこうなったんだぞ、と
全てお前の所為なのだ、と

けれども対象が見当たらない
ただの一つを除いては
けれどもそれを認めたら
いよいよどうにもならなく ....
奥歯に米粒が挟まった
虫歯の治療を途中で止めた歯だ
取ろうにも爪楊枝なんて無いし
お茶で漱ぐのも行儀が悪い

まぁそのうち取れるだろう
そう高を括ったのも随分前で
未だに奴は奥歯の奥で
 ....
たいら(152)
タイトル カテゴリ Point 日付
日暮自由詩117/10/3 8:24
微細汁自由詩017/5/13 7:01
つききれい自由詩317/4/24 19:40
こと座流星群自由詩217/4/22 20:27
残存生命自由詩017/4/10 7:10
速度おとせ自由詩117/4/3 7:19
ほしがりや自由詩017/3/9 6:20
ばぶ自由詩017/2/27 17:25
隘路ニー自由詩017/2/27 7:20
夜明け前の月と陽と君自由詩117/2/11 6:26
タマリバー自由詩017/1/23 17:59
謎バイブ自由詩317/1/11 14:32
ぶなしめじ自由詩117/1/10 21:22
ミニマム自由詩217/1/10 21:18
無音の部屋自由詩016/12/18 3:08
乳毛自由詩116/12/16 22:42
ホワイトカラー自由詩116/11/29 20:59
サーチフォーホニャララ自由詩016/11/4 8:30
1025自由詩116/10/27 16:23
かつて勇者と呼ばれた者自由詩116/10/21 0:50
ニュルニュバ自由詩116/10/19 23:35
ヒゲジョリーナ・ジョリー自由詩016/10/19 23:23
フェイクレイヤード自由詩216/10/19 23:11
エロサイト巡回のプロの自問自答自由詩216/10/17 16:43
にゃあん自由詩016/10/17 16:27
のっぺり自由詩116/10/17 16:10
アクアリウム自由詩116/10/6 10:20
ぜんぶすき自由詩016/10/6 2:49
誰かの所為自由詩016/10/6 2:40
米粒自由詩016/9/21 12:29

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