初めて手をつないだあの日
怖がる仕草が可愛くて
ぎゅっと握ってしまう
応えるように握り返してくる
君の顔が微笑む
暗闇のなかでもそれがわかる
出口 ....
無くしてしまったもの
消えてしまったもの
体から消えてしまった1本の歯
気持ちの動揺が広がる
幼い時
抜けた歯は屋根に投げるんだの言葉通り
投げ捨 ....
軽々しくは言えません
待つている
騙すつもりも
嘘をつくつもりも
ありません
この瞬間は素直な気持ちで
待っていると言えるから
カウンターで待っている
あなたの隣が私の指定席
横顔が好きでした
好きと言うよりも
正面から向かい会えない弱い心
あなたの話を聞くだけの貧しい心
....
昨日からそんなに暗い顔してた
陽も昇らない朝の時間
玄関出る時
お尻ポンと叩かれて
歩幅が広がったと感じる程
足取り軽やか
気持ちも軽やか
....
あなたの心探りたい
あなたの本心は何処にある
問い詰めると壊れそうで
私は逃げている
いつまで続く逃避行
知りたくて
怖いけど知りたくて
目覚めると
話し声が耳に届く
買い物に出かける相談だ
目覚めから再度就寝に戻る
ドアの閉まる音が耳に届いて
布団から抜け出す
太陽も東から南の空に ....
そもそも ネコ科
ライオン ひょう、ピューマ、ジャガー、チーターなどなど
そうそうたるメンバーが並びます
不思議なのは、柄です
おかあさんネコから生まれた子ねこ
....
後ろから付いてくる
姿は見えない
震える足で洞窟に入る
暗闇の中を転びながら走る
差し込む光が緑色に変わる時
草原に横たわる姿がみえる
猫のように ....
無表情な壁に張り付く
丸顔の時計に目が寄りかかる
無感情な秒針の動き
目で追いかけることもなく
1分の経過を眺めていると
確実な時の経過を否応なしに
....
思いめぐらす ラブレター
通学途中 カドの文房具店
初めて便箋に手を伸ばす
心の中はパズル模様
白い紙に縦罫線だけのもの
パズルを解き明かし
罫線 ....
陸上短距離選手の名において
貴方の元へダッシュする
待ち人でないのは知っている
それでもダッシュする
手の届かないゴールでも
猪突猛進ダッシュする
....
フワフワとユラユラと
なんでも受け入れる
丸い心と四角い体
優柔不断と紙一重
思いめぐらす夏の空
待ちわびる秋の空
突き刺す声と冬の空
凍 ....
風の向きが変わってきました
感じる温度も変わってきました
香りも変わってきました
それは朝の空気に飛び込んできました
鼻から吸い込み気管で感じました
今ま ....
心掛けたい
笑顔で或ること
微笑んでいる顔みたら
近づいて診たい
どんないいことあったの
楽しい話が待っている
悩んでた問題が
いつのまの ....
崩れそうになる
ひび割れた心
あなたの言葉が
唯一の接着剤
偽りの言い訳でも
聞かせて欲しい
唯一の言葉で
毎日見ている通りの街並み
その変化に気づいていない
今の景色を目蓋のシャッターで留め置いて
昔の景色を見るチャンスがあったら気づく
こんなに変化しているのに
....
選ぶことができない
自分の体のメモリーなのに
耳からの音
目からの影像
肌からの感触
鼻で感じる匂い
高性能のマイク カメラ 触覚を持ちながら
....
いつの間にか見ている
声に鼓膜が引き寄せられる
胸に広がる霞
どうしてこんなに気になる
すれ違うだけで ドキドキ
気がついた
今日が「好き」の誕生 ....
帰宅途中の真夜中
突然の雨に
横断歩道で立ち止まる 走る車は見えない
曇る眼鏡に映りだす今日の記憶
発した言葉に打ちのめされる
信号が赤から青に変わっても ....
秋の鼓動が耳に届くと
頭を揺らす風が吹く
夏の日差しに焼き尽くされる程燃え上がり
言葉のラリーも軽快にショット
イレギュラーでリズムが狂い
発する言葉は ....
どんな人
信号を待つ あの人はどんな人
自販機の前で首をかしげる あの人はどんな人
坂道で自転車を押す あの人はどんな人
麦わら帽に腕隠し あの人はどんな人
....
深い赤色のテールランプ
一瞬発する光に我に返る
衛星の目から見た光景は
地上の天の川
運んでいるものは
流れているものは
一つの運命を運んでいるか ....
我慢してきた
あなたの為に
辛抱してきた
会社の為に
我慢して辛抱したのは
自分の為だと分かった時
我慢していると思うことも
辛抱している ....
記憶を辿っても浮かんでこない
小学生時代の夏休み
何してた
海水浴 危険だから海で泳いじゃだめ
絵日記
何書いてた 毎日その日の出来事
40日とい ....
500円コインで販売している未来の事
3分先の未来情報
競馬場で入手できれば
紙吹雪の中で、ほくそ笑む自分を見る
1億円で販売している未来の事
10年先の ....
手で掬った水のように
築いてきたものが
確立させている考えが
どうあがなっても もがいても
こぼれていく こぼれている
手の平に残った一滴に問いかける
....
ブラインドタッチでスイスイ カチカチ
テレビに気をとられても
幾何学的に文字を羅列で逃げ切りに
今 気づく修行不足
誤ってエンターkeyで動揺
修正というより ....
あるんだったら教えてほしい、聞かせてほしい
価値の定義
時代の流れの中で変化してきた
新しく生まれたもの、消えていったもの
人類は食べ物に困らなくなったと、勘違い ....
香り咲く こぼれる笑顔 拾わせて
走り去る 後ろ姿 拾わせて
発する声 楽譜の音符 拾わせて
瞳から あふれる涙 拾わせて
嘘は 限りなく拾えるのに
真実 ....
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