あたし世界中を旅するの

大学病院小児科病棟の主
チエちゃんは言う

イチロウにやる!

僕と同い年の女の子
チエちゃんはいつも上から目線

僕は週に一度か二度
グリコのおまけを ....
ススキが風にゆれる狭い道の際に
錆びた譜面台が立っていた
譜面の代わりに
たっぷり枯れ葉を置いて
クスクス笑いながら先を行く

気がつくと
辺りはモノクロになっていて
鉄条網に囲まれた ....
信号機よ
なぜ
お前らは周りの状況を把握せずに信号を繰り出す

たとえ
お前らのいる交差点で死亡事故が起きようとも
お前らは
4機で微動だにできぬ死者を囲み
進めだの
注意しろだの
 ....
もしも
あなたが
何度電話をかけても
相手につながらなくて
耐えられない程 不安になったなら

あなたの部屋の窓から外を眺めてみてください

窓に近寄り
息を吹きかけ
ぼんやりした ....
テレンバッハは言う
われわれは
かおりに気づくことによって
雰囲気に関与していると

ブラザーアンドレは知っていた
やさしい愛撫が苦痛を和らげ
人々を助ける
奇跡を起こすことを

 ....
我家の軒下にやってきた 
つがいのツバメ

気がつくと
いつの間にか
1羽だけになっていた

それから
ずっと
一羽のツバメは
巣の中で
じっと外を見つめていた

あたりを警 ....
人間は傲慢だ
雨上がりの新中川の土手で
あいつは言った

僕らの目の前に
口いっぱいに雑草を詰め込まれた猫が死んでいる
誰かが死んだ猫に悪趣味ないたずらをしたに違いない

何でも食べよ ....
何もない
暗黒の世界に
単なる偶然からひとつの何かが生まれた
他に何もない世界だから
誰もそれを認知することができない

何だかわからないそのものを
僕は想像する
想像している

 ....
たった今
いまが過ぎて行く
次から次へと
いまが過ぎて行く

めまぐるしく
次から次へとやってくる
いまに
めまいを起こしてはいけない

不安な気持ちに悩まされ
次から次へとやっ ....
ichirou(249)
タイトル カテゴリ Point 日付
グリコのおまけ自由詩10*13/11/22 21:40
有意義な時間自由詩213/11/21 23:49
信号機に化体される無情自由詩413/11/19 23:49
あなたの部屋の窓ガラスが透明であったなら自由詩3*13/11/19 21:18
きっと言葉でも感じ合える自由詩413/11/18 22:03
震えが止まらない自由詩613/11/16 17:06
猫は草を食べて死んだんじゃない自由詩2*13/11/11 23:17
白の誕生自由詩313/11/10 23:43
いま自由詩1*13/11/9 16:45

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