夢沈み散る
泥濘こずむ
朝の鐘の音
響き引く残滓
まだ余る
過ぎる事だと
気取るように
刻み付け歩く
道上
錆びを軋ませ
言い聞かす
言い訳
日々に埋もれ
途方に暮れる
電 ....
火星の見えない午後
絶えて久しく
目指すもののない火星
の見えない午後
曇り空に
生き
絶えて久しく
火星の
見えない午後
私たちは争って
マルスに降りそそぐ
六万年の
絶 ....
妻が寝言でごめんなさいと謝っている
悪いことをしているのだ
悪いことをして泣いているのだ
ベランダから空気が入ってこない
高くなるほど薄く
いき をするのが苦しい
いき 苦しい ....
{引用=
「人間最高の幸福とは何か」「幸せに死ぬことだ」
――アンティステヌス
....
この想い
一挙一動 すべて
「時代」
わたしは
一人称でよいのだろうか
又 更なる含有は
時は準宝石の螺旋のように
生ける屍
蛾
口に出せない習慣、奇妙な行為
沈黙は死の匂い
どこまで行けばお茶の時間
暗黒のすべての色
この暗黒化する宇宙
時は乱れて
流れよ我が涙、と ....
こちらにて。↓
http://poenique.jp/mero/46/4611/4611.htm
どうにも眠れない
長い夜の底で
水だけが減っていくのに
どうにも眠りがやって来ないので
ぐるぐると同じようなことを
考えてみるのだけれども
いつまでやっていても
何か昔のことやら
くだ ....
いつか恋人と永遠の所在について語り合った。
きれいなモノが見たくて1日中海を眺めていた。
変わらないモノが欲しくて空を見上げた。
人を愛するとは、どういうことだろう?
あるいは…人に愛されると ....
少しだけ疲れると
地下鉄のことを考える
ついさっき「ゲームいろいろ情報」というメルマガがやってきた
もちろん仕事のための情報収集
発行部数3万5千よく見ずに削除3万5千
分の1
地下鉄 ....
黙って。
言葉はどうしても、
誰かのに似てしまうから、
黙って。
蛇になりたい。
進化の袋小路で、
誰よりもまずおのれに忠実な。
蛇になりたい。
自分の巣穴を
役立た ....
19時 @ハト通信
午前中は
洗濯と掃除
お昼を食べたら買い物に行って
庭の雑草抜きをして
宅配業者が夕方に来る
急がなくちゃ
一 ....
恋してたい ずっといつもずっと
熱愛とかしてたい ずっとそんなずっと
ああ。
ああ・・・
とろけたい 今すぐに あなたと。
....
ヤルなら ひとおもいに。
君のつめたい瞳が ぼくをこおらせていく
愛している 愛している
愛している 愛して・・
何故 最後まで言わせてくれないんだ
ぼくの最期のキスをう ....
独白をきいてくれた君へ
ぼくは こどもでありながら こどもらしさをついにしらなかった
こどもであるというのは どのようにふるまうべきなのか
かんがえてみるのだった
せん ....
あなたに愛されてしあわせでした
たくさん愛もらいました
両腕に抱えきれないほどの
一生何も受け付けないほどの
おおきなおおきな
あなたと過ごした時間は
何にも代えがたい貴重なたからもの ....
砂利は 音がしますね
水浴びする 鳩
紙を食べる 鹿
さくらまつり
ジャズまつり
「僕は 音より 楽器を演奏する姿が好きだ」
近くの喫茶店
ポイントカードは 期限が切れて ....
埃だらけの髪
肩に ほくろのあるあなた
水平線で死にたいのは
私じゃなく あなた
今日、隣まで カラスが来ました
外人の発音で
「チョコレエト」と言ってみたい
女の子 ....
裸足ですか?
いいえ 林です
蝶ネクタイは?
蚊に喰われました
海へいきましょうか
カモメは飛んでいますか?
ええ、すぐりの実がなる頃です
なんだかよくわからないことを
なんだかよくわからない声で
喜んでいる
昔の話らしい
まだ
生まれてもいない
かさついた粘土細工が削げ落ちるように
(ぱらぱら)
頬がこけていくの ....
あなたも 生きますように
美しい光景を ますます 見ることができますように
ものに 執着しませんように
砂。家を出てすぐの砂に 赤い砂を見つけられますように
それらの色が 自分を安心させる色だ ....
口内の体積をDとした場合のご飯と納豆の比率を
それぞれの体積をX、Yとして求めよ。
ただし、調味料は理想調味料とする。
36時 @ハト通信
みどりいろの
じゅうたん
かぜがふくたび
いっせいになびく
たおれてしまわないのは
みえないところで
いっぽんずつ ....
死ぬことについて考えようとすると隣りの女が咳をする
地下鉄の 煙草の 吸えないホームの ベンチの 隣りの
頭の 悪そうな服を着てまるっきり趣味ではない
首筋に湿疹を掻いた痕
携帯の画面に夢 ....
辛いのは貴方だけじゃない と
言い放った貴方は 死んだ。
遺体には ナイフの痕が沢山あって
その傷の一つは見るも無残に泣いていた。
次の日だった。
私を叱り付けた、次の日…。
これ ....
基本的に印字ミスだ。
からくり時計の隙間から、またかげりの無い行為を見ていた。
それが そうなのだ。
何気なく携帯電話を地面に叩きつけた。
推敲もまだできていない。
さよ ....
31時 @ハト通信
わたしは少女サゼリア
穴をあける
不安な気持ちの数だけ
小指に穴をあける
痛みを感じないのは
まだ少女だから
きっ ....
いくつかの不安と
いくつものしがらみを
振り切って行こう
闇の向こうへと
ひたすらに
走り出して行こう
理由などない
でたらめでいい
閉じたドアの向こうは
知らなくていい
暖かい部 ....
おい
きみはもう聴いたか?
彼女のビブラート。
あんなものは技術じゃない。
あれは己が魂の矛先に
恐れおののき震えている
超新星爆発の初潮なのだ。
あれは自身の肉体の蒼天に
驕り酔 ....
その さわやかな響き
昨日までの過去を 切断する作用
この ひとことを
言う相手がいるのと いないのでは
大きな違いが 生まれるだろう
おはよう
おはよう
その さわやか ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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