「一日目」
悩んで迷って疲れた末に
ほんの少しだけ
夢をみました
(もしかしたら
逃げたかったのかも
しれません)
目覚めると 雨が降っていて
....
風が舞い桜花散らす
花は散っても樹は倒れない
また咲かす 一巡りして
ああ、晴れた
良かったね
公園には
お友達が
いっぱいだよ
光りと風
埃と喘息
排ガスと紫外線
楽しい楽しい
水遊び
ビスケットの匂い
いちごみるくあめの匂い
だっこ ....
わたしだって
さびしいよ
ほめられたら
うれしいよ
わたしがきらいなひとより
わたしがすきなひとのこと
すきになったって
わたしがけなしたひとが
おこったって
....
夜は、乾く、ので、ふらりと。
ここは、暖かいです
どこか、銀色の日々です
おだやかな、アラシが、ココにあります
やせたりは、しません
コトバがキンゾクのようです
ひとりごと、です
....
喉から手が出そうな日
何回もトイレに行かないと
間に合わない
朝はバスで
吐いたから
こっそり隠していた
服に
着替える
どうしてこんなに
空が
きれいなのかなあ
わ ....
世界の外側は
ただのプラスチック
だから何も
心配することは
ないんだよ
光を浴びて
ミジンコが増えて
バクテリアが増えて
小さな魚も
小さなエビも
小さなタニシも
みんな笑 ....
夜の霧の街灯の脇から
ほんとうに小さなものたちが湧いている
きぃきぃと
ほんとうに小さな声を上げている
いられなくなったのだねと
手を差し伸べると
爪の先から入り込んで
....
ある晴れの日のことです
くもは糸にのってふうわりと散歩していました
やあ
あんまりいいお天気だな
これはひとつ
おなじ名前のそらのくもとやらに
....
あんまり悲しく寂しいので
少しでも私に力の出るように
綺麗なものをそばに置こうと
一つ花を植えたけれど
いくら花が綺麗でも
綺麗なのは花だけで
このゴミ溜めはやはり ....
鼻水が出て
止まらない
わたしは花粉症
どこでもティッシュを出して
鼻をかむ
ミントティーがいいよ
ネロリがいいよ
いいや、甜茶だ
やっぱ西洋医学かな
どうだっていい
そういう問題 ....
いわしというのはかみのけと
ちゅうせいしぼうにいいらしい
15分で書いたので中身はないです。
でたらめのでんでんむし
でんぐりがえしてでろでろと
デリケートなでんぶに
でっかいデラウェアぶらさげて
でんでんだいこでんだいこ
でんでんでかけるで ....
三月になるとクラスメイトのほとんどが濡れていた
雨、と言ってもいいのかもしれない、粒子のような
猿、なのかもしれない本当は猿なのかもしれないね
と、語り合う口の中から粒が
....
甘い言葉は
どんな悲しみも
悦ぶ虫達が
赫ぐ影を
柔らかい地球は
固めて伸ばし
チョコレートコスモス
何をか透かして
吸い上げられた空が
象の奥で咲きゆれる
....
会いたい。 でも会えない・・・
外はずっと雨が降ってる
WATASHIには分かるの。
雨がWATASHIたちを遠ざけようとしてるの・・・
でも、濡れないように 優しさに包み込まれるように
....
私たち詩人はやさしくあろう
親や主治医や批評家や神に対しても
大きな視野とココロでもってやさしく接そう
確かに少年の言うとおりに親たちは何もわかっていないんだ
ほとんど我侭で宇宙人みたい ....
みかんの花が咲いている島から
瀬戸内海が見えるというのは
あの有名な唱歌のせいだ
などと想いながら
コンビニ弁当を食べ
入り江の澄んだ水の色や
水平線に浮かぶ
白い雲のような櫻を
見て ....
海から見えるように
植えられたので
海岸沿いの山の中腹を何キロも
桜並木は続いている
去年は車の中から
弁当を食べながら観たけれど
いつか海の上から見たいね
ずーっと櫻色の帯になって
....
忘れないように
aとanの差ほどが存在している
彼と彼女の過去と未来
今日がパンで明日がミソ汁ということ?
それも有り。て笑う母の笑顔にもらう
登校前の溜息が
ゆらり弧を描いて ....
1
目の見えない私には
百科事典は
何の指針にもならない
漬物がよく漬かる重さだから
重宝しているんだ
それだけだよ
2
これはぼくのばいぶるなんだわからないことは ....
1
ばあちゃんは、朝一度
仏壇に線香をたいて
夫と長女に行って来ますをする
六畳間は、線香の匂いでいっぱいになる
2
煙たそうな赤ん坊の叔母さんとじいちゃんを見ながら
中学生 ....
ビートルズの曲は
たいていタイトル部分しか
歌詞がわからなくて
あとはみんなホニャラ〜とごまかして歌う
これ日本の法則
で終わろうとしたテレビ側が
最後にインタビューしたのは
く ....
またはドキュメント晩酌時の佐々家。
夜のテレビの紀行番組で、
アンダルシアの風景が写る。
「アンダルシアって、アではじまってアで終わるね」
と夫。
「そうだねえ」
とわたし。
....
眠れない夜ってのは
色んなことをごちゃごちゃと
考えてしまっているからで
色んなことをごちゃごちゃと
考えないようにしようと
また考え始めてしまっているからで
眠っている朝ってのは
....
またはドキュメント夕食時の佐々家。
夕暮れのテレビ・ニュースで
菜の花畑が写る。
「いちめんのなのはな」
とわたし。
「純銀モザイク?」
と夫。
さて。
いつものように。
バ ....
君もいつか死ぬのね。
私もいつか死ぬのね。
どちらもいつかは死ぬのね。
でも明日じゃあ嫌だね。
明後日でも嫌だね。
なぁ、注さん。ちょっと、話をしようか。
高木と志村は、浮世のしがらみというか・・・仕事で、ちょっと来れないんだよな。
加藤は、あいつ、渋滞に巻き込まれているんだ。
(中略)
注 ....
君の肩に
顔を押し付けて泣いた
夢の中で
夕暮れの城
ひかりは厚さを失いはじめひとりまたひとり
公園の砂場から友達がいなくなってゆく
やわらかな指の持ち主を伸びきった影が薙ぐ
夕暮れの城を築く今日の砂が水を失い
ひと葉の小枝を支 ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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