夢を見たかったの
いや、違うかな、幻覚かな
箱舟に
柔らかい布団と
清潔なシーツを乗せて
今夜も辿る
弛緩した唇で
あなたをここへ
迎えることができないので
わたしは ....
嗤うがいい、と近所の鬼婆が誰かに叫びあげ
それを聞き終えてから窓を閉めて白シャツを着て家を出た
ほぼ毎日あたたかくなってゆき
爪の伸びも早くなった気がして寂しい
楽しさも減ったよ、まる ....
きみが「すきだよ」といった。
ぼくはきみがきらいじゃなかった。
そうしてはじまった交際の中で、でもすれ違いが続いて溝が大きくなって
ぼくを好きなはずのきみの行動にふりまわされて、ぼくはきみに別れ ....
雨の日の海に浮かぶぼくの部屋
星の意味に閉ざされたアンテナ
欲望から遠ざかれば遠ざかるほど
沈黙に占領されていく世界
未来は鳥肌たつように
真っ白だった
どうしてそうなのか
知らない ....
昼休みに
飛び出した君を
追いかけた僕
風が手の中でやわらかくて
あのまぶしさも
ゆっくりと体透けていった
そのまま僕らだけ残して
時が進めばよかったのに
聞きそびれた言葉
何度 ....
空が遠のくことを知る
はしった
私ははしった
白いいきがさえずるように
虫の音がのぼりつめるような感覚で
校舎のすみずみを駆け上がってゆく
ふくらは ....
久しぶりに
電車に乗ったら
なんだか気になることが
たくさん
他の人が持っているものが
全然わからなくて
「それは何ですか」
と
聞きたくても
聞けないし
仕方ない ....
1
腕章をつけた腕で
その児童会役員は、挨拶運動をしていた
少年は、中心的人物で
1組の代表だったが
実はこの学校には、まだ1年半しか通っていない
(しかし、当然6年生ではある) ....
あの日
ボクと君が巡り会った
それは
ただの偶然じゃなくて
あれは
神様が出した道しるべだったんだよ
あの時
ボクは君を知った
友達の
友達としての君をね
なのに
君の存在はどん ....
フォーラムのチャットでハナモゲラをけんくらしていたら、普通の会話しれてらすんぱらかなので家人にかんちこりられ、しからん大破で、こにこにらすこはいでら、なんからすたを書くことにしらんぺき。はき飯は、家事 ....
おどろくべき真実は
もがき苦しむ世界の破滅でも
遥か何億光年彼方の生命体でもない
不意に見上げた先にある
ボクの見知らぬ表情や
予想なんかはブッちぎりでくる
目の覚めるような贖罪の言葉
....
窓の中にいた人が
「窓」と呟いたのを見て
(ええ、あなた、窓じゃないですか)
と思ったが
そこから何がどうなったのか
どうしても口に出せない
そんな夢を見た。
うちには
おとなと
こどもと
インドホシガメと
魚がたくさんと
植物が
住んでる
あと、死んだものが
たくさん
死んだものはわたしが
清潔で明るいキッチンで
ばしばし料理 ....
どうしても
寂しい夜
浴びるように
飲む
打つ
買う
内容は
酒
キー
ネットショッピング
だったりする
それも買うのは
子供のおむつだったりする
桜舞い散る東京の
住宅街近くのスーパーマーケット
どこからか湧いて出た
ピカピカの一年生が
雑貨売り場に出現する
主婦歴の長い
このわたしにも
一年生だった頃は
確かに
あった
....
隣に建つ巨大な病院も
収容しきれない大きな歪み
大変だぁ これ些少ですが
って何
何コレ?
とりあえず解散だ
大きな声で読んで見てよ
そこのラベルそうラベルだよ
207円そう書いて ....
こんばんわ
白山ひめ神社はシラヤマヒメノミコトをお祭りしている日本中の白山神社の総本社で加賀の国の一宮でもあったりします。桜並木を横目に見ながら旧国道を警察署の前で左に折れて車で山のほうへ山のほうへ ....
計らずも露茎せよ
俺と俺のサル以外
しっかり計らずに露茎せよ
(湯切り口)
オンラインで堕胎せよ
俺と俺のサル以外
皆一列に堕胎せよ
(アットマークポモ道路茶 ....
1
明後日の雲を見ながら
今日、雨が降らなければいいね、と
僕らは、手をつないでいたりして
傘を探そうともせずに
願ってばかりいたから
僕ら、から、ら、が逃げ出して
僕は、雨が降るこ ....
ビルの谷間に
あなたの影が忍び込み始めると,
夜は街を装い
ヘッドライトの灯りが
チラホラ
チラホラ
ワインの赤を
耳元で語るのだ
雨模様の春先の
闇に溶け出した起重機が
密かに企 ....
すぐにいろんなものを
捨ててしまう
思い出になったら
怖いから
思い出になる前に
捨てる
それが
コツ
わたしが歌っていても
お魚に私の歌は聞こえない
お魚は水の中で泳ぐだけ
ただひたすら泳ぐだけ
止まらずに
わたしは歌い続けることはできない
踊り続けることも
楽しいことは
長く ....
異なる季節の雪に埋もれて
じっと静かに咲いている花
かたちは声を待っている
すがたは声を知っている
眠っている
こいびとの背中に
字を書く
油性マジックで
大きく書く
わたしの名前を書く
そっと書く
忘れられてもいい
あした
もう
ここへ
帰ってこなくても
背中に ....
僕はひどく不機嫌だけど
君が悪い訳じゃない
ただ僕の心に虫が棲みついたのさ
猜疑心という
増えすぎた知識が産み出した
厄介な化け物さ
おかげで君の顔もまともに見れな ....
もしも僕が君のように
ロボットだったら
こんなに悲しむ事はないだろう・・・
事実をたんたんと受け入れるのさ
涙が止まらなくて苦しむ事はないだろう
心がないのだから壊れる心配もないのだろう ....
無機質な時計の針は
君の心に何を刻むだろうか・・・
君の涙は僕の心に悲しみを刻む
虹色に輝く絵の具は
君の心に何を見せるだろうか
君の微笑みは僕の心に虹を描く
....
灯が灯をまわる ゆうべの目
灯が灯を染める ゆうべの手
うなじにしっとり汗をかき
顔を隠して駆けてゆく子ら
隠した顔で笑み交わす子ら
見える客人 見えない客人
....
不意に降り出した雨の、流れていく先が
足の裏に
張り付いて
ぐしゃぐしゃいいながら
それでも、ついてきた靴でした
枝ばかりの桜の枝が、葉をつけることを忘れながら
どこか、遠くを見ていました ....
堪え切れない悲しみが、 涙になった。
抑え切れない怒りを、 自分にぶつけた。
どうする事もできなくて、 ただ泣きじゃくるだけの自分に苛立ちを感じていた。
元気でいた頃のキミと、 もっと早く知り合 ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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