獲物を捕らえて
そそくさ
もう他のものは眼中にない
あの男
なんか最近
いい感じだなって表情
見て取れる
彼女
コンプレックスを
固い鎧で覆っていた彼女を
ぐにゃぐにゃの骨 ....
区民センター脇の長い長い信号待ち
フットペダルの反発を確かめながら彼
今年も交通渋滞は伸び盛り、だなんて
ふくよかな思案にくれている
最後部でぐったり
お昼の食べ過ぎで夢うつつな ....
風邪ひいて
がんばってきたことや 無理してきたこと
つらかったことや 涙堪えたことが
一度に熱になって放射するのさ
喪失感
というものは
何度味わっても嫌なものです
振り返り
手をのばそうとしても
もう遙か遠く
届かないもどかしさ
腕の中は空っぽを抱くのです
頼るものもなく
こころが宙に浮 ....
ときに
何でしょう
鳥の骨みたいなものが
胸につっかえているみたいで
さっき
無理に夕食なんか食べなければよかったと
ちいさな後悔などしたりして
身体が
季節についてゆけなくて ....
愛とは
此の世に起こりうる、何が起きても動じないこと。
そしてもっと難しいのは、
この先何一つ変わらなくても、心が変わらないという確信。
人間の心を超えて
人間の心に守られる、絶対的な力。
小さな小さな砂糖菓子
南風に吹かれてたくて 冬は欠けた月の下
目蓋を優しく通過した 低い雲を聞けよ
小さな小さな砂糖菓子
眠れる人の幸せなこと 温かな毛布と湿度を得られよ
生み ....
友達募集の掲示板に書かれた
『逝きたい..』
という言葉に反応してしまった
つぎに思ったことは、
どうにかして
彼女のその気持ちを変えさせるには
どんな言葉がいいか
と、
....
だ る ま さ ん が こ ろ ん だ
つ か れ た よ か え り た い
こ ん な く ら し も う い や
だ け ど は た ら か な く ちゃ
く ら せ な い か ね が ....
もうすぐ、
休日の半分、昼の12時なんですけど、
なんか詰まらなくて。
さらに、
お腹がすいてきたので
初物のあなたを
食べさせてください。
それじゃ申し訳ないので
わたし ....
かつかつかつ。
夜道で
だれかがわたしをつけている。
よおし今夜こそは! と
くるり
ふりむいた瞬間、
ばーあーん。
からっぽのせなかに
鉄のドアーがとどろいて
....
1『例えば』
例えば、ちいさなこえで、たすけて、って言う
例えば、山手線の中で、大泣きしてしまう
例えば、メールを送るとき、カッコ笑いで死にたいと言う
例えば、道の端に捨てられた猫の死骸を ....
気が付くと
左肩に冬虫夏花がはえていた
ひっこ抜こうにも
ずいぶん深く根が張っているみたいで
ひっぱると肩が痛い
しかたないなぁ、一緒に行きましょうか
はやしたまま、会社へ向かうと
....
恋なんてものに
出会いそうになったら
それはもう
一目散に
逃げるしかない
だって
ひどいめに
遭うかもしれないよ
とにかく逃げて逃げて逃げて
見えなくなるところまで
....
あきらめている人間については知らない
ボランティアを発揮する余裕など俺にはない
環境保護を訴えて小さな船に乗っている余裕など俺にはない
ただあの頃の俺のような奴がいるとすると耐えられない
人間 ....
遠くに行こう
と
あなたが言ったから
来てみたの
ずいぶん遠くに
でも遠くなんて
どこにもなくて
ここはどこでもない
今 踊れなかったら いつ踊る
永久の別れが いつかも知らずに
青の魚は夜になると水面に姿をあらわします
それは月の光に照らされてキラキラ光るからでした
海の中ではわからない輝きを月は教えてくれたのです
夜の間だけ会うことのできる月に魚は恋をしま ....
あなたの
生地は中枢で
足元に光が差し
声が闇を照らす
寝起きには微笑み
暖かいオハヨウと
行く末に栄光
それだけがずっと愛しい者たちとの毎日は続くはずで
あなたは
正義で絶 ....
なんの枷もなくするりと飲み込める
気道と食道とか、あまり意味は分らない
生きる為に出来た体
そっぽ向き優々と
今日もごちそうさまを寝言で繰り返す
振り向けば歴史は活字で
血が流れても地 ....
君と居るとなんだかホッとする
なんとなくなしあわせっていうのかしら
毎日がこのまま続いて行きそうで
君ははじけててソーダみたいに笑ってた
僕にも恋が見つかるかしら
....
君の言葉に溶かれていくよ
僕らは異なったプラネット
なのに懐かしい風感じるから
もう少しだけここにいて
嘘でもいいから そのやさしさに触れていたい
逢えないなら出 ....
海と太陽と白い白い波
海と雲と熱い熱い太陽
ああ憧れが詰まってる
新しい風受け容れた時から
紡ぎ紡がれゆく言葉たち
薄暗がりの中
ふたつの黒は距離を置き
追いかけても追いかけても
その差が縮まらなくて
ふと歩みを止めたそんなとき
瞳の端に黒を見つけて顔をあげたあたしに
桃色の雨が吹き抜けて
あたしはヒ ....
茶色のくまはぴんくになりたかったのです
すぐに見つけてもらえるぴんくに
たくさんの茶色のくまの中から
猟師はぴんくのくまを見つけると
きっとぴんくを射抜くでしょう?
....
(N)
彼は夢を見ている それとも
あなたが夢を見ている
紳士の正装でパパは赤いボタンを押す
正義の名のもと 父なる神が手を副えてくれる
仲間たちが最新のマーケティング理論 ....
買って来るのを忘れてしまった
どうしよう
どうしよう
今晩どうしよう
焦ってももう0時前
ああどうしよう
怖くて出れない
悪くて言えない
未練で眠れない
どうしよう
どうしよう
....
急患で呼び出される医師 の妻
制服を着たままたしなめるパイロット の妻
いつも勘でつくってんの ....
ほほの 火照りになんだか 欺かれた気がしました
指先はやけに冷たく 自分に触れて 確かめるのも嫌で
人間 というものが最近 やけに面倒臭くって
もうずっと 一人でも良いのかも知れないと 一寸 思 ....
あたしは
勉強とつくものはほとんどすべてできる
ほとんどというのは
数学だけがどうも苦手で
そもそも社会にでれば
公私混同は厳禁だって
それなのに数学ときたら
はっきりしない数列が
....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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