守りたいものがあった
それは
とても小さくて
他人から見れば
どうでも良いものだろうけど
それでも
必死で守ろうとした
守りたかった
宝物だったから
....
王様は爪を研ぐ
家来は昼寝
子供たちは目隠し
数え歌を歌う
王様の爪は三本爪
三つに分かれて何でも殺す
一つは矢に
一つは槍に
残り一つは秘密のナイフ
弱いもの貫き
....
あぁ、、、またひっぱってしまった。
わかっていたんだよ・・・こうなるって。
でも、やっぱり気になるんだ。
やっぱり掘り起こしてみたくなるんだ。
あぁ、、、、あぁ、、、やっぱりやめておけばよ ....
斬ろうぞ ざっくばらん
豆腐屋 お前の頭を開くとやわらかいのか
わしの犬に残りのかすをくれぬか
ヘイ!おから
嫌いではない
わしは残りのかすが嫌いではない
さぁーでござーすか
豆腐屋 ....
100点をとらなきゃいけいよぉー。
どうしてもわからなきゃいけないようなきがする。
イヤダヨォ。
誰かを追いかけて模倣していたい。
常に常に下であることで構わない。
イヤダヨォ。 ....
昨晩 幽霊の子が部屋に来て
コンピュータの前に座り
しばらく居座っているウイルスと
何やら会話をしていた
書きとめようとしたが
いつのまにか眠ってしまった
目が覚めると
....
言葉は
時に、傷を癒す
時に、傷つける
言葉で傷ついた人間は優しくもなれるが
残酷にもなれる
傷ついたときの痛みを知っているからだ
言葉に癒され
言葉に傷 ....
いつか通販で買ったあの赤い実の生るあれ
今年はやけに沢山生ってる
エッ去年もそうなの
そうか
今朝小鉢に取ってきた
一緒に買ったローズマリー
生い茂って大変だよ
ああ良い匂いだ
山椒が ....
絶語集
+
+++++
+
ぼくは恋をするだろう
とは思わない
がたーん、がたーん、君の根が揺れる
なんでもないよう ....
小さなピンクのつむじ風は梅雨前線をくすぐり
日本海に柔らかな雨を降らせた
灰色のおおきな背中を撫でられて
海はじっと沖を見ている
昼前にここ数年の病歴を書き込んだ診断書を
提出すると ....
僕の旅はこの町で終わるのだろうか
この雨降らぬ町の名はなにか
この町で捕えたツバメ
を掌の中に隠す
いらだたしい感覚と暑さを忘れる
放ったつもりが 手元からポトリと落ちた
死ぬつもりだ ....
この雨降らぬ町の名はなにか
私の旅はこの町で終わる
のだろうか むかし栄えたこの町で
僕の食料は残り少ない
干し肉と一かけらのチーズとわづかな水
深夜僕はこの町に着いてそれらを食べた
....
ため息も聞こえず
足音もとだえた
この野原には夜しかない
野原 命をはぐくむ野原
がない女たちはうごめき
悲しむ
私が報告をしなければならないだろう
これは悲劇的なことだ
私が ....
僕の夜に
胸のコップをなみなみと満たす
コカコーラ
みみをすます
「ココニイル。」
泡ぶいている
「ヒトリダ、ヒトリダ、」
コカコーラ・Listen
胸を ....
死んで食べられたい
僕が尊敬していた友達みんなに
おいしく摂取していただきたい
僕はの肉はパン
僕の言葉はワイン
みんなの口に合うことを望みます
僕の心臓が猪野君の胸で脈打つ
僕 ....
わたしを
知りたいというわたしはいない
わたしは
わたしが鳥でも人でもかまわない
わたしは
あなたによってかたちになるのに
わたしは
あなたがあなたなのかわからない
わたしは
....
あぁ..
書くのが すきなんだなぁ..
「ちぇっ..」
うまいなぁ..
みんな
きっと
読むほうも 貪欲なんだろうなぁ..
「ちぇっ..」
みんな
....
どうでもいいことの流れ着く浜辺で
どうでもいい流木に
どうでもいい曲線に
どうでもいい女のことを思い出す
浜辺で出会ったどうでもいい女が
どうでもいい空き瓶の中で
どうでもいい手紙を ....
さみしいさみしいと
地球儀が、まわる
えい!
止める。
大津波が世界中を襲ったけれど
僕は
地球儀にすんでいない
もう
さみしくない。
朝起きたら
田中だった
田中くんおはよう
よう田中
あ 田中君だ
田中の言うことなら間違いない
田中さんこれ受け取ってください
下駄箱で告白までされる
本当の事を云 ....
足の爪が
すこしでも伸びていると
嫌がる
あの人
自分がされた嫌な言い方
自分がしつこいことも棚に上げて
腹を立てて
一生懸命
自分の正当性を主張している
いったい. ....
小さな声で
好きと言ってみる
夕立の降りはじめ
小さな声で
好きって言ってみる
夕立のうちに
ときおり
馬鹿と言ってみる
夕立の終わるころ
小さな声で
好きと言 ....
深くむす緑が揺れている
大体が散り散りに緑なのだが
その先や少し控えめに隠れてるとこに
赤や銀色など見えやしないかと
ぼんやりを装って探す
今日、雨だ
長袖をしまいこむべきか
さ ....
一つ一つ扉を開けると
いろんな風景が頭の中に見えた。
私の狭い世界で
見えない景色もあった。
見たくない景色もあった。
詩の中の幻は
夜には夜の姿容 昼間には昼間の ....
道を分ける白線の上を
影のない影が歩いていて
こちらに気付くと
逆の方に歩きはじめて
突然消えた
日曜の夜は
誰もおいでおいでをしてくれない
手長
正面
肩
つかまって
足は
変わらない長さ
くるぶしに恥
親指は
爪
かぶってる
上へ
顔
ほほに重み
まるいところ
まるいところ
こちらもあんしん
鼻に穴
....
役者を見ただけで
コイツは
善玉か悪玉かわかるような
ドラマの
「良かった良かった」
で終わる
ストーリーどおりに
世の中の人は
いかないから
だいたい
善玉のすべてがいいとは ....
けだもの
かぜ
に
そよいで
いる
毛
だもの
悪いことを平気で出来るようになって
いつもどこかで誰かを傷つけて
そんなこと望んではいないのに
そんなことがあっても何もなかったように笑うことができる
人をいっぱい嫌いになって自分もきっと ....
この鉄塔の下に来たことに
明確な理由なんて
無いから
私達は黙りこむしかない
電線の間を風がとおり
揺らすのを見ていた
何も変わりはない
私達が
....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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