ある建物のロビーに座っていると
少し離れた場所に並んでいるコインロッカーの鍵のうち
ひとつだけが震えていて
「どこにもいけない」
と聞こえた
「そうだな」
と言うと
....
知りもしないのにトレイン
束縛がなんだってゆーの走るなら思うままに
顔崩さない技ばっか身に付けてんね
そりゃクールだけど、だから?
ルート決めてたワケじゃないの思い出してよ
今なら間にあうし ....
現実の夢の中の
仮想現実の自分が
現実の夢の中の
仮想現実の彼の 腕の中で見た夢は
眉間にシワをつくって
日常生活をしている夢だった
退屈な
軒下を抜け出して
ちりんちりん
風に泳ぐのも
ちょ
っと
ね?
だって僕ってほんとのほんとは、メダカなんだからさ!
メダカって見たことないけれど
ち ....
見た目や
神秘的な力などとは
まったく無縁に
ただ振れる
時間が経つのが
早いように思う
内勤に回されてから
デスクワークが中心になり
決まった仕事を
決まったように
こな ....
スワロー
風と並んで飛んでいく
どこへいくの
なんておおきなお世話
聞かないで
って
黒い羽
なにを置いていくの
スワロー
....
ここに入れるは可。人様に見せるは不可。
ためいきのつば ここに吐き
埋めます
お酒も愚痴も吐きません
一滴残らず 飲み干し
目下のくま 色濃くでて
....
男の昼はネギで始まると信じているわけでもなかろうに
君は駅のホームでネギを振り回している
君が普段ネギを買えるほどの暮らしをしていないのは
君のその身なりからすぐに推察できるけれど
駅 ....
バナナの河が
するする、流れていくから
滑って転んで
黒い斑点も良く見ると茶色っぽくて
一匹一匹
願うことが積もっていく
そういえば
今年は会えたかなぁ、などと
空を眺めてみ ....
複雑な想いを孕んで熱風が吹く
季節は夏
まぶしいほどの青空と憎らしいほどの太陽
白い雲は元気よく
アスファルトの上では情熱さえも煙を上げる
じりじりと焦げ付くよ
流れる汗さえ蒸発させて ....
今夜
何か産みたいのだけれど
定まらない
あてのない
ふらついた旅は
寝る場所をさがすためだけの日に終わる
空腹だ..
恋の人と嘘をつかれ
釈明しない
あなたの悲 ....
今日で空が終わる
明日からは
もう何もない
ただの闇
そうしたら
そうしたら
僕は君のこと
覚えているだろうか
レンゲ畑になびく髪
瞳に映る白い雲
でもあの日
君はイヤリ ....
色鉛筆で
ビー玉を描いてみようか
何時間かかるかな
水彩絵の具で
ガラスの瓶を描いてみようか
瓶の向こうには
瓶の陰が
ちゃんと描ける ....
君が、発した「サヨナラ」に
隠れてた本音を汲み取れず
僕は、ただ「さよなら」と返した
ただ「さよなら」と返した
土砂降りの雨と 雷の日には
昼間から眠った
目覚めても まだ
雨も雷もやまなければ
家の中の仕事をした
そして
それをしながら
考えていなかったことを考えた ....
そんなに ふるい うた ばかり
あなたは まもられ かぜの ひめ
なくな とつうじる くうはく の
とわ の はごろも その まなに
それでも ふるい ゆめ ばかり
あなたに まもら ....
どうしようもなさも手伝って
今日の夜は37度
人に縋るのも止したいような暑さです
あなたは決まって三歩先
速度を緩める優しさです
月だけ大きく真黄色で
止ま ....
なにも悪いことしてないのに
確定しない
後ろめたさなのか
ただ
弱いのか
何か言おうとすると
言葉が出ない
この世界では
もう誰ともしゃべれなくなってしまった
た ....
さびしさに
ひざをかかえて
タオルケットははいだまま
「る」の字でねむる
あの{ルビ娘=こ}は今頃
遠い空の下
今夜も誰かに抱かれて
求めあう「る」と「る」を
くみあわせてる
....
何かいいたいわけで
みんな何かいいたいわけで
そうやって動いているのだ
いるのは煙草で
はちみつオーレ
犬の絵の
木目喫茶店を見つけたら
帰っていい気がしたが
育ったのは
他の人を話す
回数が増す
男の人を前に
白くなって
立って目線で荷物をまとめられ ....
手で輪っか、手の輪っかで
望遠鏡を作って見ても、見えるものは悠然とした今日で
やってくるのは漠然とした今日だ
何十年未来の雲は、何処で生まれた雲だろう
僕と同じ日に生まれた雲は、いつ僕 ....
あせもがかゆくて眠れなくて
だらんだらんとあなたとめーる。
他愛のないことば一つ二つみっつよっついつつー
いつもは難しい話ばかり。
たまにはいいよね
そうやって距離をはかる。
....
だれもいない事務室で
消し忘れのエアコンが
冷房をキンキンに
効かせている
さっきまで君の
打ち明け話
幸せそうな笑顔だね
僕のは
作り笑い
顔つりそう ....
夕方
車を走らせていると
ちくちく
胸が痛む
アスファルトと白線が
すべるのを見ていると
ちくちく
胸が痛む
熱にほだされた太陽を
見てしまったから
ち ....
君に語る言葉が見つからないので
女を買った
入浴料1万円
サービス料2万5千円
女と談笑する
女と語る言葉はある
女に伝わる言葉はある
路上で浮遊している
誰か轢かれな ....
蚊のせいで眠れない
と
あなたは言った
が
眠れなかったのは
その蚊
と
それを知らせるために起こされた
僕
ンーーーー
豚が口からけむりを吐いて
やっと眠りが ....
壱「緑化運動」
東 南 西 北 白 發 中
1 9 1 9 1 9と
何処へ 行く
来たぞ 来たぞと
ほころんだ
街に舞ってた
国士無双
弐
....
五週間も続けて土曜の午前に
マリア・シャラポックスはセリーナ・グラフと一緒に
イースト・サイド・コートでテニスをした
そして大会前日にはセリーナの兄と無意味な会話を
充分に味わったのでぐっすり ....
愚痴や 泣き言の詩
なんだって
そういえば
そうだかもしれない
と感心してしまう
わたしって
ばか
だけど わたしは
大衆読み惚れる 化粧 ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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