八月の背中を歩いていると
目の前で空気が寝返りをうち
その色にその場に立ちすくむ
秋のそばの道を歩いていると
水のようで水でないものが
いくつもむこうからやって ....
せつないね 水の音
世界が 少し へこんで
水の音
くすり指 井戸で ひたせば
風が 吹く 家
宿題を ぱたんと 鳴らして
水の音
よるが 窓から やってくる
遠くの 森で
....
リリイは寝そべって
太陽を見ていました
暑
い
夏
の
日
(でも平べったくないよ?) ....
三丁目あたり
地球儀で見ると
ここは夜のはずなのに
夜はいったい何処にいったのかしら
どこにも辿りつけませんように
と願う
ナビゲーションを彼女に頼むなんて
....
夜空を仰ぐ。
雲がかかって見えない星を求めて。
月明かりで白く浮き出る雲。
雲の隙間から見える空間。
それは私に星を与えてはくれない。
今日の雲は動きが重い。
地べ ....
電車のドアにもたれて
景色を見るのが好き
ジャストタイミング
ウンコをしてる犬と目が合った
バツの悪そうな顔が小さくなる
今日も一日
良い日 ....
静かによこたわる湖水の底には
起こされたくない想いや
忘れ去られた過去などが眠っているのだろう
まわりの山々は
何も語らず
緑の湖水を守り続ける
都会の喧騒
日々の悩み
人との ....
家の近くに 新しい街灯がついて
それは
擦りガラス越しに見ると
まるで
満月のように明るかったので
気がついたのだけれど
この町には
街灯がたくさんつい ....
何処にいきたいのかな?
ネットをうろつきながらそんな事思う。
結局、何がしたいのかもわからない。
やることも無いから
イン ザ デジタルワールド
アナログなデジタル達はね
....
刀`eve、ナイーブな方々の慰撫
薄荷煙草ld-play
三日月ss-this
ブリキ模型ggy-pop
香水弁dz
ハンカチep-trick
懐中時計n-utero
.
.
.
....
深遠なる淵を短絡させる様に
決め事の上の絵空事でしかなく
増え続けるワリキリで
僕のメルアドはスパムで一杯
帰宅ラッシュの車両
油っぽい空気の中
違う体が欲しいって思う
座席には
よれよれの背広に
薄くなった頭を並べて
眉間にしわを寄せて目をつぶっている
サラリーマン達 ....
風が吹く。
肌寒く暗い空にゆっくりと朝日を迎える準備、大地は微かに動き出す。まだ、日の昇らない空に光が滲み出す。それと同時に体温を上げていく大地は、滴を空に解く。
陽は世界の目覚めを、日は新し ....
ぼろぼろにちぎれたスリッパを履いていたら、
「お願いだから、それはやめてくれ」と言われて、
つい、
「はい」なんて 答えてしまったけれど、
いいじゃない、べつに
他人に見 ....
東京、今日の気温7000℃。
群青の
真っ直ぐな鉄道が
光っています
螺旋を描いて
鼓膜は くるくると 遠のきます
正午の意味に満たされ 初めて
私は 渇きを 知りました
――それは あなたのための――
心の底 ....
親子丼の玉子とだし汁
うーん、
煮込みカツでもいい 玉子とじ
うーん、
明日の夜
独りで食べたい
ファースト・フードの店で
ときどき 国道
トラックの走 ....
あなたはクールを通り越してコールド
そう感じるわたしはトゥー・ホット
夏が終わる
焦土をさまよう鳥が
音に出会い そこに住んだ
双つの枯れ木が立っていた
緑は墓から来て
どこまでも薄く
地平に向かった
生まれるものはなく
来るものだけ ....
忘れる
私は忘れる。便利だから。でもとっても困ることも在るのです。
大切な事、必要な事、もう思い出せませーん。
そう言い切って見せます。
なんか、もうどうしょうも無いって顔されます。
そんな ....
いつまでも履かれない靴下が
階段にころがっている
カルピスの
ブルーが目を引く
やっぱり青が好きだと思う
汗をかいたグラスの
カランカランが
眠気を誘 ....
どうしようもなく疲れてしまって
人間をやめたくなる気分とか
眠ったままもう二度と起きなくてもいいという覚悟のために
心残りに
いま
すべてを注ごうか
私が手を離さなければ
私が目を ....
寂しいぜ
ミノフスキーの宇宙を
透明なカラス(それはガラスでできた凍えた烏)
が 堕ちてゆく 真空のなかを
音もたてず 堕ちてゆく
(のを義眼でみつめる)義妹は
バスにゆられる
寂しい群 ....
溢れんばかりの熱情と
狂おしいほどの涙と
勘違いの愛情の季節が終わり
やっと涼しい秋がやってきた
改札を出たところで
偶然にも
高校の頃の
友達に会った
が
そのとき僕は
行列の事で
頭が一杯だった
横で友達が
猿と魔女の子供の話をしているが
聞いてはいない
何か食べ ....
際限ないほど甚だし君は掴めどすり抜けウナギのようだ
際限ないほど甚だし夜は眠れど起き抜け夜這いのようだ
誰かのせいにして生きる憎らしき僕の頚椎を壊してください
誰でもいいから早くしてください花柄 ....
いつもいつも同じ場所で
同じ音とすれちがう
同じ夜の
同じ時間に
小さく横に弾む音が
沈む星を捕らえては
右と左をくりかえす
光の歩幅をくりかえす
ひろ ....
とりあえず
今日の面倒は済んだので
自傷でもなく
自慰にも飽きた今夜
これから何をしたものかと考え
無造作に置いてあった経済新聞を見る
いろんな専門書があるものだ
この職業には
こんな ....
軍人さん 軍人さん
戦争が終ってまともな職にありつけず
会社起こして会社の人間に金ちょろまかされて
食堂やったが
仕入れ値の方が売値より高くて
繁盛するが赤字になって
酔っ ....
その部屋のたんすの上には手打ち式のパチンコ台があり
木造特有のほの暗さが特徴であった
そのパチンコ台は子供の手に届かないような高さであり
大人の世界の象徴であった
ご馳走は出前 ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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