『君が好きだ』と云って
『君が好きだ』と云って
先ず自分を守る。
この痛さ。
私には貴方が全てなのに
貴方の全ては嘘みたい。
昨日の夢に出てきてくれた貴方は
もう何も ....
掲示板も閉じられたまま
あの人は
もしかしたら 死んでしまったのかしら
最悪を考えてみる
書かれない日には
きっと どこかへいっているんでしょう
寂しいのが何より嫌な人だし
へそ曲が ....
雨降りの夜だし
風景は
同じかたちのまま 年取っていくし
私は
早く生理が終わらないかと 日にちを数える
身体中 微熱で覆われて熱いから
粘膜の中の飴は すぐに溶ける
....
誰もいない日
誰もいない目
側溝の枝を鳴らし
むこうがわから来た風が
むこうがわへと帰ってゆく
日曜は泳ぎ
日曜は泳ぎ
閉じた店の前を泳ぎ
色あ ....
駄菓子をおなかいっぱい食べる気持ちと
知らない男の人と裸で抱き合う気持ちは
同じではないのか。
二人
向かい合って
ボクが
キミの頬に触れた
キミは微笑んでいた
そんな
夢を見たんだ
現実とのギャップに
皮肉じみた笑いが込み上げてきたよ
横に ....
このときの
おじいさんのきもちを
かんがえてかきなさい
お前解っとるか
下手すると補償問題やぞ
その辺考えて
しゃべれや
いいか
俺がそんな事
言うたか
言葉返すだけなら
鳥 ....
あなたののどからすくう
しぬほど、をていねいに並べて
かみ砕いていくたんびに
せかいに
しぬほど、がふえる
それ
また並べて
いっぱいにまみれながらの
しねないって、
リアルね
....
僕は誰にも負けない特技を持っている
良い事ではないんだが
世界で一番と自負している
高校に入学し一人で行けだしたのは
二ヵ月後
それまで好きでもない友達と通ってた
行き道と帰り道が ....
夢を見るロボット。
それは多分
緻密な、高度で繊細に作られた物体
休息と言うデフラグの中で見る。
処理されたデータやストレスの中にある断片、
または必要なヒーリング。
....
東京に行ってみたい
しかし
一人で東京どころか 上野にも行けない
南には 一人で行けない
グリーンの窓口がなければ 切符も買えない
上野に行ったならば
あの人と デート出来るだ ....
二十五年ほど前に 迷って手に取った この詩集は
町の 今はもうない本屋の棚の 高い場所にあった
ジュニア文学とかなんとかいう 厚手の本が並んでいて
『ビルマの竪琴』と
どちらにするか悩んだけ ....
カバーしている
とても上手に
カバーし続けている
世界は
眠る猫の薄いくちびるを
只管にクリックする
とても上手に
世界は
君を奪ってゆく
泣かない君を
まず手前、そのぎりぎりに
ふちどるように ほしい
こぼれおちるまえの
なみだの ばしょ
たくさんの
ちいさな ゆれ
それはためなければいけない
だえん は まんべんなく
ちりば ....
今日は
ヒゲを剃らなくては
下腹に「うんーっ」と力を入れれば
自然に快感がやってくる
人間らしい 当たり前のことに
今朝は ちいさくも感動した
ヒゲを剃るということは
自然 ....
ひげも、へそも、
神さまからもらった。
ティシャツの下に隠れた、
へそ毛も、のびるまんまだ。
流しに放ってある大根は、青々と育ち、
あした、三つ指ついて嫁にいく。
堪らない。
夜は、窓か ....
詩に視覚的な効果は求められるのでしょうか?
それはもちろん読み手側に対してなのですが。
もし詩を読み上げることしかできないのならば
もしその人が字を読むことができないのだとしたら
道行く人 ....
顔面、
が熱くなっていくのを感じ
泣きそうになった
ちょうど50分間。
溶け残った夏から
散々逃げまわってるんだ。
本当のことが言えない。
私の悪口を黙って聞いていたら
....
だからって
なにを載せてもいいわけじゃないけど
私はこんなに
あなたへの思い綴っているのに
そして
世界中に繋がるはずの手紙で
届けているのに
....
夜は速い
夜は速い
これから向かう世界のすべてが
わずかに低く傾いているかのように
夜は速い
夜は速い
背に積み重なる力のように
夜は速い
夜は速い
誰かに遠去けられているか ....
愛してる
愛してる
愛してる
愛してる
何回言っただろうか
あのときは軽い言葉だった
言い過ぎて言葉の意味さえわからなくなっていた
愛してると言い続ければずっと続くと思っていた
だ ....
沈む
沈んでいく
もがいても
あがいても
手をかかげ
上に向かい
わらを掴む
意識のそこ
葛藤の果て
沈殿
静寂
暗闇
津々と
夢をみた。
おばあさんはとて ....
夏はいつも消化されない、花、を、まとい、非常階段、の、やさしい螺旋のような、身体を締め付けるいくつかのものを、ていねい、に、緩め解きながら、ささやきは枯れながらもつづく。
これは出口なのか
....
僕は夜に少しだけ飛べる
会ったことはないけれど他にも飛べる人はいるはずだ
僕が飛べる距離は30m
ホントはもっと飛べるけど
進むにつれてどういう具合か高度を増すので
高度3mくらいになっ ....
他人の存在を感じない場所に 連れて行ってくれ
僕はそこで詩を書くから
そういう日もあるだろ
憂鬱と青春 青春と憂鬱
街という現象 さらに社会という現象らしいよ
他人の存在を感じない場 ....
振り向くと沖に知らない人ばかりになってこわい
貝の表面についてる回虫みたいな模様がこわい
高波が何でも持っていこうとするからこわい
クラゲが知らないうちに沢山わいてこわい
あが ....
霧を泳ぎ 風を嗅ぐ
慰めのいる場所 息 ことばなるプシュケー
{ルビ憧憬=しょうけい}を爪のかたちに
少しだけ 切り取って {ルビ厳=おごそ}かに
渇いた舌に 載せなさい
パスポートのな ....
全自動じいさんは全自動ですが、梅干しを混
入させると、寂びてしまう恐れがありす。
そこで、改良されたグレート全自動じいさん
は耐性が強く、決して寂びることも侘びるこ
ともないのですが、面白味は ....
誕生日を 何度祝う人がいるだろう
生から1回
27度 おめでとうという姉
27で 姉が空にいることを知り
28 5分が過ぎて 28
いくつかの頃 姉が28だった歳
「私 ....
向日葵の ねむる わが家まで
いつも ふたり 歩いてた
坂の 途中
みどりの 地平線
むこうが 見えるふりしてた
オルガンの風が ふたりをつつみ
たんぽぽ色の空 ふわりふわり と 穏や ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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