むねがくしゅくしゅいたします
キャスケットに薔薇の花をつけて
襟を立てて真っ赤なスカートを膨らまし
人の多いところに行きたい気持ちでございます
右手には金魚
左手には白いパラソルを握り締めて ....
秋刀魚のはらわたの味を思い出し
それはやはり
新米ではなく一年置いた白米ご飯
ほくほくと温かい甘みを堪能
秋刀魚の皮は青銀色に光るけれど
焼くと金色も加わる箔になる
....
あんしつは、こころのオアシス
あんしん、しん、しん
ふりつもる
やきまわしのひとひら
あなたのかげを、きりきざんで、コピーして、きりきざんで
ここにいてよ、僕を一人にしないでよ、 ....
僕がオモチャの戦車で 戦争ごっこをしてた頃
遠く ベトナムの空で 涙も枯れていた
と歌う真島昌利が俺は好きだ
そしてこのフレーズが好きだ
なので俺はこう書き換えた
僕が分厚いベッドで ....
三くちめの酒が血液を消毒してゆく
鼓動とともに
先端まで廻ってゆく
私の血は
ずいぶんと汚れていたのだろうか
滲みる
私に合う薬はこれなのだろう
蒼い炎で燃え ....
それは
かつて、
波であり、雨であり、
きみであり、ぼくであった、
青い黎明の影に涼しく揺れる、
ひとつぶの露。
魂は、ほどけて、
空の記憶、海の記憶、大地の記憶、愛の記憶、
それ ....
とても不思議なのだけれど
秋の蟋蟀や鈴虫のように
羽で鳴く虫の
あの艶やかな音は
なぜにあんなに高く響くのだろう
あんなに小さな
触れれば儚げな羽なのに
擦り合わせて出す音の仕 ....
灰色の硬い幹
何かがかじる
灰色の大きな幹
何かが浸食していく
森の中に出来た空間に
教会を立てて許しを乞おう
愛していると共に生きようと
感触もなく実感もな ....
好きな人を、好きになられるより好きになった時、
その人を、本当に好きなんだと思った。
「友達のままで」・・・・。
「君がいた夏」君が言った言葉。
「ため息の日曜日」に風」が留まる
―「子供たちの世界」
「いつの日か二人で」「星になれたら」「車の中でキスをしよう」
....
心が 冷えている
すきまに 風が
吹きすさんでいる
壁に傷をつけられるほど
私の爪は 強くなくて
ふと まなざしを
そらした時に
そこにある
とても深いものに
ふれる
次の瞬間には
忘れてしまうのだけれど
とおいところ
わからない
とおいところ
かぜがふいている
とおいところ
うしろすがたに
かぜがふいている
宿題なら、あした、やります
チェンバロの音を想像して
ヴァイオリンを持つと
ソプラノサックスの音が出る
そう思ったのはついさっき
家庭教師先で中学2年生の女の子に
数学を教えているときでした
誰から聞いたんだ ....
a
せかいは、ぼくはここにいるの
だいがっしょうでまるでしんでいるようです
あまりにこえがおおすぎて、
もうききわけのつかないのです。
あれはだいすき ....
このままではいけないと、知ってはいる。
一体どうするつもりなんだと、訊く、その皆の顔は心底不思議そうで
やっぱりだけど、僕と君は他人なんだということを
とても分かり易く、何処か感じる。
生 ....
めがねのフチ
あのへんが美しいと思う
そんなこと考えてるあたしは今少し
美しい女になってる気がする
モノとモノのさかいめ
ヒトとヒトのさかいめ
ざわめきを音と感じられる心はうらやましい ....
ぐらまらあす☆にあこがれてあたし
上京するゆめをみて、でも
起きたら痩せちゃってたー
こうゆうのもうちょっとやわ、
かみさま。
きみには哲学がいっぱいで
こんなうすっぺらなあたしの ....
とても静かだった
自分の前後に自分がいて
とても静かだった
口笛で消えた
手のひらは離れた
離れながら鳴った
いろいろ混じる無色の
音未満だった
声は ....
25時になるよ
泣いてしまいそう
もう
今日を閉めなければ
今朝のニュース
殺された子
慟哭する父親
崩れる母親
私も泣いた
ティッシュで鼻水拭いた
....
始点
まだ、精製されない月が、なめされてゆく朝、
わたしの瞳は、真っ白なままの夏の果実だ。
ながめるままに、わたしのからだは、白く締まり、
背中には、灰のまじった、蓑毛が生える。
も ....
最後の頁は
白
いくつもの空を渡って
うたが
君の心へ届いたなら
いくつもの虹を越えて
ことばが
君の心へ入り込んだのなら
....
9月5日(Sun)
---------------------------
鼻から午後が抜けてゆく
アスファルト
草陰から飛び出す 鈴虫
飛 ....
裁ち合わせ
マヌカン仕立ての女の子に 立体裁断の恋をする
パラレルワールド
クレオパトラの鼻が低くて 北朝鮮に油田があって…
不倫
定着した光景 唯一の呼称 執着
詩
....
うみねこはねこじゃない
うみうしもうしじゃない
うみぶどうもぶどうじゃない
うみほたるは魂じゃない
そのほたるも海には帰れない
漁り火はほたるじゃない
燐光もほたる ....
あの日。
ある人に出会いました。
受け止めて、受け止められました。
何かが崩れていきました。
俺の中の空洞に何かが入ってきました。
その隙間は長い間何も入っていなかったせ ....
5年と半年前、人を好きになった。
生まれて初めて本気で好きになった。
想いは暴走した。
止めるすべを知らない俺はどうしようもなかった。
あの日から、俺は正義を掲げる事を止め ....
ヘイ、小泉大統領どんな気分だい?
あんたが大統領になった頃
みんなあんたを支持していた
今ではどの画面を見てもあなたの顔は間抜け面にしか映らない
ヘイ、小泉大統領
あんたはSEXをしてるかい ....
わたしは何かを見に来ていた
一匹の蝿
一羽の鳥
空は空に
海は海にひとつずつあり
遠くも近くも聞こえずに
陸へ陸へと近づいていた
ひとつがひとつのまわりをまわり
....
163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203
【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
0.4sec.