三半規管が弱いのか
体質なのか
タバコばかりを吸い
弱くて呑めないのに
僕は知らない
熱上昇気流による
電気の蓄積に起因する
ホールとキャリアが
印加電圧と電界の関係で起きる
....
大きな家並み
さらさらと消えていく
小さいものは遠い
遠いものは小さい
当たり前のこと
当たり前のことなのだけれど
座席にまぁるく
またひとまわり
小さく白い母
毛繕いする風
瞼の ....
悲しいね、何だか。なーんでこうなっちまったのか。
人間として基本的な事が出来てないヤツってのが多い気がする。
例えば、挨拶をする、悪い事をして叱られたら謝る、目上の人を尊敬する、等等。
何故だろ ....
昨日が昨日ではなくなって
明日が明日ではなくなって
今日のなかに溶け込んでゆく
いつかまた会えたら
看護婦がひとり
エレベーターのなかで
白い布の下にむかってささや ....
目、ぬれてる
ポケットにひばな、突っ込んで
夜が死ぬのを待ちました
ワルツされる 砂の中で
心底待っていました
(水溜りで溺れます)
(水溜りで喜びます)
林立した子供の列はファ ....
変わり果てた幼い子供の
検死解剖のあと
きれいに拭いて
裸に服を着せたのは誰ですか
泣きましたか
止めていますか
目の前にある
それは
ただ目の ....
壊れたものを見る目で
生活を まじまじと ながめると
あちこちに はみだした
あの時 この時
過去だけを 指し示した
時計の針では
もう 時間は はかれない
男が
いやらしさを見せ始めたと
敏感になる
嫌悪の前触れかもしれない
そう思い始めると
男にとっては悲劇だ
私の中で感じてきた
多くの男の性ともいえる
類似するいやらしさ
....
生きていますか? と
私が言うので
まあまあね と
答えてはいます
まぼろしが
ささやいているような
ちいさなこえで
いつもくりかえしている
さかのぼる
ことば
へこむヘコム凹む。
ぽっかりと空いてしまった心の穴。
自分が作った落とし穴に
まんまとはまってりゃ世話ないわ。
どんなことにもくじけない力を。
焼き鳥の大蒜が
半生だったのか
食べると
中心が苦くて
口の中がすこし
痺れている
口の周りが
大蒜エキスとたれでベタつくので
ぬぐい取りたい
なんだか
この味と匂いで
....
よっぱらって 蛍光灯
感傷的な音楽と 時間
紙の上の
小さな かくれが
そちらは晴れていますか
あの青年も一緒にいるのですか
計り知れない憎しみはもちろんあるのですが
それでも
彼にもわずかの救いがあれと思う誰かがいます
そちらは晴れていますか
....
読むと脳の中に唇がぽくっと出来て、それがびるるぅ。←響くっつーか匂うでもないしバイブレートしだす。そういう字並びがあると飲込む時には言葉じゃなく詩になる
つづく
(私的詩的をこそり指摘するシリ ....
報道関係者 照明機材 中継車 忙しなく出入りする
逐一携帯で話す
身分証明を首から提げた 異質者たち
捜索隊のバスは連なって
無言で帰る
小さな手を
つないだ手を ぎゅっと ....
けだものの口からはいつも涎が垂れていて
その臭いは数百メートル先まで届くが
けだものは気づいていない
もちろん
涎が垂れていることに
けだものの体毛は針のように硬く
生えている ....
何度も 目の覚める
真夜中
起こしたのは 誰かと
きょろきょろしてみるが
もしかしたら と 思う人は
いない
夢を見たおぼえもなく
ふっと 目の覚める
....
生まれたての
手の平で つかんだもの すべて。
鎖骨の窪みから とくりと こぼれだし。
山や丘の傾斜地を ゆっくり流れる。
スペイン産の白ぶどう酒の
甘やかな匂い。
車輪のスポークが散らす ....
はやあしなあなたのあいする、
そのタオルよりも吸水性のある笑顔は
どこまでもわたしを泣かせて
追いつけなくなってしまうの
手をかざして
逆光、の、なかの君が、
昼休みのジェラシーをしず ....
母親の 茶色い
誕生日の カウベルぶるさげ
タバコが 寝間着すら持たず
財布で 夜と繰り出し
憾喚恨魂
ちっぽけな ヒメゴトを ロータリーを
寒肝困痕
かけめぐる おのが隈音にい ....
そうですね
また あした
つかいはたした
きょうは
もういいじゃないですか
いちにちくらい
まってくれますよ きっと
だから もう
また あ ....
ちょろちょろと どこかから
水音のする 深いところに
毎日 おりていって
座ります
深い深いところなので
目をつむって
花模様の布団に寝たわたしは、花畑のなかに居る夢をみました
夢の中でわたしのからだは、まるでちょうちょうのやうに軽く
このままあのお山のむこうへ、とんでいけそうな気がしましたが
花のな ....
階段を下りてくる人たちの
足から上が見えない瞳
春に消えた白猫の
老いた背中を野に見る瞳
からになった犬小屋で
じっと何かを待っている音
とめどない霧と霧雨のなか ....
かすかに機械のふるえのあなた
崖に立つ雲のあなた
氷の下を流れるあなた
誰にも答えることのできないあなた
浮くように歩くあなた
伏せる枝 眠る葉のように
こち ....
交差点でおじさんが信号待ちをしている
小太りで背も低い
めがねをかけて
頭は寒い
夕焼けの中
視線は下方でどこか違うところへ行っている
「知ってるよ、みんながおれのことキ ....
ここ数年でどれくらいが息絶えたんだろう。
誰にも聞こえないように呟いてみる
すごく酷いことした気分になる
瞬く街並をただの風景に見下ろしている
最近はドキュメンタリーばかりチクチクと胸を刺 ....
百億の嘘をひとつ一円で売り捌いて
ああ俺は立派になれるのか?
あのコはまだ実家さ
ONにならないもの
きっとこの日記だって読んでない
そう読んでないよ
だったら言おう
ベイビーってさ ....
もう少し
もう少しだと
思わずには、いられない
と僕は、僕の生まれた町のとおりの言葉で
書こうとするんだが
カナシイ
異物なんです
僕は
言葉に対して
山から
....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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