キュウちゃんいなくなった
ピーちゃん泣いた
おばあは笑った
じいちゃんいなくなった
みんな泣いた
おばあは笑った
おばあは笑ってた
お ....
櫃、入れろよ。パンでくるみ
大きな鳶と人々亡き
おお、ミルク?電波?ヨロレイッヒ
うっかり秋口に
スリップ姿で煙草を吸いに出た少女は
うっかり14歳のおとこのこに
エッチされてしまった
灰皿代わりのペットボトルを
少女は死んでも手放すまいと思った
....
雨の夢を見た
ひどい降り
傘が足りなくて
私たちは戻ろうとしたけど
硝子の扉はこちら側から開かなかった
水平線の空の向こう
遠くの遠くの山向こう
微かに明るいのは
大火事ですか
それとも戦争
ああ
街の明かり
ずいぶん大きな街ですね
あれが『東京』って云う ....
たべてみたり
のんでみたり
みてみたり
さわってみたり
かんがえてはだめです
たべてみたり
のんでみたり…
どこにもやれないので
かかえてあるいています
おいていくわけにいかないので
いつもおんぶしています
だれにもみえないので
どんどんおもくなります
つよくなるために
....
あんたの言葉 わかんねぇ
あんたの大事 わかんねぇ
なにがいいのか
わかんねぇ
拘る意味が
わかんねぇ
まったく さっぱり
わかんねえー!
あたしが ....
立ち止まっては
見回し、
また、立ち止まっては
見回し、
ここは
どこでしょうか
跳んだ気がする
このところ
夜間工事が続き
どうにも
視線が定まらないっての
に
新人の教育だとか
そんな事を
言われて
使えねぇ奴と組まされて
まず行きの車の
運転中に ....
寝れない時の小寓話。
DOLLYはねぇ、ずっと其処にいたの。
あたしは、知ってた
でも見ないふりしてただけだ
それなのにDOLLYはあたしが本当は見えてる事もちゃんと知ってる。
どうして ....
腹をくくって夢をみる
最後だと言い聞かせて守るなら
みんながみたらいいのに
埋まるなら簡単なものを選ぶという
「僕にはよくわからないな。
そうだとしたら、サルビアの意味がないじゃないか ....
右のつま先から、すうっとゆっくり手のひらを滑らせ、裏も表も愛すよう、追い駆けた幸福。
と、感触を遮る憎い醜い凹凸を見つけては、取り繕うなんて傲慢な真似も出来ずに、
素直に、そしてとても純粋に、それ ....
弔いの花を咲かせましょう
あなたの墓前に枯れない花を
伝えきらなかった言葉など
何の意味があるでしょう
吐き出せもしない言葉など
このまま朽ちてしまえばいい
真実を吐けない口など噤んで ....
ここは人の家なのだ
息の音がするのは当たり前だ
二階の影は濃い
下にはあたしと
8歳のころ掬った
金魚のなれのはてだけ
(彼はどうしてこう長生きなのか)
(そろそろ死 ....
洗濯を干しているときにパンツが見えないように心を尽くす
掃除をしながらついつい言葉について考えてしまい
「いやらしい」と思う
朝の散歩をするおじいちゃんににこやかに大きな声で挨拶をする
....
トレーのすみっこにたまった水を
ひょい、とつまんでそれ
愛だ なんて
あたしはいくつ細胞を集めても
1にも満たないのに
キスはいつも
練習だ
別のところであたしたちが
同時 ....
破 点線のぬり絵
やぶれても
まだ 色がぬられてない
電車内で 公園で 商店街で 能楽堂でぬっていくところです
能舞台では
面と厚い衣装
おはなしの全てが声
生き方の全てが
....
この町の美化のために みんなの友情のために
コスモス堤防を作ろう
そうだ
夏前だったんだと思う
一人一本ずつ一列に並んでコスモスの苗を堤防の上に植えた
秋には
風に波打つよ ....
君が 残していった
あこがれ色の ボトル
ふたをあけると
やはり 香り立つ
暗い 春
そっと ふたをして
そこに もどそう
狂人のふりをして
俺は狂人のふりをして
街を歩かねば
負けてしまう
お前らに
お前らってお前だよお前
「お前だ!」と心の中で叫んだけどそこには誰も
世界中に氾濫しているルールは全て中止だ ....
(深夜、薄荷煙草を以て出廷せり)
色街の電気光に射られた雲が遠くに浮浪する刻限
を歩く、訪れない睡蓮とは手を切った その手に
小銭を幾ばくか 煙草を買いに遊歩している コ
イン4枚のお告げ ....
ひとつの大きな箱に
丁寧に整理して
いつまでも
持ってゆこうと思うんだ
たくさんでもないけれど
だって
たった 4年だもの
そういえば
この車も ぬい ....
ごめんね、猫。
あたしは勇気がなくて
黄緑色のかえるや
濡れてつやつやしたその
まっくろな毛が
こわかったよ。
触れることさえ
できなかったよ。
雨にうたれて横たわるその姿は
とても ....
生るな桃の実よ、{ルビ水面=みのも}も鳴るな
砂は口説く、人間に功徳話す
たぶん、豚
四日間
昼も夜も流されていった
誰の目にも触れずに
ぼくの姿は水の中
ビニールでもなければ
人形でもない
痛くても生きていたかった
怖くても待っていた
どこにも行くところがなか ....
ここは 寒いところです
私を 抱いてください
たしかに そこにある
やわらかい からだで
この胸に この腕に
重々しく あたたかい
あなたの からだで
身体と一緒に 消えてしまう心と
永遠を生きるたましいに
ひきさかれた 生きること
生きる 生きることは
それなりに 満ち足りた身体と
身体につながれた心
たましい ....
あたしは愛でられるだけの花なんてまっぴらだけど、
あなたの花にぐらいなってあげればよかった。
A型の彼女や彼にとっては大事な
10円 20円の差が
1秒 2秒の差が
私には別に気にならなくて
ただ
私の中では量りかねるところにいる
彼女や彼がいてくれるお陰で
筋が通らな ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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