しっとりと重いスポンジの中で
ただただ黙り込む
水色のことば
遠い時間の証言者
優しさの代わりに膨らんだ
水色の記憶
どんなことにも限界はあるのでしょう
今夜スポンジをしぼろ ....
My darling Dahlia...
Come to me...
Come on... Grow up...
I want to take you with me with my e ....
青い空の下に捨てられた私は
もう自由を奪う者ではない
仕方ないとはいえたくさんの自由を奪ってきた私は
自分の自由も奪っていたことに気付いてもいなかった
輝く太陽に拒まれ暗く汚い闇に好か ....
明日降るはずの雨が
雪になるという
いたたまれない気持ちで
坂道おりていくと
君の住む町角ではもう
もう静かに積もりはじめているのだろう
と思えた
流してしま ....
(木の果て枝の果て
浮かぶ自由なき雲)
せきれいよ、せきれいたちよ
せきれいよ ....
一個の完成した球体のような
そんな音楽だと思うと
モーツァルト だったりします
どこにも不足のない美しさが
かえって もの悲しかったりします
お葬式に 行ってきました
亡くなったのは 私の おばさん
87才の おばあさんで
とても 穏やかで 平静な顔でした
死を考えるのには 疲れてしまったので
ちょっといや ....
まぼろしのように
いつも 私の中にある
アパートの風景は
やはり もう まぼろしで
罪も 罰も まぼろしの中を
たゆたっています
アパートの風景は
今 ....
詩人でも神様でもないものに抑圧されてる
これは一体なんなんだ
しかし俺は俺の苦悩を他人に伝える必要なんかない
センテンスが短い
よく考えてみるとしょうもない
今日も真似事
俺は希薄か?
....
ことばが沈んでゆく音を聞いた
それは案外きれいな音で
うっかりすると泣きたくなった
涙が流れてしまったら
ことばは浮いてしまうから
最後の最後まで大事にしたくて
深い深い音を聞 ....
台風去って 青空に見惚れる
白い犬が
着メロにあわせて唄う
わお〜ん わおぉ〜〜ん
林檎を食べていると
傍に来てお座りする
一片あげると
シャリシャリ ....
食べることに興味がなかった
何もかもがどうでもよかった
自分に何かができるとも思わなかった
仲間がいるわけでもなかった
ただ
逃げ出すことばかりを考えていた
そんな私が妊娠した
....
たった一度の私信
それだけだったけど
丁寧な感想と励まし
とてもうれしく
お人柄が伝わったから
HPを見てみたよ
きっと話もはずむだろ
また話せる日を
楽しみにしていました
....
今日は
なんか変だ
誰もいない部屋で
テレビがひとり
喋ったり笑ったり画面が変わったりしてる
ふと
その音が聞こえたら
もの凄く哀しくなった
テレビ ....
ひとつの言葉の{ルビ欠片=けっぺん}を拾って
それに
いまの自分の想いをからめていくのは
なんて楽しいんだろう
「楽しい」は
単品ではないことだよ
あなたには感じるかな
....
たとえば
いま抱えている自分と他人の関係について
どうにも腑に落ちないこと
それを
はっきりと確認しないまま時に流されること幾久しく
その無念さといったら
一生の三分の一を無駄にし ....
一輪の花
辺りに仲間もいないのに
ぽつんと咲き続けるのは勇気のいることだろう
なのに世の中そういう尊さに気づかない人も多いのだ
左、
右、
左目 君 人に見える タバコを吹かしている 暇らしい。
右目 君 眩しく映る 後ろにある夕陽?いや 恋らしい。
右肩 ツボ かなり凝っている。
左肩 ツボ この辺 ....
一番きつい、つわりの時に
電車で席を替わってもらえないのに
安定期の、一番動かなくてはならない
そんな大きなお腹の時に
みな私に席を勧めるのだ
車の後ろに付けてる
ステッカーみたい ....
性交の時のあえぎは
どこまで聞こえるのでしょうね。
かなしみや
よろこびや
いとしさは
どこまで響くでしょうね
知って伝わって
心っていわれてるものの中で
精錬 ....
少女にはペニスがついていました
ので、親に内緒で
勃起する思春期だったといいます
少女がはじめて男と交わったのは十八の時
大して変わらぬ歳の子といたしたのですが
どうも相手もはじめてだ ....
言葉がはみ出ている、
頭が飛んでゆきます。
こんな夜。
目を閉じるのが
嫌で、
去ろうとする瞬間が
何より一番淋しいです。
大好きなものと
大嫌いなもの
溶け合って
分けられはしな ....
とっておきの、嘘、も、
いっかい使ったらどろどろになって指を刺した
みじかく切った髪の、毛
が、
きみののどに刺さってくれたらちょっとは
にじんでいいとか悪いとか
、なれたかもしれないかな ....
雨の日に
雨の日に
一日中外を見ていた
悲しいんだけどずっと見てしまう
つよかったり
よわかったり
悲しいんだけどなんだか心地いい
ぼーっと
ぼーっと
雨を見 ....
竜が獲れた。これで数十年は村の食料だけで
なく地位も名誉も安泰なのだろう。ウマサ(*1)
が長と何か話しているがここからは聞き取れ
ない。若い者が数名命を落としたらしく、笑
みの合 ....
薄情者
「あいしてます。
だから傍にいて」
あなたの白い手はいつも冷たい。
背中を撫ぜるとびゃっといっても、
りんごをさわる。
メロンはもう、ないのだ。
さくらんぼもっとたべた ....
カフス不可
カバラならば可
カラスミすら可
かるい体なだらか射るか?
カマドウマ舞う土間か
カメラ騙しまだ騙し{ルビ斑目=まだらめ}か
悲しいなかに叶いし仲
踵痛いと{ルビ母=か ....
出来る限りの時間をあなたと
出来る限りの睦言をあなたに
出来る限りの抱擁をあなたに
出来る限りの愛の表現達
出来る限りの事をしていたい
賽ほどの欠片を
銀のフォークですくい取り
口に含ませ
乳臭さと緑の苦さを舌の上にひろげる
果実を浸けた酒を
少量流し込み
絶妙の味覚を堪能
欲していた分だけの
至福
肉が食べたく ....
矢野顕子を口ずさみながら
ヒールのコツコツの月を
連れて帰る
つらい分だけ吐き出した
あなたは楽になっただろうか
つらい分だけ黙り込んだ
私はどこへゆくのだろうか
もう二度と ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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