牛乳が必要だ
牛乳が必要だ 皆さん
通り過ぎるうしろの自転車灯も
コンビニの袋も
皆 白いじゃありませんか
愛する人に会ったのは 夏
秋
キンモクセイの花びらが
オレンジに ....
電車が泊まってたので、あの人はたしかそろそろ締め切り間際だったかなとか、あの子は今日も新宿にまだいるのかなとか、さてどうしようか、公衆トイレで考え事をしていたら、おっ、ダイヤの指環を拾いました。美輪さ ....
蟻が蝶の羽を曳いてゆく
ああ
ヨットのようだ*
と
よんだのは三好達治だが
ジャンボ機が巨峰を運んで舞ってゆく
高層ビルの
映画のようだ
....
荒んでしまうから
自分の一画だけはきれいにしておく
飾らない
飾りはきれいにするときに邪魔だから
テレビなんか見ない
見たいけれど
それどころじゃない
....
まだ早朝で電話もかけられない
おーい宇宙よ
誰かめざめたものはいるだろうか
130億年先からのかすかな光
ぼくは濡れた傘についてかたろうとおもう
台風がそれてきょうはすばらしい秋 ....
してほしいことしか言えなくてごめんなさい
してくれたことが思いだせなくてごめんなさい
してあげたことが何にもなくてごめんなさい
してあげたいことが分からなくてごめんなさい
....
不器用な 太い指で
ごつごつと
つかまれたものだけが
現実ではないので
不器用で 太い指の
私は かなしいです
生きてるものは みんな
死亡率100% です
いつ どうやって 死ぬんでしょうか
もう 笑って死ぬことは
できそうもありませんが
さて 何かを 残せるでしょうか
....
本は あれこれ
けっこうたくさん 読みました
でも やっぱり
まっ赤なウソの
いいかげんな本でなければ
そこから先は わからないよ と
書いてあるだけです
....
左手は
重たい頭をささえていて
それは頬杖
というのだけれど
わたしは
本当はその恰好が嫌いで
なんでかといえば
できれば
誰にも見られたくない
白い画面を見つめ ....
わたしの靴を捨てないでください
底が削れて ヒールが丸くなっても
それはわたしの足
わたしの毛布を捨てないでください
綿がはみ出していても
それはわたしの ....
気がついたら雨が降り出していました
三十号が上陸しました
って
季節はずれだけど今年は特にしょうがないでしょう
って
聞こえたから、しょうがないでしょう
って
言うしかないんです
....
こういうことをいうと詩論といわれたり…
どりや
ここぞここぞ、気にするなと
云われることを気にしたい
こんにちは、現代詩
と
呼んでいいものなのか僕の知り合いなのか ....
破壊する明日へ続く自動ドア
ため息一つの重さで
音もなく扉は開く
誰だってそんなところに
立ちたくはないけれど
ドアは静かに開かれる
私は今
どちら側にいるのだろう
....
わたしは今よりもっと風の通りのいい部屋
をのぞむ
望むに踏み出すに
用意はいらない
アイスランド
固有名でなくても
はせる
はせる美しきか
風の糸のもつれが
ふきさらわれる
ぎ ....
9に
縦の線を引いたら
猫になった
こちらを見た
水のかたち
火のかたち
草のかたち
さざめく背
冷たい朝の送信
少し遅れる返信
遠くの遠くの声
....
窓辺にいる子は
みんなふるえて
綺麗という字を
こわがっていた
だって
かまきりみたいだから
それはとても簡単な事なのだろうあ
なたが其処にいた事実もう既にない
のだから後は己次第だ忘れようとし
て記憶操作を行うも脳に染み付いて
しまったあなたの言葉や多くの嘘い
まも消し去る事できず ....
内臓のアレが何故
紫色なのか説明してくれる人はないですか
多分
眼鏡をかけたその人の顔ばかり気になってしまって
話半分右から左だろう
帰る頃には忘れているかも
だいたい
アレっていうの ....
・終わったのは私ではなく 時代でした
・眼差しを反す。もう振り返らない
・わからないことにこそ創造がある
・歴史を知れば頑なになる
・正しい言葉ではなく生きている言葉を俺にくれ
・腹が立つ容 ....
お父さん死なんといてな
と私の耳がなっている
別に、早く死なないかなと思った日々がなかった訳でない、夜中セキの音が聞こえると私の闇は凍りつく
何だか、目の前のほとんど病気をしたことのない父が ....
冷蔵庫の中で牛乳が横になってると父は云うので
冷蔵庫から牛乳を取り出した僕は封を開けながら
オハヨー牛乳は寝てないよと軽い口を叩いた
が受けなかった
当たり前だ
僕の小学校給食に配達されたカ ....
白球の描く弧がごとく迷いなき魂の道標
エンドレス孤独な永遠深遠なる海の縁ほとばしる生命潜む死の影
際限なき日常終わり無き道の果て桜川
憚らず発言する暴言の数々人を刺す可能性について曖 ....
薄雨のガーゼが火傷を冷やシンス
睡蓮ブレンドのハーブティーで
彼岸のスイマーに手を振る、針が降る
天使の腹腔に住う私の腹腔に住う
睡約聖書の祝辞が甘美な唾液を誘う
傘を差そうというベンチの隣 ....
どろにまみれた
クッキーを踏んで
きみははまた
いつものあしたに
もどってゆく
のです
いとおしいかけらは
そのたびに割れて
ふえつづけ
かぞえきれないほどになると
ありにはこ ....
ちいさな水槽で
魚になるになるのかしら
わたしたち
白い肌に紅の花
髪は
水の中で紺碧に妖しく揺れて
それを隠す
光が漂わせるのは
記憶に刻む水 ....
からり
首をまわして
なる骨に苛立ちながら
結局空間 存在しな
がらわたしの固まった
想いを伸ばしても
頑につらぬく
わたし想い錐のように朝靄の完璧な町
はっきり
はっきりして ....
あぁ、ヒラケタ
あの人は今日も、実は弱いの。ヨヨヨ。
と、男の胸で泣いている
実はヨワかったのね。
よりは、
それでもツヨク、
あれることだけはやっぱり美しい
今日もあの人は美し ....
{ルビ医師=いし}らバス{ルビ停=てい}にいてすばらしい
{ルビ酸欠=さんけつ}さん{ルビ診察検査=しんさつけんさ}
{ルビ残念捻挫=ざんねんねんざ}
インテリ{ルビ庵癌=あんがん}あり{ルビ転 ....
歩行者を跳ねる衝動を抑え
ドアをけ破って帰宅
薬箱を叩き割っても鎮痛剤はない
痛い
窓ガラスを割る
爪をはがして紛らわせる
祈りを呪いに代えてみる
痛い
自己抜歯に失敗
....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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