誰かが誰かを思っている
誰かが誰かを思っている
という幻想を持って
生きてる
誰かはいつも誰かであって
誰かが会いにや ....
死んだのび太が
すぐ夢に出てくる
恥ずかしいで
こんなこといーな
できるといーな
て、何だかなあ
早く寝ろよ
ドラえもん!
おい
のび太は侍であり
ひかえる ....
小さな賭けをしてみようかと 待ち構えている。
賭け は
待つ身であっても幾分か能動的なのではないかと思うのだ。
青ざめた冬のくもりぞら。
うとうとと眺めているあいだに電 ....
また
君に会いたい季節がやって来た
白い息と
枯れ葉の道
最後のプレゼントのマフラーをして
ポケットに手を突っ込んで
表参道を歩けば
嘘のように つめたい
12月に逝ってしまった
君 ....
夕焼け色に自転車こいで
うちからちょっと離れた団地の脇の
公園の角をすうっと曲がって
またペダルに力をいれる
冷たい風とかじかんだ手
ちぎれそうな耳にかさかさの頬
紺色した赤い空
硝 ....
ほんとうに悲しいときは
涙がながれるんだ
ぼろぼろと
自分の意志とは無関係に
いつのまにか流れて
ぼろぼろとまらない
それで
やっと気がつく
ああこれが
自分のこころ深く震え ....
きょうはぼくの誕生日
62歳になった 年齢はワープする
きのうまで27歳 パリのカルチェラタンを歩いていたのに
きょう ぼくのスニーカーは田舎道の ....
コーヒーと洗剤、カップラーメンを3個あの人と生きる為のここんとこ
うちには冷蔵庫がない
耕したままの畑にちょこんと寄り添うてみれば
お前らの生活には根ざしたものがない、と
お偉方の批判
....
きのうタクシーのおっちゃんが
この世に寝る、働く、食うの他に何があるんだろうねぇ。
と言っていた。
歳を取るごとに
楽しみなんて
無くなってしまうのにねぇ
と。
....
個々に痛いから居る、行きたいからゆく、還りたいとおもったから、帰る。死にたくないのに逝く 生きたいのに、行く。治りたいのに 壊す 1人だからゆう。たべるから、見る。耐から造る。捨てるからもらう。聴くか ....
あのね、20代後半ってすっごく悲しい。そんな風に思った。
そういう人も居る。
なんていうの?「あ」って。俺って悲しくない?って。
ふと振り返ってみるとさ。意外と人生ってあっけねぇって。
あれれ ....
むかしのわたしはもっとまともだった気がする。
と
すなおにみとめてみる。
少しずつ木々が黄色に染まっていくのを見ていると
冬も近く秋の午後は金色にきらきらしている。
結局 ....
地上を霧が覆ったまま
深夜
曲がりくねった道は濡れていて
窓から
ぼやけた灯り落とす街頭を見ていた
「独りはいいものだね」と
後から言葉にしてみた感覚
コーヒーを飲み終えて
苦い甘 ....
まだ 眠い 朝
家の前に
赤ん坊が ひとり 欲しい
祝祭のように 泣き声をあげる
赤ん坊が ひとり 欲しい
言葉の着ている服を
次々と脱がしたら
すっぱだかの
あかちゃんのようになると
うれしい
そこで 本当に 脱がしてみたら
おじさんの すっぱだか
まあ もとは ....
汗臭いソフトボール部室の角
グローブやベースが積まれた壁
「すろー かーぶ おしえるけん
やまねこ拝」
きたない赤い文字
....
高度10,000メートルの上空から
私は見ていた
窓際の席で
北極海を
アンカレッジから飛び出して
ベルギーまで北極海を眼下にながめつづけた
....
あなたはちいさな豹のよう
あなたはちいさな犬のよう
あなたはちいさな瞳のよう
あなたはちいさな知能のよう
あなたの心臓は太陽のように光を ....
駅前にはエロ映画の宣伝ポスターが色あせていた
河童ぶちには
河童が流れ
水草がゆれている
東北新幹線を遠くはなれ
河童ぶちには
陽がさしている
木 ....
イイコってなんですか
先生の言うことを何でも聞くことですか
親の言うことを何でも聞くことですか
大人の言うことを何でも聞くことですか
間違ってな ....
焚く思惟、煙に乗って
選択肢-Eに泣くC
Dark-See迄跳べよ、願う
震えて泣く、震えて泣く
僕の父さん、タクシーに殺されたんだ。
おもいだす
ねえ、
きのう
何食べたっけ
わたしは吐きだしてそのまま、
そっくりおもいだす
小麦粉、パン粉、たまご、えび、
あんたさては、えびフライやな、って言うと
ピンポーン ....
誰かを励ませる力を失いたくない
胸に溜まり続ける不安に急かされて止まらない
話を聞いてもらいたいだけの寂しがり屋の女と付き合うのは
実は
私にとって
楽だったかもしれない
深夜ふらふら遊び歩いた
面倒見がいい ....
膨らむね ふくら胸 吹くラムネ ふ 眩む ね
ふくふく むふふ くねくね ねらら
むらむら くらくら ふらふら が頑
音くら 服 ふむ 船 くむ くふう ほ張る らく
ふむ ....
結婚を来月にひかえた僕はその報告もかねて
今年で94になるミツエばあさんの見舞いに行った
案内されたのは3階のはしっこの相部屋
しわくちゃの顔たちが
ギロッといっせいにこっちを睨みつける
と ....
ミトコンドリアには
ひとつのゆめがある
八月の鯨、ではないけれど
鯨を待って体内に潜り込み
激しい呼吸の赤い酵素を
たくさん送り込んでやることだ ....
映画のフィルムが千羽鶴のように連なっている
沖ではタンカーが蜃気楼のように浮いている
どちらも虹の傘の下にはない
渡り鳥はもうとっくに渡っていっ ....
なにか 大きなものが
見えないところで移り変わって行くので
立ち止まっていても
ここに居続けることはできない
ひとつひとつの記憶に
花の飾りをつけて
そっと置き直す作業は
もう終わっ ....
仰ぎ観る景色は
高層ビルの谷間の空だ
今日は青くない
白く靄がかかる
悪くない仕事だ
好きだったはずの
やりたかったはずの
追い求めていたはずの
「お元気ですか
私は元気で ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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