喉が渇く
先生
あなたを
思い出すたびに
もう思い出さなくていいと思う
盲目のまま
「すき」なんて言ってしまったこと
いまは後悔している
知るほどに
嫌いな男だっ ....
生か死かではなく
それはサミシイの代わりだとテレビから男がいう
傷みたくうっすらと微笑みが頬にはりつく。
亀裂といって
それは彼と彼女の明後日や羽化もそう
ほんの少し疼くような女なら知ってる ....
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ・・・カタカタカタカタ・・・タカタタカタ。
★らっくラック★
★ぽいんポイン★
★どっとドット★
....
いくらめくったって裏か表か
あとは上と下と右と左と四つの角くらいしかない
しなびた檸檬は
れもん色の艶も無くなり
おばさんの皮膚になった
お尻はすぼんでいる
いま切ってしまわなければ
果肉さえ不味くなる
でも
おばさんを切れない
このまま
....
いつのころからだろう
きがつくと
うまく
なけなくなっていた
ぽっぽぅ
ながいはりが
まうえ
ましたにくるたび
さえずる
のがとうぜんだとおもっていた
でも どうし ....
雨が降る、晴れる、草が生える、
群々と草が生える。
///
セックスをする。
梅雨の雨音に隠れて、セックスをする。
汗をかく。
ほどほどにかく。
ほどほどにかく、その ....
とんびは いい
カラスに混じって
物欲しそうな顔で
電柱にとまっていたりする
カラスにからまれて
めんどくさそうに
逃げていたりする
猛禽類のくせに それで ....
階段をあがると 私の部屋
でも 時々は
いつもと違う階段が現れて
わからない部屋に 入れないだろうか
むかし飼っていた猫たちが
ぞろぞろ迎えてくれる
そんな部屋に ....
六畳一間に蛍光灯四本は明るすぎると思ったの
天井を見上げて目を背けたくなるような明るさは
いらないの
頭かゆい、みそがかゆい
黙っているとしんどいが
声に出るのはうめき声いいたいことは
あぇお
ひとを呼ぶ?
救急講習みたいに
ヘルパー講座で習った
でも、始めてなんだ
毎日
いつで ....
夜が増えてゆく空に向かう帰り道
心を込めて目を閉じて
アルト・リコーダーを吹いていた
嘗てのこと
夜が増えてゆく空の方角へ
向かっても向かっても届かない、と
示し始めてくれた空 ....
暗がりは水
途切れるのは色
途切れつづく香
目をつむる自分
進むのは声
鱗に光る窓
走る夕べの端
散らばる自分
振動 針
撃ち出される音
あが ....
空虚和音
静止((ガラス製の光
躊躇い
歌
光
川面への着地、進む
船
(躊躇い或いは躊躇い)
微光
停泊
眺める
月
リフレイン
投石
散らばる
デジタルの ....
裂け目から
真紅のマグマが吹き出して
あっという間に
その名を残す
鞍馬山
では
義経にしておけ
そんな文句も納戸に仕舞って
冷たい雪の降る日には
温かい
牛丼が食べた ....
あなたとは多分
お互いに同じように身体が反応して
こころは少し後から大義名分をつけていた
性的関係が目的ではじまりだったけれど
生産してゆく年月と日々のいまとなって
それは消費されるもの ....
別に
怒っているわけじゃ
ないんですよ
いまは
ただ
あの鼻毛が赦せないんです
そりゃ
私にだって
鼻毛ぐらいありますよ
下から覗けば見えます
ふつうに
黒々 ....
夕刻の代償として
こぼれ始めた 影
あけすけに落ち込んだ明度のわたし
こぼれ始めて
こぼれたら 伸びました
おとなの後ろを跳ねる 少女の脚の
美しい柔らかい ケン・ケン ....
こんにちはの時刻の欠落の日々の続き過ぎで、ね
胸いっぱいにレトロを溜めこんだ
公園にはゆきたくない、幼稚園にも何処にもゆきません
正当な主張ではないことを知りながら
こんにち ....
赤い傘を、どうしても、心持ち高く掲げました
救われない愛らしさが骨を伝い腕を伝い無意味に流れてしまい
雨景色を溺れ終えた傘と掌が打ち上げられた上がり框にて
ああ、と言ったらそれ ....
川中島の合戦で
上杉謙信は
無骨ものぞろいの陣内を見て
外に出た
陣内に戻ったとき
彼が手にしていたのは
一輪の花だった
彼はやお ....
灯台のひかりの影に
ジープが止まって
ラメ入りの海をみている
海のなかには母がある*
*フランス語のラ・ ....
そのような苦しみに溺れたくない
実は浅瀬だった
それでもあっぷあっぷする
そんなことがあったと
瞳孔を大きくひらいて
人に話して聞かせるのは
嫌いだ
私はそのことを
そんなにた ....
全ての人間が椅子に座っていられなくなり
焦り出す
窓の外に逃げようとしたら戦争中だった
部屋の中では不穏な音楽がコンポから流れ続けていて止め方がわからない
しかも少しずつ音量が上がってきている ....
いつでも笑っててさ
いつでも優しくてさ
そんな君に出会えた事
…これもひとつのキセキだよ、ね。
のび太の意識は、深い昏眠の中を、ほつれていく、かなり遠くから力強い声が、赤色のガラス瓶の中を、散らばっていく。
僕は、命令者だと叫んでいるオトコがバルコニーに立っている。
彼は消えてしまい ....
朝まだき
まだなにも始まっていない線路
秋の蝶がひかれている
体調はもうひとつ タバコの吸いすぎで
気管支が痛い
きょうはどんないちにちになるのだろう
みそはぎ ....
いつの間にか、
僕はちいさくふるえるひとになって
どこにもいきたくないの、と
だだをこねるちいさなひとになって
かおをくしゃくしゃにして泣いてしまうのでした
あのひと ....
酒豪李白は
酒が入るっといくらドンから
宮廷入りを促されても
頑としてうけいれなかったという
安酒場でそのままのみつづけたのだそうだ
李白は酒量をしらない ....
あの
青い
大きなアタマの
残影は
未来の
希望という謎の
言葉を
響かせたまま
どら焼きを食べた時もお好み焼きを食べた時も
日本
古きか新しきか
帝国の
少年少女の
....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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