やつれ切った網膜に
君は誰、と聞いてみた
いいから いいから いいから
ここから 出して
みんなゆがんでる、と思ったら
私の左目はへそに、ひじから先はつま先についていた
ごめん、間 ....
/// ((クリスマス・ツリーが飾りはじめられたという
そういえばあと一ヶ月でクリスマスだ
クリスマスは家でてづくりのケーキで祝う
家の近くでは牧場直営のアイスクリーム屋 ....
色を伝って
つなわたり
風と窓枠
夕べの衣
水に濡れたままの効能書き
治りたいのでしょう
治りたくないのでしょう
あなたと一緒にいたいのでしょう
木の香りがいいでし ....
白菜を刻んで
切りごまと 大根おろし
かつぶしを てのひらいっぱい
浮いたら 漉して
白菜と切りごま
おそばがゆだったら
どんぶり
おつゆと
たっぷりの
大根おろし
....
世の中はめんどくさい
いつも
10時25分で止まるデスクの時計
秒針の音だけさせて
働いているフリをする
秒針はただ働き
感情のない機械
どこかの会社みたい
現実は ....
なんだか
今日は素敵な日
おちゃわんに少しの
ご飯
退屈だって思ってたのは
イライライライラ
上せるからで
家にいても
光があり影ありて
庭の自転車をみて
むかし
誰かが何度も
....
この牢獄(パプノティコン)は、ひじょうにあたまの冴えたクールな狂人が設計したのだ。
天窓からふりそそぐ季節ごとの光の重量、色彩の変容までを数量化し、
そこから落ちてくる微細なホコリの乱反射までを
....
朝からロックを聴きながら
詩集を読んでいる
珈琲も淹れて飲んだ
タバコを吸いながら
言葉について考えた
鎌倉へ行こうかとも考えた ....
ももが美容院へ行ってきた
ももは歯がかゆいのか
ぼくをかむようになった
かなりジャンプもできるのだ
ももは美容院へいってきた
かおのあたりがさっぱりして
と ....
120時 @ハト通信
つい いつものくせで
くつひもを
たべてしまったので
くちゃくちゃ
ほんのすこし
あるくたび
くつがぬげる
どうし ....
青息吐息は胃が痛くなるから
勘弁したいが
青色吐息なら
よくつく
フラスコにとってコルク栓をして
陽にかざしたら
消えて底に溜まった
成分を調べて顕微鏡で ....
ふと
ユリの匂いがしたのは
何かの間違いだったのか
貴方が好きだといっていた
いや
貴方ではなくて
貴方の崇拝する詩人だったか
記憶は
寂しいや哀しいの言葉を超えて
電気信号 ....
河原一首
さらさらと
さらさらと
硝酸エステルながれてる
硝酸エステルながれてる
ときに
やぐらの
寒桜((寒桜
さらさら
さらと
散ってゆくのでありました
散ってゆくの ....
風 船 を 手 に 持 っ た ら
宇 宙 ま で 飛 ん で い け る か な 。
機械が動きだしている
工場ではもうみんな起きだして
働きだしている
生産ラインは整然としていて
不純物はまぎれこまない
工場は一部ロボット ....
とろり 練乳だけが粒の奥の事情を知っていた
ある種はここは甘すぎていつのまにか自分が居なくなると言っていたし
またある種は女の子の風邪を治そうと熱ばかり飲んだ
なのにあたしはそれをグラスの中に落 ....
さるすべりすべり落ちるあの
寝姿の
視線に匂う
密約の
触感の
柔肌
(とは使い古された)
僅かな湿り気の
伴う
触れる
瞬間の
うなじの
過敏な
さるすべりすべり落 ....
はじめて気がついたかのように、
はっと見下ろしたアスファルトに、肌に、
雨の最期が砕けていて、砕けていて
既に息を引き取った冷たさが明らかで、明らかで
それをわたしは見て見ぬ振 ....
自分が笑えたら幸せだけれど
それ以上に、大切な人が笑っているともっと「幸せ」
人の幸せを願う人は不幸だと語る人がいるけど
そんなことないと思う
人の幸せを願ってるあなた、めっちゃステキ ....
3つの宝石がありました
とっても仲良しだったけれど
3つのうちの2つが
窮屈で窮屈で逃げてしまいました
一つだけ残された宝石は
もう輝きを無くしてしまいました。 ....
散歩しよう
笑おう
怒ろう
哀しもう
楽しもう
こっちに行こう
遊ぼう
君と私と僕と君
頑張って活きていこう
アナタとワタシとボクとキミ
つながろう
手…つなごうよ。
ペンキのような青空だ
缶コーヒーを買うために
外へでた 気持ちがいい
部屋ではソウル・ミュージックを聞いている
日曜日の朝
どこへも出かける予定もなくて
気ままに窓から外を ....
ちんちん
小雨がぶるぶる
ちんちん
夜がしこしこ
ちんちん
電話がぴゅっ
ちんちん
コタツがぬるっ
ちんちん
涙が
ちんちん...
ちんち ....
観葉植物の
光のなかで
ゆったり
籐椅子に
腰掛けて
読書でも
できたら
できれば
珈琲なんか
飲みながら
燦々 ....
一箇の檸檬を
書籍の上に置いてきた
書店のなかの
わたしの意志で
時限爆弾のように
書店は吹き飛ぶ
書籍の上の一箇の ....
僕はどんな顔をして 君を殴るんだろう
君はきっと とっても神妙な面持ちで 僕を殴るんだろう
彼はきっと 笑いながら誰かを殴ったりするんだろう
君のそれは暴力かな
彼のそれは暴力なのかな
....
ある小学生の話を
聞いた
彼は机から、何でも落としてしまう。
えんぴつじょうぎけしごむのーとすぷーんきょうかしょちりがみおやにわたすぷりんと
彼の回りの床には
何でもいつのまにか ....
Brilliantな彼女
動物園の豹のような 茶髪のおちゃめ
50?のバイクでこけた擦り傷
それでも彼女が笑えばみんなも笑う
彼女は職場のアイドルなのだ ....
眠れなく明けた夜などめずらしくもないのに
今日はやけにきみの声が頭蓋に響く
清らかに白む窓の外は
寒くなる毎に湿っぽい空気を孕んで
対岸を埋める高層のマンションの頭上を霧で消してしまう
こん ....
シダ類のしげみのなかに
あなたは隠れている
シダ類が好きなあなた
世界に約一万種類もあるという
シダ類しげみのなかにいて
あなたはとても幸せそうだ
....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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