銀河の向こうには
銀河を超えた何かがある
造られた自然がある
華奢な蜃気楼がある
あの星の向こうには
広がる星空がある
傾いた調理場がある
晴れ時々夕立がある
夜の向こうには
....
かなしいところ では
あなたは
体中のちからを
ふりしぼります
どこで
立ちどまっていても
わたしは
すべてのひとに
見えているのです
わたしは
まるで それがないと
....
東京へ行くはずだった
駅の構内アナウンス
上りの新幹線に乗るために
開かれた空間
私にも開かれている
コツ コツ コツ..
自分の靴音を聞いて
自動改札をぬける毎に少し緊張
ホーム ....
私に許された我儘は
髪を長くのばすこと
怠惰は
必要だから眼を瞑る
求めれば
眼が啓く
ずいぶんと永いこと
誰も私に気づかない
気づかないふりで
....
五時を告げる
鐘が鳴る
まるで夢みる
羊のように
空腹が番犬である
2004・12・26
来年の流行なんか言いあてるより得意になれることをしよう
迫り来る悲しみを危惧する前に真正面から確かめておこう
大人とか子供とかいう中途半端な言葉にたぶらかされないで
決められたたった4ケタの数字 ....
ぽきっと おれました
ばきっと われました
どたっと ころびました
さあ いたい いたい
ぽきっとおれた
まちがいのほね
ばきっとわれた
きのうのひざこぞう
....
ことばすてたら
ゆううつで
ことばひろうと
わずらわしい
ことばなげたら
あたるおと
おでこに たんこぶ
できました
ことばぽろりと
こぼれおち
....
卵焼きが食べたい
卵焼きが食べたい
卵焼きが食べたい
卵焼きが食べたい
卵やきが食べたい
卵焼きが食べたい
卵焼きが食べたい
レモンが食べ ....
優しくなりたい
ただただ優しく
難しい事はわからないけど
毎日何人の子供がミサイルで死んでるか知らないけど
優しくなりたい
ただただ優しく
僕の夢が叶うか知らない
誰が僕を愛 ....
128時 @ハト通信
しとしと
あめがふってきました
ちゃんとかさをもってきたので
へいきです
へいきだよって
つぶやきました
ほんとは
....
ここはマンションの
10階だというのに
いったいどこからやってきたのか
いつのまにか
ベランダでうずくまっていた
女の子
自分は天使なのだそうだ
仕方ないので部屋に入れてやる ....
矢印が呼んでいる
「こっちに来いよ」
道の真ん中で異様に光っている
「こっちに来いよ」
目を逸らそうと思っても
目に飛び込んでくる
「こっちに来いよ」
誘われる
その矢印まで行くと ....
僕は、僕になって
目が覚めて、その時
何ひとつ
持っていなかったのに
笑うという行為が
引きずり込んでいく
その濁流のような
渦の中心へと
とにかくあげたいと思った。
理由なんて ....
背は低いが均整はとれていると思う
顔は公表していないが公表できないほどではない
性格はまっすぐではないが読みやすいと言われる
30歳独身で彼女もいないがそれは募集していないからだ
いったい何が ....
確かだとおもってたものが
じつはすごくあやふやなことに気付いてしまった
彩るあの子の無垢なゆびになみだを
いったいなにを信じてきたの
翼もないのに空をとんでいるような
呼吸もできずに ....
これはいわゆる「王様の耳はロバの耳」というやつだ。誰にもわからないように、こっそりすっきりするための書き込みだ。だから、たとえ気付いたとしても言ってはいけない。約束だ。
とても恥ずかしい書き ....
147時 @ハト通信
ここはさむくて
とても
ふゆをこせそうにありません
ひざをかかえたまま
うごけないのは
もう
ぼくのからだが
こお ....
あなたが感じる
あなたが感じるように
あなたが感じる
なぜあなたが感じるように
あなたが感じる
どこであなたが感じるように
あなたが感じる
いつあなたが感じるように
あなたが感じる
....
ハッとして
ハッとする
2004・12.23
銀杏並木通り 風が舞う
銀杏と風は 戯れ遊び
ふと出逢う 街角
信号待ちのフロントガラスに
一枚の銀杏葉が 蝶のように舞い降り
気まぐれな風ととも ....
あれからどれだけの年月がたったことだろう
まだよちよちあるきだったひとしを連れて
高円寺から鷺宮をよく往復したもんだ
理由はよくわからない
暇さえあれば高円寺から鷺宮を往復していた
俺が物心 ....
あずき と かぼちゃ
仲良くなれたら
おこめ ひとつぶ
日 が長くなる
あなた
はじまり を食べました
のね
人間は
一生をかけて
彫刻刀で
自分の名前を
彫りつづけるのだ
死後にその
印鑑は輝き始める
だが彫り続けているときこそ
花なのだ
....
ニンゲンハ
キノコグモノヨウニ
ツライナア
トオモッタラ
ナミダガ
コボレテキタ
2004・12・21
まだぼくはほんとうに人間を愛していないのかもしれない
ぼくはぼくのなかのぼくを愛しているだけなのかもしれない
ぼくはひとりのナルシストなのだろうか
ナルシストが時代の流行であった ....
144時 @ハト通信
ぼくのなかには
まだまだたくさん
つまっている
って
じぶんに
いいきかせるだけじゃ
ふあんだった
ひとこいしい
....
不安定な夜には
不安定なモノがやってきて
不安になる
静けさが耳に
染みる夜には
何処かに人の
気配を感じて
身を締める
ふと
暗闇に慣れた
気がして来たら
疲れさえ忘れ ....
1.神様はいてもいなくても自由!
2.偶像?まぁ自分を信じろ!
3.思いやりのある言葉を唱えろ!
4.週休二日制!残業無し!
5.親孝行しろ!
6.すれ違う人全てに「やぁ!」と言え!
7. ....
羽衣の松から
沖を行くタンカーを眺めている
君も黙ってみつめている
潮風はおだやかだ
乱れ
乱れてゆく君
そんな時間もあった
あんな声を出して ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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