寂しいならここにおいでよ
僕も寂しいんだ
二人で寂しいって
おかしいだろう
きっともう寂しくないさ
細い首で支えている頭が重くて床にゴロンと転がすことにした
首や肩はかるくなったが
頬杖がつけない左手が手持ち無沙汰で
たばこが吸ってもらえない右手が灰を落とす
こどもが歓声を上 ....
冬の反対は
夏かな
なんて単純な頭
わたし馬鹿なのよ
そんな言葉で言うこと
赦して
少し前は
人より鋭いかもしれない
なんて密かに思っていたけれど
いまは
無理して ....
どうでもいいわ
そんなこと
どうでもいいわ
あんなひと
どうでもいいひと
わたしのことも..
外が
やけに煩い
トラックのエンジン音いつまでも
窓 ....
たすケロー
タスケテー
シロミソー
ヌカミソー
シロミソー
おつかれー
シロミソー
(『海の見える六弦』より)
ああすっきりした
シロミソー
ああ、となりに
いないもんだな
いまから
おもってもいないことばかりで
うそをつきます
わたしのことは苦手だと
しっています
けして
わたしの目にうつったりも
しない ....
「うんこが出たい!」
姪が言う。
僕はちょっと考えて
まさしく うんこが出たいのだって思う。
うんこを思い通りに出せる人がかつていただろうか。
もよおしたらこう言うべきだ。 ....
青森県小泊村で道は終わっていた
その先は新道だった
未舗装の砂利道だった
通行止めの門扉があった
ぼくは門扉の脇の
細い抜け道を
バイクをおして
中 ....
{ルビ無頭癖=ぶかしらくせ}の{ルビ鎧株虎=よろいかぶとら}が{ルビ痔我凡=ぢがぼん}を{ルビ窪林酢=くぼりんす}
{ルビ戸蔵雲=とくらうん}が{ルビ肝肌蚊=きもはだか}に{ルビ楠麺丼=くすめんどん ....
133時 @ハト通信
はれて
ふうせんやさんになった
これで
すきなときに
すきなだけふくらませられる
ふうせんをひとつ
てにとると
ず ....
ゆっくり、透明に近づいてゆく。
ぼくらはそうやって生きてきたが、
それは多くの聖職者にとっても
共通の宿命だったのかも知れない。
ぼくらにとって神々しい《何か》が
ぼくらの感覚を奪ってゆく。 ....
やわなきの、皮膚に張りついて。
あざやくを、知らないように。
ぼくらいは、見ない。感じる。
ことを、知らない、視線。
ぬまくるを、知らない。
(他は流れる)
ように流れるよ ....
まっすぐ
まっすぐ
にげても透明はおいかけてくるよ
水をぶつけて
石をなげつけて
影のなかにのがれても
透明は空よりもすきとおったきらきらを
さしむけてくるよ
いらない ....
夕焼けがうつくしいのは
あれは人魚が大空に薔薇をまいたからです
なんて歯の浮くような科白をはいたら
おまえは詩人 失格だと頭をなぐられそうだ
....
地下鉄の吊革に左手をかけて
全てをあずけていた
座席の学生服の三人組が目を泳がせていた
真ん中が左斜め前の女を指さす
「これ?!」
右の学生がコントのように真ん中の頭を手の平ではたく
「声 ....
触れる手が欲しいときに
彼方は隣にいなくて
過去のいい夢ばかりをリピート
冷えたままの自由席にスポットライト
時はジッと焼け焦げてしまった
自由席は自由
彼方と私の距離は一定の線まで自 ....
変わった人ばかりだと思う
おしゃべりが多い人は
自分は標準だと思っているようだった
私はちょっと
無責任なおしゃべりに躊躇する癖がある
専門家の偉い先生が
そのこと ....
唇紋のような首飾りをして
一筆書きの花束を持ち
彼女はひとりテーブルにいた
誰もが通り過ぎてゆくうちに
花束は水彩になったので
髪の毛のなかの夜のため
彼女は少し首を ....
髪を切りたかった
ざんざんに切ってしまいたかった
でも彼女がガンダムSEEDのイザークが好きだと知ってしまったから切れなかった
二次創作の小説はショートケーキみたいだ
胸焼けがするほど甘い ....
この辺の本屋では
なかなか
手に入らないので
直接思潮社に電話を入れた
正月の三日だというのに
営業が出た
....
彼女の家は鄙びた村の一角でなければ、喧騒に追われる街の中心でもない。
寂れた温泉街でもなければ、シーズンだけ人口の増える観光地でもない。
彼女の家の前には大きな寺があるが、彼女の家の横には神社 ....
生老病死
生まれることは 何故に 苦なのだろうか
生きることが苦と 言うならば わかる気がする
誰一人として 免れぬその現実は
ある病院の中にも見ることができて
その光 ....
それを そっとね
てのひらに乗せてみるんだ
息を吹きかけ
暖めてみたよ
ころころ ころころ 転がしたよ
無駄だって云われても
それは何よりも ぼく ....
153時 @ハト通信
べるがおちていたので
ならしました
からころん
どあがおちていたので
のぶをあけました
がちゃがちゃ
ことばがおちて ....
ふりかぶって
いっしょうけんめい なげたものは
とどかず
こいしを ほうるように
なにげなく なげた
そんなものだけが
とどきます
ふしぎですね
あまりにも素敵すぎて
凍てついてしまいそうな恋を想い出す
あの日 あのコトバを後悔
惜しむ事すら人前で見せぬわ
悲劇のヒロインには為(な)りたく無い
嗚呼 恋しいわ
背中だけ見てこの ....
富士山をみてきた
富士山はお正月の姿をしていた
まるで絵葉書のようで
テレテしまった
でもさすが日本一だと思った
家来を誰も連れてないからだ
....
{引用=春のうららの ふあら ふわら
雪 かしら?
どこかしら 届く ぬくもり
ふあら ふわら
おひさまに 気づかれないように
かくれんぼ してた のに
みつかっちゃっ た ....
寒くなっている
冷たくなっている
見えなくなっている
出せなくなっている
形にならない
形がない
流れてはいる
流れているだけ
Yahooメールの
1件の未読メッセージがあります
受信箱 (1)
オレンジ色のぎざぎざびかりの
手紙マークは嬉しい驚きだ
でも今日はクリックしてみたら
未読メッセージがない
過 ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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