「いらない」と言われた私は
人でありながら物だった
女でありながら
物として
「いる」とか 「いらない」の扱いをされる
その程度の存在だった
あなたの世界では罷り通 ....
金曜日がおわった
一週間が長い
精神病を患ったからか
初老の痛みか
『詩は青春の文学である』
と関根弘はいったが
詩はだから宇 ....
哀しき博士は あの娘のゴーレムをつくるよ
想い出を たくさん あつめて
あの娘が となりで眠るのを すこし見て
あの娘が つくる、スープの味を すこし見ている
僕の言葉 ....
歩調と心拍音が 寄り添う時には
すこし たちどまり 違う事をかんがえると
いいよ
ワイパーが ガリガリ と いやな音を立てている。
煙突から ぼこぼこと 白い雲
....
中国の内陸の小さな村にはまだ電気も家もなく
超級市場なんていうものはなかった
村人は畑を耕し、隣町まで徒歩30時間かけ
物々交換に行かなくてはならなかった
村では若者たちがばくちやけんかにあけ ....
野茂がいなけりゃ、イチローだってICHIROにゃなれなかったんだ。
忘れてんだろ、そこんとこ。頭おかしいぜ、てめぇら。
でも野茂が行かなくても、新庄はメジャーに行った気がする。
誕生日が同じ ....
家には
寂しい犬がいる
肩をすぼめた子どもがいる
ため息をつく大人がいる
私はそれに気づいた
クリスマスに灯された火は
次の日には消えると知っている
....
163時 @ハト通信
なにかがおちてきて
ふかいそこまで
おちてきて
ぱちんとはじけました
きらきらひかりました
ほしだったのか
きのみだ ....
私は 物語はかけないの
幸せなことしか思い浮かばないから
私のかく物語はきっと 私以外の人には面白くないの
ひとのしあわせには さすぺんすほどのみりょくはないから
ひとのしあわせは いつか終わ ....
きょう
誰にも笑顔を貰えなかった
それは
食べ物だったんだな
「糧」というべきか
いまは
とても虚ろである
まだ
生きていてもいいんだろうか
進軍ラッパの音が聞こえる
軍靴の土踏む音が聞こえる
兵隊さんたちは今から
憎き敵をぶっ殺しに行く所です
銃声のコーラスが
大地を揺るがす時
The Killing Time, and It's S ....
君は
目をギラリと光らせ
僕に
棘がある、言葉を浴びせると
突然泣き出した
お得意の、泣き落とし
都合が悪くなると、悪者扱いするかのように
僕を睨み、罵声 ....
ボクニハカエルイエガアル
イエノナイヒトモオオイ
チキュウガイビツナヨウニ
ヒトモイビツダ
イヨイヨタイカン
キタカゼガナミダニナル
....
おっぱいを触ったら
固かった
しかしそれは
おっぱいが固く張っているのではなくて
ブラジャーのパットが厚く丸いのだった
私が
私自身が騙されるのだから
つい
女の胸元を見てしま ....
窓を開けると 外は雪だった
静かにゆっくりと雪は落ち
ひそやかに積もり、僕の指で融けた
思い出す
あの頃、僕らは遠く離れていた
あの頃、僕らの街にも雪は積もった
今はもう 遠い ....
疲労は龍のようにはねていた
生きるってことは淋しいことだ
キルケゴールも言っている
『死しにいたる病』を病んでいる
女も男もみんな一生 ....
愛してる
なんて、いえない
・・・と、おもう
駆け引きしあう愛なんて
いらないよ
いつからそんなこと
覚えたの
みんな
もういいよ
別に
褒められなくたって
認められなくたって
いいところなんて
出せる余裕が無いん ....
疲れて
まぶたをこすったら
アイシャドウすべらせたように
ほんのり桃色になった
まぶた
まつげ
こげ茶の瞳
おお綺麗!
化粧もこれくらい上手にできたら
....
――てゆっか、星占いに飲み込まれてね?
――うわwカルトw
魂の破片の場所。よいみず。茜色。きらきらと走りすぎる水。見える終わり。夢見ている憎しみのような誰か。図鑑のパリの足音。呼びかけのような眠り。舗道の祖父。曲がっている庭。静かな茶色。銀の鈴を夢見る椅子。 ....
低い山の木々にかかって
泣けてくるような夕焼けが
剥がれかけた舞踏家の白粉になっている
ムンクだ 叫びだ
魂が肉体をかるのか
肉 ....
はやくきみにあいたい。
なんねんぶりだろう、どぎまぎして
じぶんの心臓じゃないみたい
会ったらなにを話したらいいんだろうか
上手に話ができるだろうか
きみのお手前にお任せして
あた ....
ドアをあけると白い石の上にいっぴきの犬がいて
遠くから母さんの声がする
いもうとが残したつめたいご飯を食べながら
ぶらさがっている電球に声をかける
ここが世界のまん中だ
ここが世界のまん中だ ....
161時 @ハト通信
はーとのかたちの
くっきーを
かりこり かじって
まるいかたちにしました
なんだか
ぞうりみたいです
しかたないので ....
拒まれたこと
もし
それが根源だとするなら
私は自ら
拒むことを繰り返し
霧の向うの記憶を
何度も確認して
一方では
また拒まれることを
恐れているのだろう
泣いただろ ....
こどもが眠ったあと
散らかったおもちゃをお片づけ
床に落ちている小さなペンギンを拾って
ふと
わたしは
しばし見詰め合う
ちょっと歪んでいるのは
100円ショップで買ったからかな
かわ ....
たとえばぼくが作曲するとき
ピアノの鍵をかき鳴らし
メロデーをとらずにノイズだけを拾ってゆくとしたら
ぼくはジョン・ケージのようになれるのだろうか
戦前の詩 ....
燃え盛る炎で焼け焦げた僕
ひと思いにかじって丸呑みにしてしまいたい
左足の指先をとりあえず摘んでみる
ぼろぼろと宙に舞う
鉄くずなのか
黒焦げの炭かわからないけど
ちょっと前まで僕は四角い ....
むらさきの雪が降っていましたのよ、奥様
ええ、それで坂をごろごろと転がっていきましたの
そりゃあもうものすごい速さで。
わたくし、慌ててジョゼフィーヌを抱き上げて、
二階に上が ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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