窓は
カーテンをあけたまま眠ります
そのために
角に家を建てたのだから
強く生きるために
すこし
ため息つきます
今日は
この唄をありがとう
....
ばあちゃん
ごめんなさい
1月27日は
あなたの命日でしたね
予想はしていたけれど
やはり
忘れていました
あなたの写真に
水と
ご飯と
花とを
手向けなければい ....
きれいな空があることを
忘れたくなかった
雨が降るのを
空が落ちてくると言った 僕は
落ちてくる空を見たことはない
びしょ濡れになってもいい
見上げた空がきれいであるこ ....
{ルビ緘黙=かんもく}
きょうも土星は回っているのだが
リンクは冷たい氷と岩だ
雑草は生えていない
ほ ....
そこに居てくれる それだけの 幸せ
寄り添っていると ほっ とする 我が侭な ひととき
不意をつく
我が侭の上をゆく あなた と いふ人
魅惑の旋律
夢へと誘う甘い囁き
目を伏せ暗闇に身を預け
無意識に耳傾ける
夢も現も
貴方は捉えて離さない
陽の下に浮かぶ影よりも
暗闇に浮かぶ光の如く
浮かぶ幻想は鮮やかに ....
月の影を踏む
遠い街の明かりがみえる
真夜中にひとり
はだしで歩いていく
あの街は何色
遠い故郷の色
今はもう覚えていない
記憶するスペースを空けて
....
偏頭痛の片隅で
子供が
膝を抱えている
いつかの子供
立ち上がってもらわないと
そこは
一番痛みがひどい
僕は手を伸ばす
知ら ....
枯れた草むらに
寝転がるようなことはしないで
ライターで火をつけてみた
なかなか燃えない
新聞紙がない
紙屑がない
諦めた
炎は美 ....
昨夜22:30分に眠剤を飲んで
今朝の3時に起きた
トーストとケーキ
をコーヒーで食べた
タバコを吸ってまた寝た
10:28分に起きた
カメラのシ ....
さむいふゆの日
ちいさな水たまりにはった氷の
スケートリンク
滑りながら待っていた
幼稚園の教会オルガン教室
それは楽しそう
だって幼なじみさんにんで
オルガ ....
ちっぽけな
ノートほどの紙に書かれた
言葉にしたい気持ち
往きたいところ
わたしの住む世界
折りたたんでしまいました
顔を上げれば
往来
それは
....
けれども
身じろぎもせず息をひそめて
眠ったふりをとおす
それがきみのためになればいいのだけど
夜が終わるのを待つあいだ
カーテンの裾からもれる淡いひかりに
痙攣するまぶたでこたえなが ....
房総の海からテトラポッドを投げ入れたのは私です。
ごめんなさい。
スマトラ沖までがつながっていることに気づかず
海をあふれさせて。
今日はウミネコがやけに激しく鳴いていましたので
責めら ....
それは、いつも冬でした。
バレンタインの空気はピンク色で、
寒さのピークを緩和しながら、激しさを増す。
イロトリドリのラッピング材料の中、
アタシは埋没してゆく、耐えきれない愛の渦に。
....
コンビニで買った大福を食べて
小腹がいっぱいになった
あんこの代わりに詩がいっぱいに詰まっていた
小豆のようにおいしいあんこだ
詩はあんこのようにおいしい ....
もうこっちの時間でも金曜日。20歳になった訳だ。
へー。
あぁ、ティーン卒業だ。いや別に何て事無いわ。
そりゃそうだ。20歳になったら死ぬ訳でも無いし。(そんなドラマあったろ
そしてスタン ....
歯磨きをしてそれから眠る。
日々咀嚼していく中で小さく噛み砕かれた
憤怒や諦めのかけらを落とす必要性があるからだ。
細い白い小さな毛先で僕は何もかもを洗い流そうと。
転んでしまっている 歯磨き ....
君の声がキコエルから
声を全部スクッテあげる
ヨンデいるわけじゃない
黙々と声をナラシテいる
君の声がキコエルから
声を押し殺してあげる
ナイテいるわけじゃない
....
改行は正直だ。
空白は嘘をつく。
余白が淋しがるので、
句点で笛を吹く。
読点の一息が、
段落の雲を揺らすから
鉤括弧はペアを求めてワルツを踊る。
文字達は生 ....
公の35分の早退だ
北風の何のその
咽喉のいがいがのなんのその
おもたっより体力がありますよ
病院の送迎バスは霊園周り
直行してよ
駅へ
....
波止場に
小船がぽつんと浮いてるよ
波止場に
子犬がわんわん鳴いてるよ
波止場に
停泊してたお弁当屋さんは昨日つぶれたよ
波止場に
かもめがうみとりあまがえるよ
波止場に
今日はほう ....
{ルビ消色=けしき}
白磁器に付着した口紅を懸命に右手の親指で拭き取る。
すべて消え去った氷の冷めないグラスの紅を拭う。
ガラスのわき道で電波を待ちながら鏡越しにグロスを見つめて ....
とどのように寝返りを打つ
からだが痛い
とどのように寝返りを打つ
一睡もできずに横になっているからだ
不眠症のぼくは4時に起きる
強 ....
きり きりり
ねじさえまけば
なけるんだと
おもってた
りゆうがいるなんて
しらなかった
ふりこが
ゆれるのは
あれは
じゅうりょくのせい
なんだってね
こつこつ こつ
....
アイロンがけなんかしなくてもいいような生活に憧れます
半分は嘘です
だけど総じて自堕落なのではない
そんな君には
とうとう逢えなかった
希望の半分は
半分の ....
ふと婦人は席を立った
向かいの席だった
ぼくは隅が好きだ
ぼくは隅に座っていた
カバンを架けかえようとしていた
ジャケットのフードがじゃまで
カバ ....
雪が降る
ぼくの心の河に
丘の上の
立ち枯れた一本の木にも
雪は送電線のように
誰にも話しかけないで
綿帽子になっている
....
雪が降っている
ああ
いい雪だ
風がない
自分の重さで降っている
自分の軽さで落ちている
大きくなれば
....
涙を流すことを 忘れないでいて
なによりも きみのために
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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