ソファーデ
タバコヲ
スッテイテ
ニゴッタナミダガポトポトオチタ
ノウノナカノシンゴウガ
ツライ
イノチヲ
タエサセテ
....
エトピリカを待つ
絶滅寸前の
マボロシの鳥
600mmレンズを据えて
何時間でも
ポイントを決めて
弟とぼくと
二人のカメラマンが
....
音をたてて何かがバキバキとブチブチと壊れた。
誰かが僕の前で話してる。
もう誰の声も今は僕に届かない。
時が経てば壊れたものの痛みを感じるのだろう。
でも今は何も感じない。
....
そうなんだ
不思議と体の部位だけ
乳白のマニキュアの指先だったり
下唇のそりかえった膨らみだったり
追いかけてみると
暗闇になった
そうして砂漠さ
暑くはない
砂漠はやっぱり暑くないと ....
蛹の時代は終わったと
鱗粉まみれの陽光を謳歌する
ここには花が少ないからと
蜜の代わりに蜂蜜を
葉の代わりに
デッキチェアを
さようなら、また今度、遊びましょう、晴れの日に。
そ ....
揺れる電車の窓から 君の家なんて見えない
ずっと遠くにいるから 君の声なんて聞こえない
各駅停車を降りたって 一人ホームに立ったって
僕の知ってる人 ただ 一人だっていない
....
ひとりベットで
嘘泣きをしてみた
無理だった
こんな声、出るんだ
知らなかった
何があっても動じない人だねって
最近言われるから
泣いてやろうかと
思っ ....
あと1時間できょうの私は死ぬ
瞼が緞帳のように落ちてしまったら
もう死ぬしかない
そう思うと
込み上げる哀しさは
あした生まれると知っていても
今を
まだ生き ....
サイコロを振った
吉とでた
月と河童
昭和に青春を送り
平成でこけた
死が怖くなった
たとえ河原乞食になろうとも
....
そうだった
雪融けだってつららになる
不意に落下するかもしれない
雪下ろしだって命がけさ
ぼくらはどうしたらいいんだい
大雪だっていうじゃないか
天気予報の雪だるまは
幸せすぎる、たしか ....
migimimi
なんとなくローマ字で書いてみた
右耳
今朝から一日痛む右耳
さらに右後頭部までツキンとする痛み頻発
辛い
押さえればやけに冷たい右耳
痛まない左耳の同じ ....
温泉のあと
湯気もほやほやで
畳椅子に座り
ビン牛乳を
ゴクゴクゴクッ
と飲み干す
至福を
死ぬ間際に
嗚呼..
したかったなぁ
などと
後悔しないために
今度の休日
....
夜になると風が煽るよ
「春が来る」と訓えているのは
ほかならぬ
このびゅうびゅうの風で
たぶん
もう雪は降らない
冬は懸命に寒さを装ったけれど
あの雪を産み落 ....
花と龍
盲目の詩人が語る叙事詩
わたくしが保護されている
広場
噴水と鳩
駅舎に車両はない
上野駅とローマ駅では
蒸気機関車の匂 ....
豪雪地四人一家小旅行
運転中突然吹雪急停車
道迷親父冗談皆沈黙
宿発見客皆双子薄笑
何故夜中兄弟強引宿探検
覗穴人間細胞分裂中
捕獲済兄弟隙見脱走劇
大騒動一 ....
背中合わせに君の奏でる音を伝う
絡めるのは小指だけで構わない
僕を歌って
水分を補給したい 泥のような体で
小岩井ミルクとコーヒーをがぶ飲みした
2月2日 逆行の太陽はサングラス
がなければ運転できなかった
どこか ....
湿り気のある25年前の2月は
どこかに封印されました
なごり雪
なんていう曲がラジオのリクエストでよく流れて
春一番とか
卒業とか
もう雪になれずに降る雨のような
....
鈍色に、はぐれて
まやかしの夢を見る
空の重さに耐え切れず
落下するものを/
(そは、ありなんや
/握り締めて
熱の、かけらに酔う
鈍色の、底
契るべきものなく
....
最高の褒め言葉をくれる人がいるそうだ
タダで
広告料でも入っているんだろうか
いや
実はすごく自意識過剰なんだろう
世の人は
自分に利益のないことは
....
淋しさは機械の油
切れてしまった地軸の方位
淋しさは裸の立ち木
いつまでも震える梢
淋しさは男と女の染色体
数億の星雲 光っ ....
海にぽっかり 浮き輪にはまって流される自分がいます
不安と不意の涙の波で出来た海に ぷかぷか ゆらゆら
空は青く澄み晴れているのに この海はとても深く暗い
岸に近づいても 決して上がることが出来 ....
壱
弐
算数ができなかったよ
漢字は好き でも雨の日好き
101
102
103、カレンダーの数をバラバラに
時間はかいたい ....
俺の十字架のような運河が
暴風雨のなかで俺を突き抜ける
透明な脳髄の音楽は花崗岩と衝突し
恐ろしい火花を撒き散らしている
あおじろい疼きの樹木さえ
脱出する未来から吹いてくる風だ
慟哭する ....
背中が数箇所痛むので
誰か
私の写真の後ろ姿に
針で刺しているのかな
そんなこともないだろうけど
今日は
会社休みます
仕方がないことと思うけれど
悪いことをしているみたいで
気 ....
真っ白な紙の上に一筆だけなぞる
その瞬間
真っ白が一筋の線になる
その一筋の線は無限に広がる無数の可能性と
同時に現れる無数の制限を産み落とす
何処に向かえばいいのかどう ....
ひゅんひゅんと北風はめぐり
ぼくはタバコの火をつけられないでいる
詩を求めて詩から放り出され
いくらタバコを吸っても安息は得られない
一月は何とか切り抜けた
....
喜びは天まで昇り
はじけて消えた
哀しみは砂漠の水を
補給できずに
怒りは津波を起こし
人身家屋をうばった
楽しみはいま文字がつづれる ....
ひとつの場面をたどっていると
ときどき自分が
何処にいるのかわからなくなる
重なる二つの世界をずらせて
やっと戻ったとき
この場所の私の現実が
重たくて虚しい
....
私は、横を向いて眠ります。
少しでも、あなたの吐息を感じていたいから。
私は、手を伸ばしてあなたに触れるのです。
でも、キスを落とせないのは私が臆病だからでしょう。
私は、あなたが好き ....
136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176
【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
0.63sec.