春待ちの花は 雪軒の 傘の下で咲いてます
屋根よりの 雫にまかせて ほんのりと 春陽の唄に 背伸びして
まだ未明である
カーテンは閉じられたままだ
あらゆる可能性がある
土曜日には
未来がある
音楽を聴くのもいい
ビデ ....
アーカスグレイブがこよこよと鳴く。
こよこよ こよこよ こよこよ
こよこよ こよこよ こよこよ
こよこよ こよこよ こよこよ
こよこよ こよこよ こよこよ
こよこよ こよこよ こよ ....
アンドロメダは
悪い子
悪い癖があって
悪いことが大好きで
悪賢い家来を連れ歩き
出会う傍から
おとなしい子の
頭をぽかり
ぽかりぽかりとぶん殴る
おまえ悪い子
良くない子 ....
若草色のミニの少女が
夕暮れのバスに乗り込んできた
バスがパッと明るくなった
バスは海まで
直行する
ばら色のミニをはいた少女ッがひとり
明るいバ ....
押し出されてゆく
押し出されてゆく
波打ち際を
海へ
風が背中を押す
バルチック海ではない
鎌倉の海でだ
実朝が幻の建造船を ....
どんな幅を持っていても
河はながれくだるのだ
どんな脳内麻薬を持っていても
でつづけるということはない
ぼくは知っている
太陽が ....
サンボール
煌く窓辺
髪が頬にかかり
数本は口元まで寄りかかる
白壁のビルが空と一枚になって
雲は遠慮がちに薄い
揺らぐ陰まで淡く香る
ペチコートカーテン
ひらり
青いスニーカーが似 ....
水色の箱に雪が降る
白い箱から遠ざかり
気付くとそこにあった水色の箱
積もった雪の幻影が
白い箱を思い出させる
水色の箱に雪が降る
自ら発する温もりが
雪を溶かしてゆく水 ....
ものごとに集中できないのは
この世の外の亡霊が
ドアを叩いているからなのか
背を向けたドアを
激しく
静かに
叩く
海鳴りのように
そんな亡霊は本当はいない
それは私の欲 ....
くたびれてしまったコップが
くたびれてしまった自分に
ごくごく水を流している
水道の蛇口が爆発するくらい
くたびれているのだ
ごくごく水を飲んでい ....
この世の中に
違和感を
持たなくなったら
それこそ
HA ....
もう10年以上
君のナイフは
ぼくに
刺さったままだ
君が誰かに
サービスしている
その間にも
ぼくの傷口からは
鮮血が流れ続けている
ぼくはナイフを
抜いたりはしない ....
『麻薬書簡』は読んだが
麻薬はやったことがない
ほんとうにハイになっちまうのだろうか
ハイになると何が見えるか
ハイになるとどんな音が聞こえるか
....
ラブ&ピースは聞き飽きた。
愛や平和を、よりリアルにしても、逆説的に浮かび上がらせても、結局そこまでの距離は変わらないんだ。希望や夢も同じ、何かに近づこうとするとき、そのアプローチの仕方を考える。 ....
春一番が吹いている
春一番が吹いている
これで俺も床屋に行って
ひげもきれいにそらなくちゃあ
風祭り 花祭り
ここらの梅も ....
風が好き
その自由な存在が
絶対に捕まれることのないあなたに憧れる
私は一生地べたに
捕まってしまったけどねちょっとこの入れ物に苛立つこともあるけど
おもいっきり走って
あなた ....
キミがどんなに天才だって僕を助けることは出来ない。
昔から住んでる古ぼけたこの家にだってキミは敵わない。
キミはタンポポの味も知らないし、そもそも自堕落がどんなものか知らない。
だからって僕 ....
この無限の宇宙の一点で
この無限の時間の一点で
君は
失われた
きつく抱きしめた
ぼくの腕の中で
ぼくは
あの特異点を探している
漂いながら探している
この無限の ....
ルルル
釣りは短気な方が向いてるそうな
じゃあ、俺は向いてない
俺はそんな事の為に生きてるんじゃあない
俺を背負えない奴は
俺も背負わない
どっちも ....
明るさは残っているが
パソコンのために電気をつけた
部屋の中を金魚がいっぱいおよいでいた
ぼくも水槽の中にいた
ぼくの部屋は水族館だったのだ
あしたは ....
青く澄んだ空を見ても
恋を泳ぐことができない私たちは
ため息を見えない泡にして
空中に放ちますね
シャワーを浴びた後は
ベットで魚になった時を想います
肌はあなたと ....
彼を見たとき
彼の声を知っている
そう
思ったんだ
彼の睫がとても冷たいことも
知っているし
彼の鎖骨が氷のように冷たいことも
知っているし
知っているし ....
おはよう
白い雪が道路に落ちて車にこねられてカフェオレアイスになっていました
着色料はなんだろう
白が見えない進化でしょうか もう冬の足元が見えない朝に
無言で人工にこねられていきます
呼吸するみたいに
溜めると吐くとの繰り返し
わたしは
常に誰かと居たくない
いつもひとりで居たくない
{引用=子宮の憂いが背筋を伝わり
脳に蔓延して指令がで ....
ぼくらは殺し続けるのか
この手を失うまで
ぼくらは傷つけ合うのか
この舌を失うまで
ぼくらは偏り見るのか
この目を失うまで
ぼくらは走り続けるのか
この足を失うまで
子 ....
ぼちぼち本を読もうという気になった
うつ症状からの脱出だ
現代詩手帖2005年の年鑑
拾い読みしていたら
昔の仲間がこぞって
2004年代表詩選に選ばれていた
....
初めて自分の道を考えたのは幼稚園の頃
ただ、ただ冗談で言った「司書」という仕事。
今ではすっかり忘れられ
思い出したのは
思い出を整理していたとき・・・
本が好きで毎日読めるからと言 ....
外はまだ暗い
きょうは8枚きりの食パンを食べた
いつもダブルソフトなので
一枚分にしかならない
ひもじいのはいやだ
冷蔵庫をあさったが飯になるようなものはなかった
....
こんな世の中で
平常心保っている自分に
時々ゾッとする
この間
知り合いがまた一人逝った
ぼくは
TVをつけて
心に麻酔をかけた
本当は
ビビッているんだ
大切なもの
....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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