女の子に生まれたかったと思う。女の子の体の匂いのする、女の子に生まれたかったと思う。女の子の友達や、妹と、床でごろごろしたり、したかったと思う。だけど僕は男に生まれて、心のほうも身体のほうも男のような .... この一年間の刑に服す私は

きっと

何かを験されるのだろう


迷い道

トラップ

油断して負けそうになったとき

何を信じればいいだろう


霞んで見えなくて
 ....
理由なんて
明日考えよう

今 ぼくが
ここから
一歩を進めることが
できるのなら

理由なんて
なくてもいいのだから

疑うのなら
明日疑おう

今日の自分を
今日だけ ....
 

   東京都の人間が
   都会へ行って迷子になる
   子供の話だ
   東京の地下鉄は複雑で
   路線図を確めるのが大変である
   パリやロンドン
   イタリアぐらいだ ....
天使ってさぁ


背中に羽生えてんの
ずるくない?
手があんの
ずるくない?


俺なんざぁ
手が羽なのによ。
ソーダーのペットボトルに


一匹の金魚を


落としてみたんだ


















君と変わ ....
   
  糸であやつられたカイト
  空をへんぽんと翻る
  だが糸がなければ
  凋落する
  自由ではない
  手に結ばれることによって
  初めて自由になれるのだ
   ....
軽んでいく、
とてもすごいはやさで僕には
回転してる気がしていて
地球が、もしも
女の子だったらなあ
と思う

リリィ、

あたし痛いねん。
とか
言ってみろや
なんて
ほん ....
 

  {ルビ斑=まだら}になって雪が残っている
  シマウマでもないのに


  ゼブラ

  遠い爆弾   血の声



           2005・03・07
<雪見カンガルー>

どうしても雪の白に溶け合わない
自分の体を恨めしく見下ろすと
袋の中で子供たちが
凍えながら見上げている



<嫌がるラクダ>

ラクダのコブは脱着可 ....
幸せがシャワーノズルから出て左肩に落ち
つくられて22年経った体をつたっていきました

遠くにある時計の針の音は聞こえません
湯気のぶつかるしゃわしゃわした霞む音しか

髪から落ちるそれは ....
 

   鐘が鳴る
   各関節が反応する
   生きるのだ
   木の芽
   下草は
   萌える準備を始めている
   坂は長い
   峠だ
   いつも峠の天辺にいる
 ....
ブーツの先が、階段先に落ちています

女の人が勢いよく、列車のつなぎのドアを開けました
おじいさんはその勢いの反動で、少しのけぞります

深い汽笛が鳴り、こうこうと明るいホームは寒空を待って ....
島へいきます。
島というのは、となりまちのことで、ボイラーをつくっている会社が、多くあります。
となりまちは、ボイラーをつくっている会社が多くあって、しましま、という名前です。
錆びついた、 ....
    夜のキウイ
    地下バーのジョンレノンの
    ポスター汚れ

    やっちまった
    しょんべんのズボンの地図よ
    モスクワの壁

    電球がひとつもな ....
  

   玄関の脇にミモザの花が
   黄色い花をつけている
   郵便箱からは朝刊が雨に濡れて
   カバーは掛けられているが
   はみだされていた
   新聞は読まない
   ....
スクランブル交差点
青の瞬間
大勢とキミが一歩を踏み出す
人混みに意識が馴染む手前に
後ろから声をかけられた気がして
反射神経で振り返る
誰か
立ち止まったキミのカバンにぶつかったようで ....
ねえ、トモチャン、
と呼ばれ
お茶の濃ゆいところの途中で
ひょっ、と
あばらの隙間に指を
埋められた

もしかして
こういうところでしか
あたしは埋まらないのかもしれない

わか ....
ささやく声が空気を揺らす

消えてゆこうとする白い空気の鼓動

伝えることを止めた白い空気の残像


ささやく声が空気を引き寄せる

薄まってゆこうとする白い空気の躊躇

流れる ....
からだが水の中で抵抗を感じたある日
少年は何か変だなあと感じた
水ってきもちいいのに
プール好きなのに
水って重たいのかなあ
うまく進めないなあ

帰りアイスを買いながら気味の悪い寒気を ....
 


  未来が明るいということは
  初老のぼくにとっては
  死を意味することだ
  死ぬことは怖い
  でもだれでも
  死ぬこと
  くらい
  知
  っている
  ....
  父と子は走った
  父はバイクで
  そうしてぼくはランナーとして
  伴走してくれる父の後についていった
  中学校のマラソン大会で
  ぼくはびりの方だった
  帰ってくるランナー ....
 
   春はやってこない
   夜行列車だ
   海へ
   一点の海へ
   いくつものトンネルを潜る
   トンネルの向こうは雪だ
   房総半島ではもう菜の花が咲いてるだろうか
 ....
川はざわめく
サイダーの泡のように
流れとよどみ

くるぶしまでつかって
やってくる
男の影

不協和音が
ざわめかす
アンビバレンス

どこかで
いつも見る
あの男

 ....
身体のいらぬ自慰
昨日まで
疲れ果て
施錠された膝頭
期限は不明

今夜は
雪が降るらしい
三月
今日は
三日である

あれ以来
自分の
裸身を見るのは
バスルームの鏡だ ....
  若い者は威勢がいい
  つっぱてるところが魅力だ
  詩なんか糞でもない
  詩に威厳などない
  詩人に特権などない
  バンドやってるように
  アカペラでやってるだけだあ
   ....
あまりにも寒いわ。
黒いワンピースを着た女は、ビロードの裾を翻して二階から下の窓へ飛び降りた。

空はきらきらと揺らめいている。

今日は黄色い月は見えない。

イマノウチ

ぼんぼ ....
ほら見て
街灯が星になるため昇っていくよ

空へ 空へ 空へ 空へ 空へ

ほら見て
本当は見えないんだ

夜へ 夜へ 夜へ 夜へ 夜へ

ほら見て
涙も昇っていくみたい

 ....
何かもう、めちゃくちゃに好き あんたのこと

でもさ、どうしてか、これは恋愛じゃないんだね
手を繋いだり、キスしたりしなくても全然構わない
むしろ話すらしなくてもいいって気がする
傍にすら、 ....
友人の死の
秒読みが始まった

君は「生きたい」とぼくに言った

このような時に
かけてあげられる
有効な言葉は
まだ発明されていない

すべてを
否定するかのように

ぼく ....
未詩・独白
タイトル 投稿者 Point 日付
女の子に生まれたかったと思う渡邉建志205/3/9 0:03
蒼木りん1*05/3/8 23:59
FORWARD043BLU...205/3/8 21:37
まさか迷子になるまいが天野茂典205/3/8 18:57
鳥の独り言くしゃみ4*05/3/8 18:08
【 金魚の遺言 】豊嶋祐匠1*05/3/8 14:12
大空のカイト天野茂典105/3/8 6:14
醗酵する、リリィみい5*05/3/7 23:36
アフリカでは天野茂典105/3/7 17:52
動物園 2いとう10*05/3/7 17:49
その流れるそれがふく1*05/3/7 2:41
淋しい東京天野茂典605/3/6 17:51
夜、最終列車のつなぎ目ふく1*05/3/6 15:57
浮きshell-...305/3/6 14:06
モスクワの壁天野茂典105/3/6 11:09
ヤドカリ005/3/6 9:45
インフルエンザドリームyozo105/3/6 4:22
世界の果てなんかなんにも知らなかったかもしれないみい14*05/3/6 0:54
ささやく声mayaco205/3/5 23:53
作文デカルト石川和広1*05/3/5 17:59
どっきんどっきん天野茂典105/3/5 17:12
そうしてぼくはランナーとして105/3/5 4:56
春よ205/3/4 18:00
RIVER MAN(Played by Mehldau)ty305/3/4 17:17
雛祭りチョコレエトケエキ蒼木りん1*05/3/4 8:52
0からの出発だ!天野茂典205/3/4 7:26
snack snow305/3/4 1:16
ほら、うんふく1*05/3/4 1:00
恋愛以上染井ウト305/3/3 23:02
火葬場043BLU...105/3/3 20:12

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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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