液性大気のなかに
光はあまりすきとおってしずんでいて
見え方がおかしい。
あの貯水塔は私を見ているようだし
とおくで杉が一輪の花のように噴きだしている。

(ほんとは何処も真っ暗なのに)
光がいきわたる枯れ野が見えているけれども
私は,あの動かない林から
よどみしみだす
こけ色の時間領域を感じている。


 (私たちはくらい旅の途中でそれを見ます)

救うという傲慢さで
正面から溶けてしまいそうな
邪魔くさい解釈を弄くって
弄んで、分解してくっつけて
ひっぱってひん曲げて
心臓の一番近くにぶら下がるブローチにしてやる
こっそりと火 ....
下り坂は
南を向いていて
西に緩やかなカーブを描く
早朝
陽の当たる坂道を
桜並木のある坂道を
幼い彼は箱を抱えて歩いていた
簡単な恋をしていた
簡単な悩みもあった
け ....
桜の下のあるあるさんとこの探検隊の


桜の下の
あるあるさんとこの
探検隊の
住んでいるマンションで
三番目にかわいい女の子
大学四年生になりましたが
これからも
歩い ....
人間は、厄介です





自分が


子供であるのか


大人であるのか


解らないからです





 ....
夜中にあんたのケータイが鳴って
こんな時間に何事かと思って
目が覚めて

何やら深刻な顔で
会話してるのを横目に
寝返りうった振りしてたの

「ちょっと待ってて」って
誰に言ったのか ....
さようなら あなた

わたしはあなたにとって
海辺の砂粒ほどの
ちっぽけな存在でしかなかったとしても
あなたはわたしにとって
周りの世界を全てかき消してしまうほど
強烈な眩しい光を放つ太 ....
よるのいろをした花は
すこしづつぶすぶすとちぢんでいきました
よるのいろをした花を
わたしはかってにあかりとりとよんでいました
帰り道にしなる枝はぬるい風を受けて
ぼうっとひかっているので
 ....
ほんものの言葉があるところには

ヒトが集まっていくんだよって

キミが 言ったから

わたしの言葉はもう

ほんものではなくなってしまった


ひとりではほんものの言葉は紡げな ....
 一週間も社会にでていれば金曜の夜には心がカチカチなので
 硬くなった心をすこしでも揉み解そうと長くお風呂に入って
 みる。電気を消してずずっと湯船につかって口と鼻との間に
 水面がくるよう ....
見惚れていたんだよ

裸木の中に

白く膨らむ木蓮

白い

木蓮


こんなにくたくたなのに

許してくれないんだ

誰も

彼も

私の奥も


唯一人 ....
もうずいぶん昔のことなのに
最近になってもあけみは
僕の前に現れてきて
彼女はまだ
忘れていないらしい


        僕が彼女を忘れていないように
           それ ....
「あけみ」という女の子の話。
違うかもしれない。もしかしたら僕の話かもしれない。

あけみが僕のそばにいることに気づいたのは彼女の一周忌の夜
彼女にはとても好きなカクテルがあって
僕は供養の ....
他の女と遊んでるとすぐに怒って
そのくせ
中指を突っ込んでやると
悲しそうな声をあげながら
すぐに抱きついてきた
寄ってくる女を全部食ってた頃の話
たぶん好きじゃなかったと思う

包丁 ....
                 おとうさん

                 おかあさん

                  みて

                 さくらが

 ....
花が咲いた
 春だ


薄紅色の花弁が私の肩をなでるとき
気づく春の足音を
やがて迫りくる夏の季節を
フラッシュパック、あるいはデジャヴのような
あの瞬間よ


春を知らせる花び ....
フォマルハウトは
秋のひとつ星

夏空の賑やかさも
冬空の荘厳さも
そこにはない
暗い南の空低く
それでも
確かな光を放つ

フォマルハウトは
孤高の星

でも
あなただけ ....
夢に出てきた男とは

いつも旨くいかないのがジンクス


夢の中で

「君の夢を見たよ」と

話していた夢


正夢にした

「君が夢に出てきたよ」

「・・・・・」
 ....
ゆるやかに


お前は、
みみずくの声を聞いたか?
独りで飛ぶ夜の音を
鋭い爪をひからせて
目を丸くひからせて
独りで飛ぶ夜の音を


そよぐ


お前は、
影が走るのを ....

ぞや
のにみいに
のちそにゆ

なくもまい
やぞくいいゆ
がらたみつや
よさぎすおや

いらかりずん
ぬされえろん
そくも わかかざ
みくと とれかざ

からも をど ....
何も話すことが無くて
暗い窓の外ばかり見ている

あなたは私が
退屈と思っていると
感じたに違いない

そして
こんな時間が
つまらないと思っただろう

啜るコーヒーは
珈琲で ....
キャラメルを、1粒
ちょうだい
ことばなんかよりもずっと
ひかるから
そしたら
手さぐりでも、歩ける


包み紙は、きっと
捨てない


愛してる、って
100万回叫ばれるよ ....
そんなにやさしい目で
わたしを見るのはやめてね

とびきり上等の
素敵な笑顔を残したまま
一人で行っちゃうなんて
ほんとうにひどい人

償う気があるのなら
旅立つ前に少しでも
わた ....
廃材が高く積まれている
探している
落としてしまったのだ
もしくは間違って捨ててしまった
手に取った
折れて錆びたナンバープレートには
誕生日の日付が入っている

やたらに高くごちゃご ....
なんで?と聞かれて
温度が合ってるからと答えた

曖昧な理由には
逃げ道が出来ていてずるいけど

好きな食べ物だって
温度が合わなければまずいもの
そこそこ間違っていない

また、 ....
濃密な波に揺られる
ひとり
ごく自然に
指が落ちていく
言葉を持て余したまま

閉じた目蓋、唇
ぜんぶ、あなたへの思いに
結び付けて
深く、息を吸って

その声で
名前を、呼ん ....
あなたを愛することに
理由などありません

理由を考えられる
賢明さがあったなら
こんなに苦しくて悲しい恋
最初から始めない
犬に罪は無いだろう

きっと

あなたにも


愛を受けて育った

けれど

序列を正す

愛を惜しまず

愛を乞う

あなたは

犬だ


常に側にいるこ ....
先生、
ぼくのお兄ちゃんが
このあいだ死にました

ぼくのうちは
3人兄弟です
全員男です

まん中のお兄ちゃんが
死にました

名前はゆうごです
ぼくは「ゆうごちゃん」と
 ....
未詩・独白
タイトル 投稿者 Point 日付
トマトの輪切りのようにここは時間の輪切り朝倉キンジ505/4/11 17:47
あてになるのは銀細工と呼吸だけ305/4/11 16:39
気ままな指先クローバー4*05/4/10 21:48
陽採り10*05/4/10 21:02
戯言050410あおば105/4/10 4:44
【 大人になりたい 】豊嶋祐匠1*05/4/10 1:45
馬鹿なあんたへ5*05/4/9 23:05
さようならフォマルハウ...0*05/4/9 22:16
灯篭shell-...105/4/9 21:35
ほんものanne005/4/9 16:52
器。マッドビース...1205/4/9 14:40
白木蓮蒼木りん005/4/8 23:56
すべての世界はつながっているというのにいとう1105/4/8 17:45
17+05/4/8 17:45
あけみ1505/4/8 17:44
ちりぬるねTシャツ105/4/8 12:30
_桐野ゆき005/4/7 16:13
フォマルハウトは・・・フォマルハウ...5*05/4/7 2:00
うまくいかない蒼木りん1*05/4/6 21:41
左右のチャンネルから色が落ちるふく4*05/4/6 14:20
る ぞや(1+1)/...1*05/4/6 0:59
帰りたい蒼木りん1*05/4/6 0:46
停電の夜に、望月 ゆき4*05/4/6 0:29
フォマルハウ...2*05/4/5 23:34
ネジクローバー2*05/4/5 23:13
ねいやん2*05/4/5 14:28
すくう手かのこ205/4/5 10:49
独り言フォマルハウ...5*05/4/4 23:37
犬 猫蒼木りん005/4/4 23:18
かきフライ043BLU...34*05/4/4 21:13

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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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