黒いシャツにズボンじゃなくてスラックスをはいた
あどけなさの残る女の子は
中学生くらい
うつむいて
診察室から出てきた
お父さんは座る場所を探していた

女の子は体とは不釣合いに
幼児 ....
命をかけて
白い花を咲かせ
あおいあおい実をふくらませたピーマンを
たったひとつ生ったピーマンを
もいで
今夜
私の拙い手料理にて
いただきました

裏切らない
みどりいろの味がし ....
また

飲み込んでしまった

そして、

私はガラスのコップを握り締めたまま叩きつける
一つ
二つ
三つ
四つ
五つ
家族の数だけ


血だらけの手で
私はあたりかまわ ....
あさはかな話をしましょう

あきらめじゃなく
最近は とても素直な気持ちでいるのです
あれほど 誰かを愛することなどない日常で
無理して だれかと添えなくても いいかと思っている
流れてい ....
生まれ変わったら何になる?
いつかそう聞いたのはあなたです

あなたが
パンダになるのなら
わたしも
必ずパンダになります

あたたかい陽だまりで
あなたに寄り添って
新しい命を育 ....
どこまでホントなんだよぉ

どこまでウソなんだよぉ

ゼンゼンわかんないよぉ

「ゼンブウソ」

ってイわれたら

ラクなのかもなぁ
通っていた大学の正門。
そこから少し中に入ったところに君。
そしてもう5mのところに自分。

お別れだった。浅い意味でも深い意味でも。
傘から勢い良く飛び出したはずなのに振り返ってしまい、
 ....
キャンディーは いかがですか
目薬味 泥水味 コモドオオトカゲの唾液味 の3種類
今なら 世界の凶悪犯フィギュアが 付いています
フィギュアは全6種類 原型制作は潰瘍堂
彩色バージョンと クリ ....
神様がやってきて
恥ずかしくて
無花果がないので
代わりに葡萄の

神様は通り過ぎて
そのまま
もう会えなくなった
股の下から
赤いものが垂れた日
母さん僕は
あなたの子供であることを何度
嫌味っぽく言ったかしれない

似ていると感じるほどに
それを振り払うような喧嘩を何度
繰り返したかしれない



そんな母が
「田舎に帰 ....
コートはずぶぬれだった
バス停には私と化粧のくずれた女がいる
女はずぶぬれのマルボロを手にするが
火がつかずに舌打ちを繰り返している
女には似合わない煙草だ
「あたしに似合うものなんか一 ....
黒砂糖をつかむきみの手で
いきのねがとまるゆめをみた

きみとは一生せっくすなどできず
それでもしぬほどおんなじになりたいせいで
あたしはどんどんきみになり

なぜ、あたしの話がふしぎな ....
狭い空き地で
除湿機と空気清浄機と
温風機と扇風機と一緒に
かごめかごめをしている


ここは良い空気
ここはうるさい空気
なまぬるい空気
うしろの正面 空気だけ

 ....
結局あなたのことはわからない気がします
わかりたくないのではありません

わたしはあなたから生まれたものではありません
わたしはわたしではないのかもしれません

わたしからはな ....
暗闇のなかで手をのばし
思いがけない手に触れる


それは神の距離でもあり
神の居ない距離でもあり
何も無い道のりでもある
けだるい
あさから雨


わたしは
上を向けばいいのか
下を向けばいいのか
わからずに
目をつむる


なみだ
雨のせいにする
ちがうの
こんなことをしても
だれもよころ ....
「お前をつれていくことはできない」
とネコは言った
「お前はこの旅に耐えることはできないからだ」
と言った
「それほど過酷なのだ」

凛とした目で遠くを眺めるネコ
何かを決意した ....
女がクレヨンを奪って逃げた
必要のない色を奪って逃げた
生活はなにも不便にならない
箱をゆすると音がするだけだ
「生活はなにも不便にならない」
念のためフタの裏にそう書いた


 ....
朝の目覚めが気持ち良く
なにげなく下を見たら
足が無くなっていた

しょうがないから
逆立ちして一日を過ごす
世界が逆に見えた気がした

次の日も目覚めは良く
動こうと思っても
首 ....
地獄行きと引き換えに酒池肉林の人生を送った男
彼の死の床に現れる悪魔
「どうだ、地獄は?」
「どうだって? これから行くんだろう、地獄は?」
「本気で言ってるのか? 世界を見てみろよ」
彼は ....
エゴは、あなたを独り占めしたいと言っています
エゴと存在の板ばさみになっているあたしは
やっぱりエゴ
言葉は心を越えられないこと

知っているのに

心が言葉を越えられないと

うつむいてみる


それが

林檎のように沈んでゆく




  
プライドはどうなる?

プライドなど命に比べれば確かにちっぽけかもしれない。
「それ」はあたかも自分の身長ほどのフェンスだ。
乗り越えようと思えば簡単に乗り越えられる。
ちょっとしたいたずら ....
ねぇ?
たった今 呼吸を止めて
たった今 心臓を止めて

私が生きているという
こんきょやしるしを

今、こノ瞬間ニ
止メテシマッタナラ

あなたは
泣いてくれますか?
それと ....
そんな風に言うとキミが喜ぶでしょ
だから
詩は詩だけのものじゃなく
空気であってもいけないと空論をたててみよう
何気なくそこにあるなんて駄目
汚染の恐怖にさらされるのもナンセンス
世界中が ....
頭がおかしい人でいいのだ
そう呼んでるんだろう
誰かが
一言
あれは変だと言えば
変なように見えてしまうもの
誰かが
一言
あれは凄いと言えば
凄いのかなと思えてしまうもの
世の中 ....
一人称は怖ろしい
野イチゴの時期が終わりを迎える
サツキの花が申し訳なさそうにしぼんで
紫陽花が幼児のような色をして準備している
時計の咳が聞こえる
ウグイスが鳴いている、練習不足のとき
 ....
自分の感情がわからない
泣きたいのか
叫びたいのか

ワカラナイ

いつのまにか芽生えた感情は
私を
モノクロの世界から
極彩色の世界へ
運んでいった

何気ないはずの日常さえ ....
あなたのりんかくを撫でると
おもったよりもかよわくて
しゅう っとこすれてしまった

ああ
ああ

あしたはきっと
晴れるからね

わたしと手を
つないでよ


雨でも ....
来年

生活が楽になったら
猫を養子にしよう

そしたらもう少し
らしいままに居られる気がするよ

十万円貯金箱開けたら
新しい自転車も買ってあげる

今年でさよなら
さよなら ....
未詩・独白
タイトル 投稿者 Point 日付
静かな風景初代ドリンク...5*05/6/1 23:04
みどりいろ蒼木りん2*05/6/1 22:55
その破片が私の目に刺さればいいのに初代ドリンク...3*05/6/1 22:19
世界の断片で見つけた真実月夜野螢205/6/1 21:26
生まれ変わりの説フォマルハウ...11*05/6/1 2:04
毒白YAMATO...105/5/31 23:44
5mねいやん3*05/5/31 23:33
食玩の黄昏大覚アキラ205/5/31 18:49
葡萄の葉いとう705/5/31 16:15
始発に乗って母は田舎に帰る[group]ベンジャミン9*05/5/31 0:29
マルボロMonk105/5/30 22:21
抱擁Aみい505/5/30 20:18
ノート(ひとり)[group]木立 悟405/5/30 15:52
ノート(あなた)[group]205/5/30 15:49
ノート(距離)[group]105/5/30 15:48
サニタリーボックス細川ゆかり005/5/30 13:28
荒野Monk1205/5/30 2:55
クレヨン23+05/5/30 2:53
失明ポンテク1*05/5/29 23:42
寓話 飽くまで悪魔01[group]クリ005/5/29 21:43
egoukiha005/5/29 20:53
頬杖AB(なかほ...705/5/29 20:50
What to do pride?/pride is lif ...[group]yuma105/5/29 16:41
願望薄紅005/5/29 10:56
詩だけのものでなくyozo105/5/29 7:11
杉の枯葉が燃える音蒼木りん1*05/5/29 0:14
22の初夏クローバー3*05/5/28 22:14
感情薄紅005/5/28 12:15
シーラカンスオオカミ205/5/27 14:56
猫のおなかの毛蒼木りん4*05/5/27 7:52

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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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