夜になると
魚は目を閉じて
消えていく泡の行く末を思う
消えていく
自らの姿に思いを馳せ
静かに
目を閉じている
夜になると
魚は目を閉じて
自らの見ることのなかった風景を見 ....
半歩、まえをゆく
あなたは
鳥の巣を見たいという
つゆの前日
うすみどりのかぜが
わたしたちのあいだをゆききする
わたしの部屋へ ゆくみち
みみを澄ます
ゆるい
花火
....
生まれ変わったら
生まれ変わったら
生まれ変わったら
何度聞いたのでしょうか
縛る、縛られる
そのままで
いつまで続く
この道
生まれ変わったら
生まれ変わったら
生ま ....
どうしたって平衡にはならない
出力系統の不備により
アウトプットが上手く出来なくなっている
サンプリングレートが低いのか
それともキャパが足りないか
言葉が上手く喋れない
シー ....
アフリカの
とある国を
真っ二つに
分断する道路
全長約200キロ
寸分の狂いもなく
赤道上を
一直線に
走っている
その道路は
宇宙人からの
メッセージを受けた
アラブの富豪 ....
"DIVA DIVE AT DOVER"
Farewell to Fine but Fast Fairy
Ode for Optimists Over
Mary Magdal ....
風がおわるよ。
もうすぐ。
ともだちの
髪もなまえも
風の泡になるね。
ちいさなガラスをとおして
見える視野。
いつもの都会のはずなのに。
それは、
....
川沿いに
アジサイが咲いている
アジサイを眺めたら
キャベツを買い忘れたのに気がついた
登り切った坂道を戻るのは
うんざりする
かったるいから
またいつかの日にしようと思う
そのような ....
今雨なんやけど、非常階段の方から3Fまで登りよったらと、激しい犬の鳴き声が公園から聞こえてきた。
何事かと思って立ち止まって見よったら、猫が一目散に走り出てきて、トラックと交通事故ギリギリになりなが ....
ネクタイ
ほどいて
第一ボタン
はずして
ことばのねじを
ゆるめて
外はとても熱いから
そのまま
精神病にならないために
適度にいい加減に忙しいのは
良いことなのだろう
皆が
隣人に多くを望むのは
なぜなのだろう
望んでも愛などもらえないのに
背負いきれなさを感じつつも
す ....
髪の毛ほどのひび割れから
いずれ堤防が決壊する ように
失われたたった1匹が
別離の予感
Kuri, Kipple : 2005.06.10
我が社は金物を扱うから
社内では安全靴を履く
安全靴は格好悪いから
帰宅するときは
もちろん履き替える
それまでは自分の時間でないので
重たい鉛のおもりを付けて
こころは絶対に弾ませ ....
1681年と1980年に
私が犯した過ちのことだ
子供たちよ私の過ちを繰り返すな
Children, don't do what I have done
僕は絶滅した鳥 ドードー
飛ぶど ....
相手の姿や行いや
振る舞いに
見えて来る問題
良いことも
悪いことも
けして
相手だけの
問題 ....
夕方寝すぎたせいで
二度寝したこともあって
まだ日が昇る前から目が覚めてしまった
どんな夢見てたっけな
そういえばあんまり食事をとっていなかった
おなかすいた
夜が明け始める頃 ....
今日は言葉が生理日なのか
俺が何を書こうとしてもつれないのだ
書くというのは俺には絶対必要な営みなのに
今日は言葉が不機嫌で
納得のいく文句が出て来ない
ああ、しょうがないもう寝よう
明日 ....
車が
畑に落ちたので
さて困ったなと思う
私の愛車が惨めな姿
沼にはまった象みたいに
動けない
昔
田んぼのあぜ溝にはまったときには
父がトラクターで引っ張ってくれた
こ ....
ガランとした病院はすきだが
それに甘んじて
おしゃべりに花を咲かせている
若い受付さんは
いまどきのヘアメイクだから
すきじゃない
お医者さん
私はいま
....
ぎょっとする
アゲハの幼虫山椒の葉にいて
そっとつまんで持ち帰る
幼虫は
黄色い角をだして怒る
こわい
餌の山椒は
毎日
内緒でとってくるから
人間のほうが
はるかにで ....
二人が 溶ける
寂しさが 融ける
でも いつか
赤い糸も 解ける
Kuri, Kipple : 2005.06.08
こ、これは、この光景は!!
ほら彼女がコーヒーを僕の顔にぶちまけ
いきなり席を蹴って立ち
絶対にいちど経験した光景だ!!
そして、次に、ほらやっぱりこう言うのだ
もう二度と会いたくないわ、と ....
出ない答え/突きつけられる結論
+
赤ちゃんが歩いている。右手。左手。右手。左手。右足。左足。
右足。左足。右、左、右、左、右左右左右左右左右左右左右左
右左右左右左右左右左右左右左 ....
双葉山が
土俵の外に
吹っ飛んだ
なんて
ここ一番の
ビッグニュースが
裸足のままで
飛び込んできたから
不作法な奴だと
縁側から庭に突き落としてやった
だいたい
近頃のこん ....
{引用=
若さと馬鹿さが
衝突し
行き場のない
痛みだけが
残った
燃え尽きることは
できず
すべてを終わらせる
ことも許されず
アスファルトに
散乱した ....
「肌が白いね」
といわれた男が
「いやいや股間は黒いですよ」
と答えた
何故なら家で自慰行為に耽って
そのまま寝てしまった所
窓から差し込む日の光によって
そこだけ焼け ....
最近よく夢を見る
昨日は
高校の頃好きだった女の子の夢だった
いつも机に座って本ばかり読んでいる
友達もいない子だったのに
青いアイシャドウとかいれちゃって
今風になっ ....
北枕は、その人に還ってきてほしいとその向きに寝かせるのが良いそうだよ。
去年の夏、北枕にしたらひとつ失ってしまったので慌てて西向きに変更したよ。
そして、ひとつ始まった。
躊躇し ....
キチンとした人と
だらしない人
世の中は
いつも鼬ごっこだ
人の話に耳をかたむけていると
頭の変な人ばかり多くいるように思える
個性
なんてものは既に
勘違いされたあげくの ....
どうでもいい、が腐っていく。干乾びた太陽がぼくを揺らして、さよなら?
口調を真似てしまったがために、思い出した。
要らない、から好きだよ、までをフォローして下さい。そして出来るならあの坂道の全てに ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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