言い返せなかった言葉の
多すぎて
明日こそは
仇討ち
などと
どうでもいいことになっている
いつの間にか
わたしは
微笑みかけがほしいのだろうと気づいた
恨み顔は
わた ....
山端と山際が
同じ一本の線を指しながらも
別のものを意味するように
海の青と
空の青が
混じりあう
その曖昧な境界線は
ただ水平線と呼ばれることに
甘んじていてはいけない
美しいものを見ると
なぜか哀しくなる
そう言ったあの人は
ときどき
儚さに目をそむけて
今日も人を殴る
記憶の ぬくもりが
朝のラインに 並びます
いくつかは やわらかく はじらい
いくつかは つめたく ゆるされて
/濡れた空に 水の旗が ゆるやかに たなびいています/
それで ....
あの、
いけないんでしょうか?
私のヤルコトナスコト
すべて
気に触るようですので。
それは、
「消えてくれ」
ってことですか?
ご希望に添えず ....
むかしむかしあるところに土曜日の国がありました
場所は逆上がりの国(王女 湯川潮音)とポミポミ国(王女 小中かな子)の中間で
国土は喜屋武村アリーナ307個分もありましたからとても広いです
国歌 ....
都議選の宣伝車が姦しく徘徊している。「お
願い」であるのなら人に迷惑をかけてもいい
らしい。名前の連呼。連呼。夜に働く人たち
の票は必要とされていない。連呼される名は
誰に名付けられたもの ....
武装して
ディスコテークへ出かけては
都会の男と女を観察
その頃のモードといえば
薄く笑う中森明菜
サイレントアイドルデュオウインク
たぶん
神のお告げ
ナインボール弾けて
水割りは ....
うん。
あのさ、ペットボトルを傾けるとわざとらしい色をした液体は
水平方向に、傾きます。ように、見えます。
完璧にね。
ああ、文句の付け様もなく!
従うことにも、騙されることにも
悔し ....
私たち
嵌らない瓶の蓋みたいだわ
うまく回らない
片足のない犬がわたしの横を通り
前へ前へと進む
飼い主の手綱はやさしさの弛み
わたしの笑顔は同情ではなく
彼の前の
空間に
疑いの無い彼の
強さが見えたから
わたしの弱さ
ど ....
雲はかすかに薄い。満月はわずかに遠い。星
たちは月の輝く姿に目を細め身を寄せ合いな
がらその眩しさを囁く。塔の下ではいくつか
の波が押し寄せる。浸食は彼方の記憶。崩壊
は遥かな追憶。廻 ....
子供の頃 あることが気になって仕方なかった
部屋の灯りは僕が部屋から出てもまだついているのか
それが知りたくてたまらなかった
誰もいない部屋は灯りを点している必要がないので
ひょっとしたら「休 ....
卒園式ではいつも以上に
園長先生のお話 長いね
と うちの子供が気にかかる
寝てはいないか
ちょっかい出してはいないか
そんな心配もなんのその
みんなちんまりと神妙な面もちで
....
私が、よく考えることの1つに、作者と詩と読者の関係というのがあります。
関係っていうと、大げさかな・・・。お互いが、お互いをどう思っているか、というの。
それが違えば温度も違うということで・・・。 ....
便座に座って廃人となる
昨日までの事
これからの事
さっきまでクルクルと回転
くりかえす
すべて
外に待たせて
虚になる
いつからか
見るともなし
ドアの汚れが目に映る ....
何の哀しみもなく
何の悩みもなく
赤ん坊から
そのまま大きくなったような
きれいな身体で
仔犬のように笑う
さりげなく
しなやかな手を差し延べる
素直でやさしい子だね
君は
....
明日暮らしてゆく金もないのに
ふらり
ブルーベリータルトケーキなど買ってしまう
たぶん
目の前の現実が
刃を突付ける状況でない
いつもと変わらぬ車線
いつもと変わらぬ街並み
....
何年も
荒れはてていた庭に
野菜の苗が植えられ
植木鉢の
マリーゴールドが置かれた
母と父が水をまいて
コンクリのように
馬車道のように押し固まった土を
いくぶんか、柔らかくさ ....
言葉が逃げていってしまう。
わたしは言葉を結びたい。さといもの葉っぱが夜露を結んでころがすみたいに。
そんなふうにして、わたしは心のかたちの一部分を作っていたのだ。
わたしの目や耳やからだの表面 ....
―死んでしまえばいい―
怖ろしい言葉であるが
わたしは
いとも簡単にほざいたのだった
それは
わたしが死ねばいい
わたしが無になりたいという願いなのだろう
お前たちに罪はない ....
痛みは
我慢するものかと
思っていたけれど
実に久しぶりに飲む痛み止めは
実によく効いてくれて
歯痛のときと
生理痛のときにしか
飲んだことがなかったが
こんなにも楽になるものなのだな ....
私の生きるこの世界
それは全てが私の世界
あなたの生きるその世界
それは全てがあなたの世界
だから
消えないで
そこに居て
あなたの見ている世界
あなたの為だけに作られ ....
レッグウィップレッグウィップ。足元にじゃ
れつくウィップ。遠ざかる遠吠えにウィップ。
深夜のアスファルトに水滴。薄い雨粒。オゾ
ンの微膜が地表にはびこり地球を覆いつくす。
オゾンウィップオ ....
疫病が蔓延して
またひとつ
古い村が捨てられた
縦穴住居跡には
いつも怯えたような
青白い満月がかかる
古代を復元した月が
青白いのは空気が澄んでいたから
ここにも ....
ことばをください
わたしが一生
元気に生きていけるだけの
強い力をもった
あなたに二度とあえなくても
それを支えにずっと
笑顔でがんばれるような
スマートな優しさや
きれい ....
遠くのサイレンがきこえる
しゃららら
舐めるみたいにきずぐち焼いて
いとしいねこのけなみ
なでなで
こめかみにこつんと
空気のあたる音がしました
わたしには
ことば ....
妹のまねをしてピンク色の靴に足をいれました
妹の足先をちぢめる癖がうらやましくて
きゅきゅいとゆびを中に引き入れようとするのだけれど
うまくまるまりませんでした
台所にひかれたリノリウムの上に ....
逆に
すべてのことを忘れないでおこうと思った。
感傷や復讐の道具になるとしても、
呪いと呼ばれたって
おぼえていよう。
みんないつかは昼下がりの平穏な家に住むんだね。
だから僕は覚 ....
朝の空気がこんなにきれいだから
きみは生きていていい
:
神様が歌っているから
朝焼きたてのパンを買いに行こう
ラウラ、ラウラ、ラウディ
:
神様の歌はとてもシンプル
きみは生きていて ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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