美しい手
君の字が右肩あがりなのは
残って
が
翼
右の いるから
つま先で地面にキス
ン プ
ャ
ジ
....
ヒトは人生に楽しみがなくなったり疲れた時
こんなに外は明るかったっけ
すずめはいつも鳴いているけ
お日さまはこんなに眩しかったけ など
(わたしだけ?笑)錯覚をおこしてしまうものではな ....
すべての星をつないで ひとつの星座を作りたい
火でできた椿の 輪を作りたい
空に映る地の原に 咲く花を見たい
海に落ち ....
なっちゃんね、きらいなのぅ
だってほたちゃんはなっちゃんのことほったらかしにするんだもん
ほたちゃんもきらいなのぅ
だってなっちゃんはほたちゃんのお話じぇんじぇんきかないのぅ
こらこら ....
世界のどこかで
一秒あたり二人死ぬそーだ
あの人もその一秒の二人のうちの一人にすぎないわけだ
「自分が死ぬ瞬間に、どこかでもうひとり死ぬ」
それは少しだけ優しいトリビアな気がする
そ ....
だけど、少し顔を上げただけでだめになってしまいそうだった。
抱えた膝も、自由奔放な髪の毛も、平和を思わせるような日和の午後も
自分の意識とは無関係に廻り続けているだけの時間や、周囲の目は
本当は ....
わたしの人生を時計の形であらわすとしたら・・
とても大きな時計ができあがるだろう
12じゃおわらないだろう・・いやいや・・三桁はいくんじゃないかな
悔いのない人生ってなんだろうって思う
● ....
頭に首に
指という指 一本一本に
背の片方に
羽が生えてゆく痛み
金色のかたまり
水はじく肌
空を知らない
....
蝶のための海岸
岩に潜るもの
砂粒を喰むもの
夜のにおいの枯れ庭に立ち
ふいに風を振りかえるとき
ヴィンセント
....
フラグメンツ
「明日
海を見にいこうと思う
君の花を持って
**************
「あっ
お客さんの まごころの花 の下取りもやってま ....
男の友情ってなんやねん!!
女にはわからんっつよ。
男の友情
土方歳三と近藤勇
お互いを思って死んでいったとよ
女よりダチ
それでいいわけ?
男の友情ってなんやねん!!
「あいのり ....
桜が舞うころ
わたしはこの世でいちばん大切なものをなくした
これはわたしへの罰なのかもしれない
あなたはわたしの所へ優しさとたくさん思い出を刻んで去っていった
人生でいちばんの悲しみの瞬間 ....
紫の薔薇が咲いている
私の手の中で
薄い花弁は紙で
雨に濡れたら
萎れてしまうのよ
鬱のように
水 水
溢れすぎるから
あかんべー
告白はしきれない!
言葉に焦がれる。
書いても書いても書ききれないし
読んでも読んでも追いつけなくなる。
まるで明日みたいなんだ。
途方もない希望と絶望が共存して
そういう永遠。
言葉に ....
先日気づいたのですが僕にはクチバシがありません。
羽も少々不足です。
今にして思えば生まれからして胎生でした。
どうやら僕は鳥ではないようです。
「なぁ、萩原、そんなに落ち込むことないって
他人なんか気にするな。お前のこと分かってないんだよ
俺は分かってるよ。お前はほんとにいい奴さ、萩原
恥ずかしいけどお前がいるから生きてる、ってか
俺 ....
揚子江の上流に見慣れない生き物がいて
現地の人は成人の儀式にそれを食べる
雨の降る夜はいつも
腹の中で卵が孵って
鼻の穴から糸が
するすると
巻き付いて
柔らかな
殻になる
....
夜の泣き声が聞こえてくる夜
思い出の砂粒がチクリと痛むけれど
どうかその表面に落ちたまま
ふたり、世界のすみっこに隠れて
確かめる、その温度、指先と
朝
眠り足りないまま起き出す
冷蔵庫まで8歩
時間にして約2秒のあいだに
おれの欲望は確かに沸きあがってくる
冷えた水を飲み
シャワーを浴び
髭を剃り
コーヒーミルのハンドルを ....
「何故、人を殺してはいけないのか」
――それは、その人から自殺する権利を奪うからである。
君よ、ただ一心に、死を乞え。
....
港を背に
路地を抜けると
山の中腹に向かって
道は登っていく
海からの
北風を受けて
枯れかけた草むら
そこにあなたの
標がある
数えるのはもうやめた
齢だけじゃない
なにも ....
はみ出したくないのにはみ出してしまった
街に弾かれてビルに突き飛ばされた
信号機が笑った
声を立てて笑った
誰も背中を押してやれない
俺も背中を押してやれない
その色白で細い背中を ....
私の忘れてしまったことばが明かりを照らす
見えてくる
見えてくる
見えてしまう
クリアになることを恐れるように
私はまたことばを探す
きっと誰も
本当に立 ....
魂の一粒を失ったひ
そらがうみを吸収した
愛したそらも愛したうみも
愛の意味も変わり果てたのに
同じ青だけで泣いているのか
魂の一粒をうしなったひ
夜と朝とが入れ替わった
流れ いき ....
N大学病院の暗い廊下
名前を呼ばれるまで
俺は硬いベンチにじっと座る
ある種の臭いが辺りに漂う
無意味な延命治療を施された
患者が発する死の臭いか
それとも
薬漬けになった患者が吐き出す ....
なんにもない
なんにもないから
ビールでも飲もう
なんにもない
なんにもないから
明日の用意でもしよう
なんにもない
昨日までの失敗
過去の辛み
明日から ....
お金があって 何不自由なくて 欲しいものが全部ある
そんな生活もいいけど
おじいさんになって おばあさんになって
桜の咲く道を 車椅子の君を押したり
炎天下のアスファルトを 一緒に歩いたり ....
テレビが
下でひとり
さびしそうに
喋っている
わたしは
立ち上がり
階段を降りて
テレビにあいにいく
安心したように
アナウンサーが
元気に喋るので
テレビを消した
....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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