○世界最大の十尺玉の打ち上げ現場(夜)
章一が打ち上げ直前の点検をしている。
そこへ見回りにやってくる主催者側の徳三郎、
章一らとは地元の顔見知り。
徳三郎「おお、聞いて ....
○タスマニア・タイガー=フクロオオカミ
1960年頃 絶滅?
オーストラリアにいた有袋類。形態は狼に似る。背中にトラのような
縞があった。紀元前2600年頃、人間が持ち込んだディンゴによっ ....
かみ締めた歯のすきまから
したたり落ちた乱雑を
かぜに画鋲でとめてみる
くくられた羽根のくるしさか
トても窮屈そうではあるが
ふいに舞い降りた疾風に
掬いあげらる無 ....
見えると言ったら うそになるもの
見えないと言ったら うそになるもの
目の前にある
ほんとうの花を忘れて
二人はずっと話しつづけていた
....
月の沈んでゆく夜
あいまいな風を許した明かりが
動きを止める
月の背後が透け始める頃
水を見つけた記憶が夜を知る
月の沈んでゆく夜
あいまいな返事を許した暗闇が
幕を ....
愛している
と
伝えたかった
でも
そんな重たい言葉を
口にしたら
すべてが消えてしまいそう
で
どうしてもできなかった
想いは深く
心に残されたまま
ふと
気 ....
「わたし、これから先どうしたらいいの?」
買い物をおえて帰宅し、ホッと落ち着いた瞬間のできごとだった。
わたしの親友であるあんたからかかってきた電話。
{引用=わたしの人生の中で親友 ....
あまい声で
怠惰を呼んで、呼んで
とおく、遠くを見つめたまま
しだれたしっぽを揺らす
羽虫を追う
窓辺の
小さなひかり
中庭の水たまりにうつる青空
病の中の夏
幼さと歯ぎしり
祭が去ってゆく音
伝わらない望み
背の穴の痛み
ひらいた手のなか ....
カブトムシが
プラスチックケースの壁を
キィーキィー引っ掻くころ
わたしは
初潮の頃を思い出していた
血が出て
お祝いなのである
お祝いはなかった
言わなかったから
....
いままで
夏が来ても興味のなかった
スイカが
無性に食べたい
ありふれた
緑と黒のアーミーな柄の
中は
あけてびっくりな
紅い色の
夏といえば
....
とじた貝は
まだ開きません
しばらくそのままに
とても
とても周りがうるさくて
ぎゅっと
ぎゅっとしてしまうんですよ
静まって
静まってほほ笑んで
....
失っても気にはしなかった たとえ何かを失っていたとしても 気にすることなく 明け方まで友と飲み歩いた ゴールデン街のお店を這出ると 朝の日差しがやけに眩しくて「太陽がいっぱい」だなんて 的外れに大声で ....
遺棄された施設の
ところどころ凍りついたプールのなかで
巨大な二匹の魚が
激しく争っていた
冬空の下
たくさんの子供たちが
笑いあいながら
凍った水の上を漂っていた ....
偶然に
通りがかったチャットでは
まさに
ログが消されるところ
削除
とあなたがキーを打つ
誰かが
削除とキーを打つ
あなたの
意志でキーを打つ
あなたの
意志で ....
ぼくは だれを あいすれば いいのですか?
おしえて ください
広く浅い湖で
互いの影を揺らしあうふたり
幼い遊びを繰りかえすふたり
太陽が一度も出ないまま
午後がすぎ
夜の蒼が来て
....
ああ、どうしたんだ?
体が、まったく動かない
これが「金縛り」というやつか?
真っ暗で何も見えない!
あっ、何かがドアを開けて…
ああ、体が、宙に浮いている!
「うわっ、とれてるとれて ....
直径1メートルに満たない北朝鮮の人工衛星が
周回軌道にのったことをアメリカが確認し、発表した
「しかし軌道は不安定であり、落下の可能性がある。もっと言えば
北朝鮮がかかる必要な技術力を持っている ....
1926年秋、驚異の脱出マジシャン、フーディーニの葬儀が行われた
友人の一人が「賭けても良いが、彼はこの棺の中にもういない」と言った
実は本当にフーディーニは棺の中にはいなかった
19世紀末に極 ....
ニートとニートと
小鳥が鳴くが
意味無し芳一
知らん顔
モラルの崩壊
ハラスメントを食い過ぎた
腹の虫を殺したの
次は私の番かしら
バンカラ今朝から 空威張り
威張りだした ....
「っしゃー!今からやります!」
そう言うと
駅の痰壺を持ち上げ口にあてがい
飲み干す男が親父の知り合いにいたそうだ。
凄まじい。おぞましい。
っつーかその度胸と気合いがすげぇ。
酔ったらや ....
果たされなかった約束の面影や
叶えられなかった願いの欠片達が
光の飛沫になってとび
漂い
空気に溶けて香る
夏の夕べ
深呼吸すれば
また私の中に戻ってくる
今 ....
<上面>
SevenStars
<左側面> <正面> <右側面>
SevenStars ....
影の長さが季節になり
埠頭から町へ歩き出す
遠去かる群れ
近づく群れ
わきあがる畏れ
河口をさかのぼる流れが雨を導く
....
茫々と流されながら寿司食いねえと無茶を言う小舟
夏は暑いとキタキツネ川獺潜る裏の川恋が太る柳影
こありくいおおありくい近所の庭にも骨が出る
冬が来たらお終い一晩中祈ってる侍の子孫 ....
2005.07 政治記者、情報源についての証言を拒否し収監
2005.11 フジテレビ、すべての報道番組を終了すると発表
2005.12 朝日新聞がタブロイド判・夕刊のみに
2006.01 人権 ....
昨夜8時頃、科学者の田中耕二さん(45歳)が亡くなりました
田中さん宅で大きな爆発音がしたため隣人が窓を破って10分後に中に入ったところ
浴室で田中さんが倒れていたとのことで、運ばれた病院で息を引 ....
Lサイズ核シェルターの中で
滅菌処理をした使い捨ての衣服に着替え
抗菌処理をした使い捨ての靴を履き
エクササイズしエクソサイズし
陰陽五行に則ってカロリー計算し
カウンセリングを受けて活性酸 ....
野生の雨はどこからか来る
遠く近く 立ちはだかる雲
波の熱にさまよう道
河口の土から生まれる冷気
雪は葉になり花になり
冬の真下で咲きひらく
午後は夜へ 雲は明 ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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