怖い
夕闇が迫ってくる気がして
オレンジとグレーの空の下
時々振り向く
何かが追いかけてくる
私には時間は止められない
振り向いても
何も止められない
私の背中を ....
ひらがなで笑って
カタカナで怒る
漢字で宥めた
雨の中
それでは歌謡曲ではありませんかと
ミズスマシ
北から来たのが
季節風
南風ではありません
いつまでも
バカ言ってじゃない ....
ただひとり ここに立って
ほしいもの じっと待って
陽と星が見たい
雨と晴が見たい
星を全部つないでできる
ただひとつ ....
かみさまの せかいから 落ちてきたばかもの 。あなたを あいすることは できなくても あなたの 母親に なら なれそうです 。
今日こそはと待っていても
やっぱり届かない
あなたからのメール
けっして
がっかりしたりはしない
楽しみが明日に延びただけ
こうやって
日々を重ねてゆけば
いつのまにか
心痛 ....
「警部補、人骨が出ました!」
「これか。死後かなり経ってるな」
「それと、密室です」
「なんだとー、トリックか?」
「分かりません。あっ、遺留品が…」
「こ、これは!」
「弥生式土器!」
....
あの人にあったのは神社のふかい{ルビ社り=もり}ででした。あのひとのまなざしはふるくふかく易しげでわたしは初めてかみさまか仏様にお会いしたかのようでした。あのひとのひとみはつきのようであのひとの口元は ....
メリーゴーラウンド回転木馬
どうしてみんな白馬なの
リアルメリーゴーラウンド回転木馬
黒馬茶馬
たてがみつかんで
メリーゴーラウンド回転木馬
乗るよりも
眺めてるほうが綺麗と
思っ ....
まだ1ページ目にもたどりつかないのに
栞ばかりコレクションしてしまった
迷子のアリスです
時計ウサギの隠された秒針が
すごくかなしげな顔をしているよ
表紙にはいつだって
スカートをはさんで ....
{引用=
夏の
それが 終わりを告げようとして じっ と
こちらをみてたゎ
こちらの
このあたりは 足りなげなのに
幾つもの
てん
を 爆ぜながら こと惜しげに
みてたゎ ....
{引用=
今宵
追いかけて彩られ
つつ
うらうらの 三昧は
翌朝
丸い実を
も
染めました
とさ
}
不幸せな頃
わたしは死に憧れていた
神にさえも暴言を吐くくらいにわたしは死に好かれていた
わたしが
そう
ずっと幸せであったことに気づくまで
電車の中からふと見た夕焼け
夕焼けは実は虹の ....
過去との決別をしよう。
後ろを振り返るたびに、一人で泣くのをやめよう。
自分を責めるために心をいじめるのをやめよう。
少しの優しさにすがりつくのをやめよう。
自分を本当の意味で ....
お母さんがいます。
お父さんがいます。
兄が一人、妹が二人。
おじいちゃんも元気です。
おばあちゃんは私の心に生きています。
旦那がいます。
息子がいます。
友達 ....
おもちゃをもらってうれしい (こども)
ある朝目覚めると
おもちゃをあげてうれしい (おとな)
Kuri, Kipple : 2005.09.15
えほん や
ずかん や
えいが や
うた や
いろ や しゃしん を
かきうつすだけの
ずるい ことば は
いりません
あたまのなかも
あたまのそ ....
お母さん、おなかすいたけどなんかあるかな?
お母さん、あいつ殴ってもいいかな?
お母さん、明日休んでもいいかな?
お母さん、子守唄歌ってくれるかな?
お母さん、僕、詩を書いてもいいかな?
....
子供たちが
暗い建物のなかを
走りまわっていた
氷の根 淡い目の宝石
つながらないふたつのものをつなげようと
....
互いの姿を見ることもない
闇のなかのふたつのかけら
月の光を待っている
静かな風が吹き始めます。感情は涙の滴り。イバラの花びらはぼくらを遠くに抱きます。ようやくちいさな春がきましたが、ようやくきたちいさな春は、白い舗道の悲しい小学校に続いていました。香りの道にそって、夏の ....
家の金を盗んでいた
支払い用の金の入れてある袋
盗んだ千円札で買い物
買ってもらえない
買ってと言えない
憧れ
食べてみたかったものが
手に入る悦び
気づかないうちに
かわらない ....
とっぽーん、とっぽーんとあるいていく。とっぽーん、とっぽーんと
あるいていく。やまおくのもみじ道。登下校のランドセル。とおくの
まちの散歩道。ときにはスキップで。ぐるぐる。ぐるぐる。しゃぼん ....
太平洋側に雨が降っていた
明日は晴れるみたい
太平洋側に雨が降っていた
明後日には傘は要らないってさ
太平洋側に雪が降っていた
来週は暖かくなるってよ
....
{引用=
吸って
胸の奥深く
ため息
にもなれない
わたしの
中の
はい
}
{引用=
こんとん ふつ ふつ
と
そこより いづる
いき
}
児童画
っていうジャンルがあるのだが
児童が描いていれば
それはそうなんだけど
最近の入選作をみていると
圧倒的にはみだしていることに
今日気付いた
浮き輪にのった女の子も
畑 ....
回るものの影が
回るものに映り
たくさんの満ち欠け
たくさんの季節をつくりだす
水たまりの空を歩むもの
変わりつづけ 歩むもの
ここに在るだけの世界の上に
足跡は ....
弱っていると自分でわかるとき。
まだ大丈夫だと思える。
弱っていることがわからず、ひたすらがんばれるときが
実は一番怖いとき。
自分は大丈夫と思ってるとき。
寝ないでも平 ....
紙パックのストローから口を離して
ぷはっ
息継ぎをする
O2、O2
夜のむこうから雨音がゆっくり歩いてくる
元気が無いクッキーを
元気の無い私は齧れない
バスの通る道には
デニ ....
鏡台につもる
見えない髪の毛
ふさふさとこぼれ
足指に触れる
鏡のふところにあなたはいる
鏡の声に応えるあなたと
ほころぶような微笑みと
映ることのないわたしを見 ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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