ねぇジョージ ねぇジョージ
そこのプレッツェルを取ってくれないかしら
そうそこのうんと大きいやつ
プレッツェルは紅茶によくあいますわ
ターバンを巻いたちょっと高価そうな壺をもって貴方は言っ ....
あおいやみに
朱色と白の
まだらな金魚が
泳ぎはじめる
明け方に
病みそうな頭を
かかえ
そろそろ
限界かなと
思いつつ
浅い眠りにつき
見る夢は
疲れ ....
「まだ帰りたくない・・・」
って言葉が
そんな意味だったって
まったく知らなかった
ただあなたと一緒にいたくて
駅まで送ってもらったけど
遠回りして私の電車の方まで
あなたの電車 ....
君のいなくなった十月がやってくる
と思い出したその日に
決まって雨が降ったり
風が吹いたりするわけではない
ましてや
今日もまだじっとりするような
暑さの残る日に
君の住む町も同じよ ....
君のことを思い出すときぼくは生になります君の
ことを思うときぼくはうれしくなります君のこと
を推うときぼくはせつなくなります君たちのことを
願うとき祭りがはじまります僕は太鼓をたたき
ます心の ....
朝起きたら愛が消えてなくなっていました
ヘリウムが
知らずに抜けた風船 みたいに
わたしは気の抜けた
あくびをします
あの日
黒猫が背中
狂おしく逆立てて
そ ....
{引用=
ごらん 瞳をとじて 今日の日は お月さまの
つとつと つと つとつ
地べたに落ちる 雨の日の おつとめ
{引用=
どかどかどか
大きな長靴を履いて
うんしょこ
山盛りの くろすけ君のお引越し
来年の今ころは
君のおかげの 花が咲くよ 実がなるよ
どだい
僕だって農家の端くれ
大きなスコ ....
車道に向かい 身を傾けた
コンクリートの猫
雨あがりの光を狩る
小学校の帰り道に
沈みきれない太陽がぽつうん
首に掛けるゴムヒモの汗
それは
犬がどろんとしていた路地裏でのこと
赤い屋根の家
ベランダでは太陽を
無口な少女がじっと見ていま ....
飛べないから
ビブラートがかかった
針金の先
ステンレスの廊下
突き当りを見失った
憤死している僕の恋人
片付けられることのない夕食
まだ支度されてないリビングで
共同の指先が
光源 ....
完全であるために
月は
最も遠ざかる
十五夜
焦がれた太陽の
向こう岸から
あらんかぎりの輝きで
あなたを捨てた
そんな強さで
感謝しながら
泣いてる
....
駅前の歩道橋の上で
8歳年上のあなたの唇に
指でそっと触れて
すっと横に動かしてみる
黒ぶちの眼鏡の奥の
あなたの瞳が
一瞬困ったような
そんな風に笑ったように見えた
私の髪を ....
先日、ふとしたことが きっかけで あの(どの・・?)屋根の上へ はしごを架けました...
*
いつか あの屋根の上の空に逢いたい
縁側で遊ぶ 小鳥たちは それより高く 飛べるというのに
....
いつからこんなに遠くへ来てしまったのだろう
騒がしいパーティを抜け出して
こうしてメールをうっている
どこかからか潮騒が聴こえる
マウンテンバイクでの帰り道、信号待ちで、あるいは走りながら、買ったばかりのICレコーダで録音する。そんなふうにして作品出来たのでちょっとアップしてみた。「だんだん」。朗読とかしたらいいのかもしれない。 ....
壁のほうに入口を向けた
朽ちた小さな犬小屋
墓標のように
玄関の脇にある
あさ おきて
いき を ゆっくりすいこむ
きょうも わたしは いきている
よかった かな
ちきゅうからみて
ぜんたいからみて
きょうも わたし が いきていることは
よかったかし ....
死ぬも生きるも別れるも
みんな時刻が釘を打つ
閉じた電車のドア開けて
彼女を内緒で乗せてやる
冷たい男の腹に乗り
電車の車輪は空回り
モーターギヤ付きブレーキ掛けて
プラットフォームに降 ....
{引用=
だれ?かれ?それ? の かくれんぼ
おにさん こちら 知ってか 知らずか
普通に時が過ぎて 行く
いつまでたっても見つけられない
失くした何かを捜してる?
夕焼け小焼 ....
飴玉舐めてるその舌は
誰を捕らえる準備をしている?
わたしは
ここから地上を見ている
大気で霞む昼にも
誰かが見つけてくれる
よく見れば味気ない天体であるのに
そんなに想うのは
わたしが最後の衛星だから
振り返らない
嘘の顔
嘘の ....
私の創作 ≒ 純粋な殺意
誰も知らないまま
微微 暗礁にネクロマンサー {ルビ轆轤=ろくろ} バリウムプリン ベロ噛みチュー
紫脳幹 騎乗位の棺 パブロックエンハンサー 45ガロ ....
白い月が
秋夜に はためく
この道は いつか
きた道
稲穂の
先に光りは
灯り
実る
真白き
宝石
かんで
川下り
柳の木
彼方がつくった
伽 ....
どんどん晴れろ
どんどん晴れろ
中庭の水を持っていけ
空の向こうのもうひとつの窓
外の見えないガラスだけが
....
雨ふらす空が
大きな水に映り
空ふらす雨が
大きな水にふる
おちるのは雨
おちるのは空
おちるのは午後
....
天国と地獄の分れ道には、三人の天使がおりました
真実を語るテレサ、嘘を言う正日、気まぐれな順慶です
しかし天使はみな同じ顔で、誰が誰だか判別不可能です
「あ、誰か昇って来たわ」
「あ、あいつは ....
一面のただひろいうみへわたしはことばのおーるをもって漕ぎ出す。そこここにみえるうつくしいかがやくかおたちみんなことばをさがしているこのうつくしいよるに 。
この風邪薬で
少し楽になった気がするから
この風邪薬にあう
風邪をひいたんだろう
という考えもある
どうせなら
高熱に浮かされて
溺れた人のように
夢と現の境に
漂っていたい気が ....
初めて
彼女と手をつないだ日は
心も繋がったように思えた
それがこの上なく幸せに思えた
それだけで幸せだと思えた
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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