自分のホームページを作るという授業があった
せっかくだから投稿している詩を掲載しようと思った
ハンドルネームはもう決まっている
特別な名前だから
ホームページを簡単な言葉で紹介しろと言 ....
あなたの過去の過ちが
あなたの未来を決めることはない
あなたにとっては
過去を改め手直しすることも
なおさら変更することも出来ない
苦渋に満ちた果実をもぎ
捨てることは選べても
....
カルマのはじっこで
誰にも知られないように
泣いてるヤツがいるのを
ふと、みつけた
なにがあったのか、知らないけど
隠しておいて
あげるから
黙っておいて
あげるから
....
降り頻る悲鳴は
冬の朝に沈み
はち切れんばかりの
黄色は、空に浮かぶ
たまに、青白く光る
僕がいなくなってから
十五日経って
誰かが、奴は月に帰ったんだ
なんて
....
子供たちを食い物にして、
利益をかせぐ、大人たち
未来は、どこに向かっているのか
大人たちにそんなことをされた子供たち
その子供たちを頼って生きる日が
大人たちにやってくる
....
目黒区にあるすべての駐車場にポテトチップスをばらまけ
タイヤがコンソメ味やうす塩味を踏みつけるたび最高においしい音がする
それは味覚を遠隔で感じるための言葉だ
その気持ちと歪んだ俺の一人称
それらをカ ....
チェジはかわいい
あたしたちの街の中では世界一の女ということになっている
かわいいの次元を越えた、とマイカは言い
スヌーピーの鼻をへし折るかわいさ、とハイリは言った
チェジの腕はいつも ....
おお おれは金が好物さ
資本主義シャなんだよ
銭っこくれりゃ 小躍りするよ
なたり〜ってな
ナタリーってのはダレだい?
くだらない詩が大好きさ
にひリストなんだよ
もっともっと
具 ....
気が狂ってる俺の友達は
今夜の月は最高にイカシてると
水の中に写った月に抱擁してみせた
さあ行こうぜ不良少年
今夜の月はとても危険で
吸血虫のお腹みたいな色をしているんだ
さあ集ま ....
あの暗闇は
くらやみではなくて
照らされていない
本当の姿
あの光は
まばゆいのではなくて
その向こうが見えない
闇の別名
くぐり抜けて
会いに行く
降る雨も、雪も
肌で ....
それだけじゃどうしようもない
どうしてあの時それに気付かなかったんだろう
どうして誰も悪くないことを
私は未だに納得できないんだろう
ころん
ころん
こ ....
ヌルヌルと
いや
ニュルニュルと
生暖かいポタージュを襟首から背中に
ゆっくりと流し込まれているような
そんな感覚に
しまいには喜びを感じてしまうおサルさん
そんな服など脱ぎ去ってし ....
ひとりぼっちの
誰もいない家
ぼくは
押入れにギッシリとつまった
ふとんと 布団の間に隠れ
ゆっくりと戸を閉めた。
光はだんだんと
ちっちゃくなってって
バンって音とともに
....
いつのまにか、テレビの画面には
砂嵐が起きていて
そこに住むヤツらは
顔にターバンを巻いて
ラクダに乗りながら
ノイズで出来た歌を
陽気に歌っている
三十分前にかけたやかん
....
人が相手を愛しく思う時がいつか知ってるかい?
こいつは俺には勝てないって思った時さ
この世界で一から十まで全部完璧なもの?
そんなものないに決まってるだろ
だめな歌ってどんなのか知ってるかい?
聞いた人が誰一人喜ばない歌さ
和紙で切り抜いた蝶が飛ぶ
アヒルを抱く少女がひとり
唄をうたう
裸足のキリンが通りすぎる
今日は8頭も通りすぎる
それよりも大きな啄木鳥が
鼻唄のボリュームをあげる度
口から漏れる蝶 ....
ひとりでも 大丈夫か試験をする
三泊四日の仕事に 成田から飛び立った あなたを見送って
仕舞い込んだ不要品を ごみに出して
部屋中の床を 磨いて
自分だけのために コーヒー豆を挽いて
....
涙が、とまらなく
て
チョコも、とまらなく
て
脳は自然に手を
チョコの袋にいざなって
いて。
「ダイエット中」という言葉は
この世に存在しなかったみたぃに、
脳は自然に ....
昨日、ゆるせないことを話すひとがいた
その瞳は私に向かってまっすぐ
しかしその瞳の奥にぎらりと光る諸刃の刃
それは許せない事の全てを 私にぶつける眼だった
それは許せない事の全てを 私にも ....
世界地図の富士山あたりにひとつ穴をあけて
そこから乳首を出してごらん
大きい世界と小さい世界は紙一重だと分かるはずだ
俺は巨大な山を乳首ひとつで担うけれど
決して俺は巨大ではないのだから
まだ外に ....
「あげる」
キミはそう言って僕に両手を差し出した
けれどその掌には何も載っていない
僕はキミの顔と掌に交互に目をやった
「いらないの、」
微笑みながら両手を差し出したまま
キミはその ....
度重なるインストールに失敗して
赤茶けた肌を、寒い部屋にさらしている
年末の掃除の時に、もうずいぶん、多分しまってから一度も開けていない小さなダンボール箱が出てきた。
中を確認してから、いらないものなら捨てようと脇に寄せていたものを今日になって開けてみる。
....
パパからもらった クラリネット
質屋に入れて ガス代払う
とっても大事に してたのに
涙も出ない おれがいる
どうしようもないよ もう
ああ おれが悪いよ ばかやろうさ
夕陽が ....
しんしん降る
牡丹雪もみせてくれず
冬が寒いだけなので
心臓が凍りそうだ
身体中の血が冷たい
神経が
ピクッピクッとする
不快で寝返りを打つ
胸にカ ....
ずずずずずいっと
斜めに引かれた横断歩道
白線だけ踏むつもりが歩幅が合わずに
ばらけた足取り
歩道橋はいまや展望台になってしまった
たわみながら支える柱には呪いの糞文学
その群雲みたいな走書きが冷ま ....
「に、にがい、苦すぎる!おい、なんだこの料理は!」
「あら、そう?あたしは甘酸っぱくてすきよ、この味」
お客様、
そちらは『思い出のソテー』でございます
お客様の舌によっては甘くもなり ....
食後のデザートはいかがいたしましょうか?
「ポエムを、とびきり甘いやつをたのむよ、あとはパティシエに任せる」
かしこまりました
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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