あらかじめ
決められた色に
染める
透明と透明が重なって
疑って
濁ってゆく
気が付けばここに辿りつき
誰もが
青い炎に焦がれた
見せ掛けだけ
大きさだけを ....
この世界への不満が顔中に出てるよ
生きてても何もおもしろくないって
ほら、その皮肉な笑いを浮かべる口元
そんなんじゃ男心はくすぐれないんだな
僕が君ぐらいの時は同じような顔してたよ
だか ....
蛍光灯だけ
けー こー とー
と光る居間
となりに鬼が座ってる
言葉のハリセン
身動きひとつも気に入らない
消しゴムのかすだらけ
眉間のたて皴が気になって
わたしは理屈の話しが理解でき ....
トラウマ等を引き起こす心的外傷を治療する時、
一般には療法士が患者と共に過去の記憶から
その原因となる抑圧された心理的ストレスを見つけ、
それを患者が意識的に認知することで症状を消すという治療法 ....
その時に音楽は流れていない
でも音楽を聴くと
その時を思い出してしまう
情熱的という感覚が好きだけど
あなたがびっくりするようなことを
してあげたことがない
そして熱い思いを語るこ ....
ついに突き止めたぞ
それは無意識の中にある
それさえ自由に操ることができれば
僕は本当に欲しいものを
好きなだけ手に入れられる
もういつ消えるかなんて
心配しなくていいんだ
決し ....
二つの選択肢がある
自分には羽が生えてるかもしれない
未知なる可能性を信じて天使の後を追うか
自分は地に足をつけて歩くんだ
そう覚悟を決めて少女の手を握りしめるか
夢の続きと現実 ....
星が キレイ だった
ひさしぶりに ジャンプ
地球を すこし 蹴りとばす
そう この感覚だ
冷たい風と すれちがった
今日は いちだんと まるい夜空だった
大人の社会の中には
置かれた現実や
自ら選んだ筈の環境に
不平不満を言っては
それが正しい現実だと
大人の常識なのだと
....
お茶にしましょうか
旦那さま
さっき食べた
かけ蕎麦のネギが
口の中で庶民のままです
こおひいは
やはり沸かしたお湯でいただきましょう
電子レンジで作ったのは
苦くて不味いで ....
もう嫌だ
もう嫌だ
もうこんな辛い思いするのはたくさんだ
一人になりたい
そうすればいつ壊れるかもしれない人間関係に
びくびく怯えなくていい
そうすればいつどこでどんな失敗したかなんて ....
君は水泳教室の帰り道に
俺にジュースを奢ってくれたね
体中がみしみしと疲れてしまっていても
笑うための筋肉だけは最後まで強かった
進路の話をするときにも
有り得ない職業について空想することができたし
....
自分がほしいものは何なのか
自分に必要なものは何なのか
それさえろくに分からないくせに
みんながうらやむものじゃなきゃいらないとか
そんな自分が嫌になった
もっと素直な子になりたい
理 ....
忘れないことだけが
私にできること
なぜ
詩を書くのかって
みんな話しているけれど
なぜ
ヨーグルトが好きなのか、とか
なぜ
背伸びをするのだろう、とか
私には
あまり ....
遠くながめる梅の木の
色をのぞかすふくらみを
君にたとえるぼくがいる
冬の風雪に身をまかせるあなた
雪は自然でぼくは不自然で
罪悪感の有無が自然不自然の境目かと ....
花びらに触れることなく
ただやさしく
その香りを
いとおしく思う男がいて
花が永遠にその美しさを
伝えるために
ミツバチは羽根をふるわせ
いとおしく蜜を吸う
さ ....
哀しがったのは
空が青いのに
この鉄筋の谷間が静か過ぎて
洗濯物と
ベランダの布団がゆれているだけだから
吉原の遊女になんかなったつもりで
煙草をふかしていた
ほんとうに
どうしよ ....
何をすればいいですか
指示を待っています
言われたことはきちんとやります
責任感の強い子です
と
小学校の頃褒められました
公式はありますか
マニュアル通りに動けます
....
街を車で
走っていた時だ
コンクリートの
道端を
ひとりの浮浪者が
歩いていた
....
黒く巨きな鳩が
鴉の頭を踏みつけていた
鴉は言った
おまえのやりたいことをやれよ
鳩は
そうした
鏡に映らない羽が
わたしの横をすぎていった
....
子供の頃
粗大ごみ置き場があったんだ
いまは粗大ごみをすてるのにお金をはらわないといけなくなってるけど
あの頃は金など払わずなんでもぶち込んでた
粗大ごみ置き場はぼくらの基地でもあった
....
今の僕には何一つ確かなものなんてなくて
誰かの一言で壊れてしまうかもしれないものばかり
そんな危なっかしい自分のくせに
僕は何でもできるんだ、かかってこいだとか
身の程知らずもいい所
....
形あるものが欲しいくせに
それが跡になって残るのが嫌で
現実ってそういうものだよ
みんなは優しく教えてくれるのに
僕は納得できないで
それってわがまま以外の何者でもないのに
正しい ....
すべてが虚しい
その原因は僕が何一つ手に取ろうとしないから
何か一つ手に取ればそれが大事になって守ろうとするはず
なんだっていい
何か大事なものをこの手で守りたいとさえ思えれば
この虚し ....
もちろん 夢だとか
期待だとかいったものからは
さめないほうがいい
実は 何もかも見えていても
見えないふりで
熱中していたほうがいい
だから
それができるときは
そうしていた ....
コッポラ:ミゼット、最近よく眠れないって言ってたでしょう。
牛乳あっためたから飲んで。
ミゼット:あ、うん、ありがと。
テーブルの上にいつものカップが二つ。
縁の欠けたのがミゼッ ....
椅子を差し出されるのが私の存在なのであった
笑われるのが私の存在なのであった
名前を呼ばれるのが私の存在なのであった
振り返られるのが
盗み見されるのが
聞かれるのが
妬まれるのが
叩か ....
悲しいこと うれしいこといっぱいです
おぼれないように
といっても命綱をはるためのロープも穴もハンマーも見当たらず
えいっ!
と足をその中につっこむしか
ないのです
きらきらした瞳が ....
2006年の寒波
窓の外で
え?
7人死んだ?
こんな都会で?
ぼくはほら、Tシャツで生きてる
窓の{ルビ中=うち}で
息の根も凍る−38℃
窓の外で
え?
寒さで ....
夢に向かっていつも全力でぶつかって
色々と努力してえらいと思う
かっこいいです尊敬しますよ
俺にはできないけど
自分のやりたい事はちゃんとやって
やらなきゃいけない事もやってるのですごい ....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
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