{引用=
わたしが小さく息をしたら
この胸の奥の おくで ひりりといたむ
そんなことを
あなたは知らずに
}
ねむい ねむい
そう言っている内はまだ眠くない
本当に眠くなると何も言えないから
ねむい ねむい
睡魔と闘う学生にしっかり寝れば
そうすれば眠くなくなるはずだから
ねむい ....
なだらかな 坂 の
おりても のぼっても
やがて
おんぎゃあ
って 聞こえる の
ぷつり
{引用=fromAB 「濃縮回廊 ....
自動販売機のまえでポケットを探ったら
孔のあいた小銭が一枚出てきた
もっとないかとなおも探ったら
小さなねじが入っていた
何のねじだろうと首をひねったが
煙草を買うのはあ ....
少女漫画のような純愛。
ただ単純に相手のことが好きで、
それだけで心がいっぱい。
現実のどろどろとしたしがらみや、
嫌気のさす事情の一切ない。
理想的な恋愛。
心が純粋であればある ....
旅行から帰ったら
あなたと
さくら見たいです
あなたのメールに
胸が詰まる
そう
そうだね
はなびらが
はらはら落ちる川沿いは
きっとまだ
風も冷たく
見上げた角度に ....
白いぼくの部屋に恋する女の子がいます。
その女の子は白い奇妙な椅子を
ぼくの部屋にはこびこんで、
ちょこんとすわっています。
窓のそとには
純粋な蜜柑の集落が
どこまでも続いています。
....
今日、春の嵐が吹いていたことなど忘れているだろう。
鈍く伝わる雷の音、ひたぴたと重なる雨の音が、心地よく感じられる日。
今はそんな夜、だった、よ。
留守番電話に入っていたYの声
「あ.うん,ごめん……死にたいです.じゃあね(笑)」
そしてあわてて書いたようなメール
『留守電に変なメッセージ残した.気にしないでくれ』
電話をかけなおすとYは ....
わたしらが抱く少女幻想の姿れの果て
一体そんなうつくしいものがどこにあるのと
血や肉で出来たわたしら見えないものでしか繋がれない
まるでひとつのものだとでもいう風に
わたしやあ ....
桜、咲く
ちらほらと咲く
ああ、春ねと
声に出せずに
唇噛み締め
うつむく
電車の中
楽しげな語らいの声が
通り過ぎる
咲く、桜に
心裂かれ
止まったままの
春を思う
....
あなたとにって詩が
だれかにとって詩であるとは限らない事実を
そろそろ
認めませんか?
これは詩ではない
思いのたけを稚拙に並べた文章
不特定多数に還元された主語
(まず文章として問 ....
さっきから震えが止まらないの
まだ不安定な私を許せ
眠りにつくのがとても怖い
明日の私は別人だ
明日のあなたも別人だ
これっきりでお別れかもしれないから
....
薄情な 青
鳥 の群れが横切って yokogitte往く
「帰すべき者へ、
おれたちは告げる。」と鳴いている
ぼくは夢を見て起きた。あれはなんだったんだろう?
こころ ....
僕の言葉なんて、消えちまえばいい。
さわさわの雨が濡らした石畳
めくればそこにも、孤独なんだろう?
犬よ、僕の大好きな犬。
おまえが大好きでたまらないのだけれども、
おま ....
一ツ ヒトデのお母さん 死んでお空の星になる
二ツ 不埒な夢を見て 涎垂らして目が覚める
三ツ 緑のガラス玉 小さなあの子の宝物
四ツ 夜通し月を観て 朝には目玉が真ッ黄色
....
半透明の皮膜に覆われていく
丸まって眠る子犬
夢を見ながら
ときどき
ピクリと震える
ゆっくりと
蛹のように皮膜に覆われていく
その様子を
子どもが驚きの表情で見つめながら
....
びーんびーんびーん
酔いつぶれたお客さん
古巣の猫が長鳴いて
瓶から飛び込む
お地蔵様に
巫山戯たお人形
抱きついて
疲れた悪魔が世話をする
テレビの画面が眠たくて
ビンビン叩い ....
壊れた時計をなおしていたら
ふとしたことで けんかになった
あなたは時計をばらすのをやめ
きちんとねじをしめなおし
机にぽいと置いたのだ
わたしはそれを手にとって
いじくりながらそっぽ ....
調子のいい別れ言葉なんか全く思いつかなくて、
ナイフを垂直に落としてゆくようなものだと、
先生に教わった。
扇情の末、夜の雷が地面に突き刺さる
詩の朗読 なんて
しないで
あなたの ではなく
そのもの の
想いを受け止めたいから
耳を
研ぎ澄まさなければ
ならなくなったなら
そのときはひょっとして
お願いするかもしれ ....
おかえりなさい。
あなたは部屋に帰ると
私のことなんか目もくれず
あの子の体に真っ先に触れる
私がいくらすねたって
どんなに泣いたって
見向きもせずに
最近のお気に入りはもっぱらあの ....
故郷のような
異国のような
そんなどこかの路地裏で
「こういうことか」と嘯きながら
もうすぐ彼は
終わるだろう
二階の窓を
閉め切って
眼鏡を外し本を閉じ
フィラメントの熱の下
....
あなたと結婚しました
やさしいあなたと結婚しました
スーツの似合わないあなたと
缶コーヒーが似合うあなたと
いっしょにハンバーガーをパクつける
あなたと結婚しました
あなたを産み育てた故郷 ....
ゆくえをさえぎる雲は
散っていきました
春です
昨日までの私はふるえていました
波に洗われる消波ブロックのように
、ふるえていました
風に吹かれる朽ちて傾いた電柱のように
、 ....
いつか見た
山沿いのとうめいな川の水の
流れていくのと同じように
わたしも行けたらいいのに
寒い土地に生まれた
なのにこんなに寒がりなわたしは
もうどうしてい ....
この世界は
飴細工みたいだ
はらはらと降りかけた
粉砂糖の重みに
時々 クシャッて
潰れてしまう
なめたら
儚くとろけて
確かに
甘い
悲しいところ
厚化粧は可愛くないと
男は言った
煙に巻かれたように
ぼんやりと思い出す
白いスプリングコートが
包むのは私一人
妙な孤独感を抱えて
幾分か優しくなった風を吸い込む
単に眠たい ....
咲いた、泣いた、サクラが白く。
咲いた、泣いた、サクラが泣いた。
泣いた、咲いた、ぼくらは泣いた。
溶けてしまいそうだ。
涙なんか出ず、喫茶店で時間つぶして、
帰 ....
ヘイハニー俺と賭をしようぜ
例えばこの3枚のコインが無くなるまでに
俺達の別れを覆せるかどうかを
勿論俺は「可」に賭ける
叫び声が弱くなると不安になって腕の力をゆるめるような
....
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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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