おかげで
その夜
人間は初めて
魂を分かち合った
誰もが泣いた
泣かない人間はいなかった

ひとしきり泣いたあと
その罪の重さに耐えかねて
誰もが死んだ
死なない人間はいなかっ ....
マウスボタンを
ポチッと押して
メールを送り
画面を見る
それで終わりならばいいのだが
すぐに
怖い小父さん駆けつけて
喧しく
文句を言うのだ
小さくなって
蹲る
世界が終わりに ....
出張先のビジネスホテル、その非常口からこっそり抜け出した。
ドアがしまらないように工夫しておくのはもちろん、さりげない変装も完璧だ。
新幹線で1時間、家に戻りこっそり中へと入る。妻はシャワーを浴び ....
退屈なボサノバを漂わせて
引き寄せるダイエットコーラ
夜に取り残された部屋で
キチンドリンカーになる訳にはね、なんて
うそぶく わたしは
右党なこども

あなたの世界はきんいろなのに、
 ....
プッチンプリンを 『プッチン』する余裕が欲しい

合理性なんて考えずに
空気穴開けて 白い大きなお皿の真ん中
カラメルを上にして スプーンですくう

そんな余裕が欲しい

そう 明日な ....
 



 遺伝子マップを左手に、ぼくの好きな笑顔を
見せていたチブラさんの右手に、今、全遺伝子
配列図が握られている。笑顔を捨ててそれに埋
もれていくのか、それともくしゃくしゃにして ....
萎れて帰る我が家の庭に
散ることのない
名も知らぬ紅のもみじ

さわさわ揺れて
ただ
さわさわと揺れて

それは母の
贈りもの

この言葉のどれも
そのもみじを見るわたしのここ ....
大事な事
あなたが優しかった事
あの時楽しかった事
あの時うれしかった事
あの時笑ってた事
あの時泣いていた事
あの時手を握った事
あの時キスをした事
あの時歩いてた事
あの時遊んで ....
あれからあなたは二度と来てくれない
あなたがどこにいるのか私にはわからない
あなたがどれだけすばらしい人で
どれだけ私によくしてくれたか
よく覚えている

いつもあなたは二番手で
どうし ....
生きてるのって楽しいだろう
生きてるのって面白いだろう
生きてるのってすばらしいだろう
生きてるのってすばらしいだろう
生きてるのってすばらしいだろう

5つ書こうとがんばったけど、3つし ....
もう 疲れ果ててしまったから
負けを認めて
闘いをやめてしまえば
楽にはなれるけれど

私一人の闘いではなくて
いつの日か出会う
あなたのための
闘いでもあるから
転んでも
涙が溢 ....
ゆるは {ルビ温=ゆる}
ゆるは You Will
ゆるはやがて現われる



こどものために
しずくのために
私はこの名をはためかす








 ....
「ようこそ」
「君の顔の前に浮かんでいるのは何?」
「ガラスだよ」
「いま左手でガラスの右のほうを
 右手で左のほうを引っ掻いたね
 でも何も音がしなかったし
 ついた ....
急に上になど行けない
水は常に低い方へと流れる
上に行くことを望むものは
誰でも一度は澱まねばならない


それが嫌なら
   瀧のように落ちよ
   氷のようにと ....
外の水道が壊れて
水しぶきをあげているのを見て
世界が水没するような恐怖に襲われたんだよ

まだ小学生だったからね

空に大きなヘリコプターが来て
そこから平隊服の人が降りてきて
この ....
ビョー、ビョー
吹く風は
騒がしく切なくて
そのくせに甘えて拗ねて
おまえ何様なんだよと
ふくれたら
おまえの知らない偉い神様に仕えて居るんだよと
ふてぶてしい顔になって
偉い勢いで吹 ....
空を飛ぶことを夢見て
ニワトリ、ペンギン、ダチョウたちは
スキージャンプに挑戦する
「スズメ達が見てきた景色と同じものを見られるだろうか」と
高く高く飛ぶ

陽気なオウム、九官鳥たちは
 ....
切れた小指もそのままにして
向かった先の
目の前の人の名前が思い出せない

違う名前が頭を占領して
本当の名前がその下に隠れている

脳内では
働き手の高齢化で仕事の進みが好くない
 ....
奇妙に融けあった
二つのクノップフが
二つの正方形の
触れあうかたちに浮かんでいる




金の枠にふちどられて
腰と背と後頭部を
翼に犯された天使が
無表情 ....
幽霊の家族が

庭の見える部屋で

絵のなかの少年が動き出すのを見て

笑っていた
見世物小屋のなかの
見せるもののない見世物




誰も見ない見世物
自分が幸せな時間を過ごしていると感じるときに
なぜその幸せが訪れているかを少しだけ考えてもいい
そしてその幸せの理由に、ちょっとだけ感謝してもいい
少しだけその幸せを他の人に感じてもらう方法を実 ....
醤油が
涙の味に思えて
よく考えたらそれは
だしつゆで
涙には
だしがきいているのだと
気がついたわけだ


だしつゆかけて
菜の花を茹でて食べた

しばらく泣いていないので
 ....
雨が降って
窓にはかげろをがびっしり
もうすぐ おとうさんが
おとうさんが迎えにくるから
わたしは、河原にせりだしてつくられた
お店の椅子にこしかけて
2分おきにかげろの数をかぞえてる
あいしていたのか
などと
ばかでかいことば
ぶつけてみると

それはもう
みじめなだけで
それはもう
どこにも
いけなくなる

けれど

いつか どこかで
そんな ことば
 ....
熱出したときの舌みたいなからだ
23時に絡め取られてたぶん今日の西日のせいだ
歩くときはいつも
見ている


電車に揺られている舌、たちが、
相槌のようにはずむ
電線の波打ちが速すぎる ....
映りの良すぎる鏡があり

いつのまにか見なくなり

いつも下に向けていたが

ある日偶然元に戻したら

醜い炎がそこにいたので

上に向けたままにした

そ ....
世界に対する働きかけの最後尾に
僕の部屋があるのだ多分

 
クッキーかじって
コーヒーで洗い流せば

なんとかなるさと

誤魔化しながら
前へ進める

コーヒーすすって
タバコふかして

とりあえず

なんとか
なるものさと

 ....
オリオン座β星のリゲルが昨日亡くなったそうだ。
地球からの距離は700光年。
リゲルの死を見届けてから死にたいものだ。
未詩・独白
タイトル 投稿者 Point 日付
あたらしい武器いとう15*06/5/25 11:26
夜汽車あおば5*06/5/25 7:20
寓話 不可解な死 44[group]クリ406/5/25 3:26
きんいろかや2*06/5/25 0:37
プッチンプリン水風-miz...1*06/5/25 0:02
あたらしい武器AB(なかほ...206/5/24 23:27
散らぬ蒼木りん206/5/24 22:32
おしまいmine006/5/24 20:07
006/5/24 19:31
106/5/24 13:22
小さな決意愛穂306/5/24 0:29
ゆる木立 悟206/5/24 0:09
気がかりな会話306/5/24 0:05
ノート(33Y.3・19)[group]106/5/24 0:03
りある蒼木りん306/5/23 23:56
パラソルあおば4*06/5/23 22:05
鳥のオリンピック壺内モモ子7*06/5/23 2:24
きれる蒼木りん006/5/23 0:22
ノート(36Y.5・20)木立 悟106/5/22 23:58
ノート(36Y.11・29)106/5/22 23:57
ノート(35Y.4・22)106/5/22 23:56
幸せの時間たにがわR106/5/22 23:52
だし蒼木りん406/5/22 23:32
あまやどり藤坂萌子306/5/22 14:15
あいこむ0*06/5/22 1:41
かざす船田 仰206/5/21 23:09
ノート(鏡とかたむき)木立 悟2+06/5/21 9:12
部屋太郎冠者206/5/21 5:10
無題よーかん1*06/5/21 5:00
宇宙回線時代Tommy006/5/20 15:39

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【未詩・独白】いまだ詩ならざるもの あるいは独白
作者みずからが未完成であることを認めた詩作品たち
このカテゴリの作品には以前は批評を禁止していました。今後もなるべく批評は遠慮くださいますようお願いいたします。
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